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土地活用で知っておきたい!国有地払い下げとは?赤道、青地とは?

国が管理する国有地は、民間に売却されるケースも
多くの場合、土地の所有者は個人や企業など、民間であるケースがほとんどですが、中には国が所有する「国有地」もあります。実際に国有地を目にするケースは少ないですが、場合によっては、国有地を民間に売却する場合もあるのです。

今回は国有地の払い下げと、国有地に関連する「赤道」や「青地」について調べていくことにしましょう。

国有地払い下げとは?
国有地払い下げについて簡単に説明すると、国で所有している土地を民間に売却することを指します。なお、「払い下げ」とは、国が所有している物品や土地などを、民間に売り払うことを意味します。

国有地売却に関しては、財務省のホームページに「国有財産の売却情報」というページがあり、各地域の国有財産の売却情報を調べることができます。

財務省の「一般競争入札物件」のページを参照してみると、国有地の払い下げの物件としては、宅地の一角や山林などがあります。このことから、国有地の払い下げにおいては、比較的まとまった土地を売却することが一般的と言えるでしょう。

しかし、国有地の中には、「赤道(あかみち)」や「青地(あおち)」など、細い道のような土地も存在しており、場合によってはこれらの国有地を払い下げすることもあります。

なぜ、国有地に細い土地があるのでしょうか。また、赤道や青地が払い下げられる理由としてはどのようなことが考えられるでしょうか。実際に調べてみましょう。

赤道とは?
赤道とは、里道(りどう)のことを指します。里道とは、明治時代に制定された道路区分のことで、主に小規模な道路が当てはまります。

かつての公図には、里道が通っている場所には赤い線が引かれていましたが、このことが理由で里道が赤道と呼ばれているのです。

明治時代に制定された里道のうち、現在でも道路として機能しているものについては公道として認められましたが、里道の中にはあまりにも細い道があり、長い年月が経過した間に、現在では道として使われなくなるケースもみられました。

そのような里道は道路としてみなされず、国の土地としてみなされたことから、現在では財務省が管理しています。

現時点では道として使われていなくても、もともとは道であったこと、また、国が管理している土地であることから、赤道を含む土地を取得する場合、赤道の部分については国有地払い下げを受ける必要があるのです。

青地とは?
青地とは、河川や水路、河川敷などのことを指しますが、これらを青地と呼ぶ理由は、公図上では青い色で示されているためです。

青地は水がある場所を表すことから、原則、土地として活用されることはありません。

しかし、青地の中には、かつて用水路や排水路だった場所で、現在では水路として利用されていない場所があり、一見すると一般的な土地のようにもみえる場合があります。

とはいえ、青地は、あくまでも国が管理している土地であることから、国有地として扱われるのです。

青地が含まれる土地を取得する場合は、後々のトラブルを防ぐためにも、国有地の払い下げを受けておきましょう。

国有地の払い下げについて、国有地と関連する赤道や青地についてみてきましたが、実際に、個人的に所有している土地について調べてみると、場合によっては赤道や青地など、国有地が含まれていることがあるかもしれません。

国有地が含まれた土地である場合、売却しようにも売却が難しくなることも考えられます。

そのような事態を防ぐためにも、土地を取得する場合に赤道や青地が含まれる場合は、あらかじめ国有地の払い下げを受けておくことが必要と言えるでしょう。

(画像は写真ACより)

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