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【pickupニュース】コロナ後の住宅ニーズ、自然豊かな環境の戸建てにシフト?

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読売広告社が首都圏の住宅購入意向者における意識調査を実施
株式会社読売広告社(以下、読売広告社)は27日、新型コロナウイルス感染の拡大を受けた緊急事態宣言の発令と解除を経験した、現在の新しい住宅ニーズを探るべく、「首都圏住宅購入意向者」への緊急調査を実施、その結果をとりまとめて発表しました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、国内外の全生活者に大きな影響を与えました。住宅購入判断時の行動における意識やニーズと、人々の動きから生ずる市場そのものの動きにも変化が起こることは必至と考えられます。この調査は、そうした中で行われたものとして、貴重な知見を提供する内容になっているでしょう。

調査の実施期間は2020年6月5日~6月9日、過去1年以内に住宅購入のため情報収集を行っており、3年以内のマンション、もしくは戸建て購入を検討している世帯年収700万円以上の人が対象で、インターネット定量調査により行われました。回答者の割り付け条件は下記のようになっています。

・回答者属性
【マンション購入検討層】
首都圏23区:214人
都下:86人
神奈川:100人
埼玉:100人
千葉:100人
合計:600人

【戸建て購入検討層】
首都圏23区:50人
都下:50人
神奈川:50人
埼玉:50人
千葉:50人
合計:250人

・住まいにおける重視ポイント
1位 日当たりや風通しの良い家:32.6%(コロナ前・1位)
2位 セキュリティがしっかりとした家:24.7%(同・2位)
3位 防災に強い家:24.2%(同・3位)
4位 インターネット環境の良い家:20.6%(同・6位)
5位 一生住み続けられる家:19.5%(同・5位)
6位 設備仕様が充実した住まい:19.2%(同・4位)
7位 家族観のプライバシーが保たれる家:14.6%(同・8位)
8位 子育てがしやすい家:12.5%(同・10位)
9位 マンションより一戸建て:12.4%(同・12位)
10位 信頼のおける大手企業が販売する住まい:11.3%(同・7位)

住まいにおける考え方、重視したいポイントを、コロナ前後でランキング化すると、トップ3に変動はなく、1位が「日当たりや風通しの良い家」、2位は「セキュリティがしっかりとした家」、3位「防災に強い家」となっていました。

日当たりや風通しの良さは、感染症対策の換気などにおける観点からも、在宅時間が増加した中での住まいの快適性の観点からも、強く求められるところであると考えられ、引き続き高い意識が寄せられたとみられます。

コロナ前よりコロナ後でランクアップしたのは、4位の「インターネット環境の良い家」と、7位「家族間のプライバシーが保たれる家」、8位の「子育てがしやすい家」、そして9位の「マンションより一戸建て」の4つでした。

テレワーク・在宅勤務が急速に導入されたり、オンライン授業が行われたりと、感染流行期におけるネット環境は不可欠なものでした。より良い通信状態を望む向きは高まったでしょう。在宅時間が長くなったことで、家族内でのプライベート空間や、子育てのしやすさにも意識が向いたと考えられます。

「マンションより一戸建て」は、コロナ前で12位からの3ランクアップで、複数の人々の集合住宅であるマンションに比べ、感染症対策がとりやすく、リスクを抑えやすい一戸建てが改めて注目されたものとみられました。

反対に、10位の「信頼のおける大手企業が販売する住まい」に住みたいという人は、コロナ後で11.3%となり、コロナ前より3ランクものダウンになっていました。大手販売者にこだわらず検討する向きが強まっています。

購入意欲はコロナ禍でもアップ!
・エリアや立地の重視ポイント
1位 日常の買い物に便利なところ:30.4%(コロナ前・2位)
2位 治安の良いエリア:27.2%(同・1位)
3位 医療関係の良いところ:27.1%(同・5位)
4位 駅に近いところ:16.9%(同・3位)
5位 通勤通学に便利なところ:15.9%(同・4位)
6位 緑や公園が豊富なところ:15.4%(同・6位)
7位 住民サービスの充実に取り組む自治体:15.2%(同・11位)
8位 自然が豊かなところ:11.6%(同・11位)
9位 閑静な住宅街:10.8%(同・9位)
10位 都心や都市部:10.6%(同・7位)

住まいのエリアや立地に対する考え方で、重視したいポイントを挙げてもらい、コロナ前後でランキング化した結果では、コロナ後の1位で「日常の買い物に便利なところ」の30.4%、2位に「治安の良いエリア」の27.2%、3位が「医療関係の良いところ」の27.1%となりました。

コロナ前に比較すると、1位と2位が逆転、3位は2ランクアップとなっています。買い物の利便性や医療環境の重視傾向は、やはり感染症が意識された結果でしょう。続く4位の駅近、5位の通勤通学における利便性は、それぞれ1ランクずつダウンしており、テレワーク化などが進んだ結果、やや優先順位が下がったと考えられます。

大幅にランキングが上昇したのは、7位の「住民サービスの充実に取り組む自治体」と、8位の「自然が豊かなところ」の2つでした。安心して頼れる自治体や、暮らしの快適性が高く、ソーシャルディスタンシング面でも恵まれる身近な“自然環境”に、意識が向いたと考えられます。

・住宅購入意欲の変化度
大きく意欲が高まった:6.6%
やや意欲が高まった:22.7%
変わらない:55.1%
やや意欲が減退した:13.5%
大きく意欲が減退した:2.1%

新型コロナウイルスの感染拡大期を経て、住宅購入意欲にどう変化があったか尋ねると、「変わらない」とした人が過半の55.1%で、次いで「やや意欲が高まった」の22.7%となりました。

購入意欲が高まった人の合計が29.3%と、約3割であるのに対し、購入意欲が減退した人の合計は15.6%と高まった人の半数程度、「大きく意欲が減退した」人はわずか2.1%という結果で、コロナ禍でも購入意欲はむしろ高まっていると分かりました。

・購入意欲が高まった/変わらない理由
1位 住宅購入と新型コロナウイルス流行は無関係:32.6%
2位 年齢的に購入するタイミングを遅らせたくない:29.6%
3位 今後不動産価格が下落する可能性がある:24.1%
4位 結婚や子どもなど家族の事情で購入する必要がある:18.0%
5位 今後中古マンションの流通量が増えそう:16.7%
6位 コロナ流行に伴う変化で現住居の不満が顕在化した:13.0%
7位 株価が不安定になり安定資産への組み替えをしたい:11.2%
8位 社宅の制限や借家期限で住み替えを迫られている:9.8%
9位 今後マンション供給が減って選択肢が少なくなりそう:9.6%
10位 今後不動産価格が上昇する可能性がある:7.4%

・購入意欲が減退した理由
1位 景気が悪化し収入減や雇用不安が懸念:52.6%
2位 自分や家族の働き方がどう変化するか分からない:39.8%
3位 株価の下落などが懸念:34.6%
4位 今の世情ではとてもそんな気分になれない:33.8%
5位 自分や家族にとっての住まいのあり方について改めて考えてみたい:26.3%
6位 住むエリアや場所について改めて考えてみたい:23.3%
7位 もともと購入を急ぐような事情がなかった:21.8%
8位 子どもの通学や教育がどう変化するか分からない:14.3%

住宅購入の意欲が高まった、あるいは変わらない理由では、「住宅購入と新型コロナウイルス流行は無関係」とする人が最多の32.6%で、次いで多いのは、「年齢的に購入するタイミングを遅らせたくない」という29.6%でした。ライフステージ重視で、購入タイミングと感染症流行は切り離して考えるという人が比較的多いようです。

3位には「今後不動産価格が下落する可能性がある」の24.1%がランクインしました。このほか、中古マンションの流通量増に期待する向きも5位の16.7%となっています。

コロナ禍での生活変化で「現住居の不満が顕在化」し、購入意欲が高まったという声や、「株価が不安定になり安定資産への組み替えをしたい」という理由もそれぞれ1割強にみられ、影響を受けたことでかえって住宅購入に積極的となった人も少なくありませんでした。

逆に、住宅購入の意欲が減退した人の理由では、「景気が悪化し収入減や雇用不安が懸念」材料となった人が最も多く、52.6%にのぼりました。2位は「自分や家族の働き方がどうなるか分からない」の39.8%、3位に「株価の下落などが懸念」されるとする34.6%で、いずれも将来への不安感が原因になっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社読売広告社 ニュースリリース(プレスリリース)一覧
「「withコロナで見えてきた住宅ニーズの変化」調査結果を発表」
https://www.yomiko.co.jp/news/

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