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【pickupニュース】資産性の高いマンションは?分譲年・行政区別調査

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スタイルアクトが2020年度版の中古M値上がり率を発表
不動産ビッグデータをもとに、マンション情報サイト「住まいサーフィン」を運営するなど、不動産関連情報の分析・提供を進めるスタイルアクト株式会社は15日、2020年度版の分譲年および行政区別による中古マンション値上がり率を算出し、その結果を公開しました。

この調査は、2018年7月~2019年6月に、各不動産仲介会社をつうじて売却された区分所有タイプの中古マンションデータをサンプルとして、新築時と中古売出時の価格変化を住戸単位で比較、値上がり率を調べたものです。いつどの場所のマンションを購入すると、どれだけ利益を上げられたか、または損失となったかを明確に見てとることができます。

・首都圏中古マンション値上がり率と新築価格指数の推移
【新築価格指数/中古値上がり率】
2003年:約0.97/約4%
2004年:約0.95/約10%
2005年:約0.93/約9.8%
2006年:約0.95/約-1%
2007年:約1.08/約-8%
2008年:約1.12/約-12%
2009年:約1.11/約-6.3%
2010年:約1.13/約1%
2011年:約1.10/約8.3%
2012年:約1.12/約10%
2013年:約1.14/約13%
2014年:約1.22/約10.5%
2015年:約1.35/約4.2%
2016年:約1.41/約2%

まず、新築価格指数と中古値上がり率の推移をみると、新築の価格は2003年から2005年で緩やかに下落、2006年から2008年は上昇に転じ、2008年から2013年にかけて、ほぼ横ばいの小幅な変動で推移したのち、上昇基調となっていました。

一方、中古値上がり率は、新築価格指数とほぼ逆相関のかたちになり、2008年分譲で最低値の約-12%にまで落ち込み、2013年分譲で最高値の約13%を記録しています。直近は下降傾向ですがプラスを維持しているという状況でした。安い時期に購入したマンションが、市場変動を受け、後に値上がりしていることが分かります。

首都圏トップは2005年の中央区
首都圏のエリア別で中古マンションの値上がり率がどうなっているか、グラフでみると、推移はおよそ似たかたちを描きましたが、東京23区がやはり頭一つ抜けて高い値上がり率となっていました。ただしその差幅は、直近でやや縮まってきています。

東京23区に続くのは神奈川県で、以下、東京都市部、埼玉県、千葉県の順でした。

・東京23区値上がり率平均総計
千代田区:25.4%
中央区:26.4%
港区:27.9%
新宿区:17.3%
文京区:17.1%
台東区:21.7%
墨田区:16.7%
江東区:15.8%
品川区:20.1%
目黒区:12.0%
大田区:4.1%
世田谷区:1.6%
渋谷区:22.0%
中野区:4.8%
杉並区:-3.0%
豊島区:17.4%
北区:5.3%
荒川区:10.7%
板橋区:4.4%
練馬区:-0.9%
足立区:-1.7%
葛飾区:-1.5%
江戸川区:-2.7%

東京23区で中古マンション値上がり率を、2003年から2016年の平均総計で算出すると、杉並区の-3.0%が最低で、ほか江戸川区などを含む5区がマイナス水準で下落していましたが、それ以外の区はプラスになっていました。2桁プラスの区も13区にのぼります。

また各分譲年でみても、千代田区、中央区、港区の都心3区に加え、新宿区、文京区、江東区、品川区の計7区で、全てプラスとなっています。なお品川区では、山手線新駅開業を含む周辺エリアの大規模再開発から、値上がり率が2019年度発表の値より上昇していることが報告されました。

・港区の値上がり率
2003年:23.5%
2004年:31.8%
2005年:29.3%
2006年:34.0%
2007年:24.3%
2008年:18.4%
2009年:17.1%
2010年:13.6%
2011年:33.0%
2012年:35.1%
2013年:33.2%
2014年:32.6%
2015年:24.1%
2016年:12.6%

・中央区の値上がり率
2003年:35.3%
2004年:39.4%
2005年:45.7%
2006年:20.7%
2007年:12.8%
2008年:24.8%
2009年:25.1%
2010年:7.2%
2011年:19.3%
2012年:21.8%
2013年:25.6%
2014年:19.9%
2015年:15.3%
2016年:7.6%

東京23区で平均値上がり率がトップとなった港区は、全ての年が安定的に高く、2桁の伸びを記録していました。また2位の中央区は、2005年分譲が45.7%の値上がり率となり、首都圏トップの値になっています。

・東京都市部値上がり率平均総計
三鷹市:3.5%
武蔵野市:3.5%
狛江市:-2.5%
東村山市:-18.4%

東京都市部については、三鷹市と武蔵野市の値上がり率が高く、平均でもこの2エリアのみプラスとなっていました。3位になる狛江市は-2.5%です。最も値が下がっていたのは、東村山市の-18.4%でした。

分譲年別とかけあわせた結果では、武蔵野市の2003年が最高値で27.6%、東村山市の2007年が最低値の-35.1%です。

・神奈川県値上がり率平均総計
横浜市西区:20.4%
川崎市中原区:11.0%
相模原市緑区:11.0%
小田原市:-25.2%

神奈川県では、横浜市西区が平均20.4%と高い値上がり率になっていました。これに川崎市中原区、相模原市緑区が11.0%で続きます。最も低いのは小田原市で、-25.2%でした。

横浜市西区は、みなとみらい駅や横浜駅などの駅近物件で、大規模なタワーマンションといった資産価値を保ちやすいスペックのマンション物件が多く存在し、全体を押し上げたとみられます。

・埼玉県値上がり率平均総計
さいたま市浦和区:5.2%
さいたま市大宮区:2.3%
戸田市:0.9%
坂戸市:-23.6%

埼玉県では、さいたま市浦和区とさいたま市大宮区の値上がり率が高く、それぞれ5.2%、2.3%でした。3位は戸田市で0.9%となり、4位以下はマイナス水準になります。最も値が下がっていたのは坂戸市で-23.6%でした。

・千葉県値上がり率平均総計
成田市:15.3%
浦安市:-0.1%
千葉市緑区:-5.7%
千葉市若葉区:-39.7%

千葉県は成田市のみが総計でプラス水準、かつ2桁の15.3%という値上がり率で、圧倒的に高い結果です。2位の浦安市は-0.1%でした。最も低いのは千葉市若葉区で、-39.7%となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

スタイルアクト株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000007875.html

「住まいサーフィン」調査結果詳細案内ページ
https://www.sumai-surfin.com/price/AreaPriceTouraku2020/

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