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【pickupニュース】20年1月の建設工事出来高、約4.9兆円で横ばい

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国土交通省が最新の建設総合統計資料を公開
国土交通省は17日、2020年1月分の「建設総合統計」を発表しました。この統計調査は、建築着工統計調査、建設工事受注動態統計調査から得られる工事費額データを、着工ベースの金額としてとらえ、これらを工事の進捗に合わせた月次の出来高に展開することで、月ごとの建設工事出来高として推計、分析した同省の加工統計です。

・建設工事出来高総計概要
出来高総計:4兆8,989億円(前年同月比+0.0%)
民間総計:2兆7,323億円(前年同月比-4.1%)
公共総計:2兆1,666億円(前年同月比+5.8%)

2020年1月の建設工事出来高は、総計で4兆8,989億円となり、前年同月と比べ、横ばいになっています。前月、前々月と5兆円クラスの高水準でしたが、例年の傾向と同じく、年を新たにしたタイミングで、ややこれに比較すると減少しました。

民間の施工主による工事出来高は、2兆7,323億円で、前年同月に比べ4.1%減少しています。一方、公共の出来高総計は2兆1,666億円で、前年同月より5.8%増加しました。これにより、民間のマイナス分を公共が埋め、全体を押し上げるかたちで、変動なしの横ばいとなりました。

・民間出来高総計の内訳
建築:2兆2,184億円(前年同月比-5.0%)
 うち居住用:1兆3,318億円(前年同月比-6.2%)
 うち非居住用:8,867億円(前年同月比-3.1%)
土木:5,139億円(前年同月比-0.2%)

民間総計の内訳をみると、いずれの項目も前年同月比でマイナスになりましたが、土木が0.2%の微減で5,139億円と、ほぼ前年並みの水準を維持したのに対し、多くを占める建築が5.0%減少、出来高の合計で2兆2,184億円となっていました。

建築のうち、とくに居住用のマイナス幅が大きく、前年同月より6.2%減って1兆3,318億円となっています。非居住用は3.1%の減少となる8,867億円でした。

地域別では東北・関東・中国がマイナス
・公共出来高総計の内訳
建築:3,615億円(前年同月比+6.8%)
 うち居住用:488億円(前年同月比+19.6%)
 うち非居住用:3,127億円(前年同月比+5.0%)
土木:1兆8,051億円(前年同月比+5.6%)

2020年1月における公共の出来高総計について、その内訳をみると、民間総計とは対照的に、全項目が前年同月を上回っていました。建築は、前年同月より6.8%増加し、3,615億円に、全体に占める割合の大きい土木は5.6%の増加で1兆8,051億円に、それぞれなっています。

建築のうち、居住用は額として限定的であるものの、プラス幅が顕著に大きく、前年同月比で19.6%ものアップとなりました。額にして488億円です。非居住用は前年同月比で5.0%増加し、3,127億円でした。

・地域別出来高
北海道:2,121億円(前年同月比+16.9%)
東北:4,645億円(前年同月比-8.0%)
関東:1兆7,114億円(前年同月比-2.0%)
北陸:2,387億円(前年同月比+0.8%)
中部:5,881億円(前年同月比+1.9%)
近畿:6,176億円(前年同月比+1.6%)
中国:2,843億円(前年同月比-4.1%)
四国:1,720億円(前年同月比+17.3%)
九州・沖縄:6,102億円(前年同月比+1.9%)

地域別の出来高を分析した結果では、東北地方、関東地方、中国地方の3エリアが前年同月比でマイナス、残る6エリアがプラスとなりました。最もマイナス幅が大きかったのは東北で、前年同月より8.0%減少し、4,645億円になっています。関東はややマイナス幅が拡大してきており、1月は2.0%減の1兆7,114億円でした。

増加が目立ったのは四国地方と北海道地方で、それぞれ前年同月比で17.3%、16.9%増と、17%前後のまとまった伸びをみせています。北海道は前年同月が自然災害の影響などから、低調であったことも背景にありますが、四国が2桁増となった点は、新たな動向として注目されます。

なお、四国と北海道を除く4エリアの増加幅は小幅で、いずれも2%以内にとどまりました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は国土交通省「建設総合統計」公開資料より)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000901.html

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