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【pickupニュース】新型コロナを機に「家と庭」を鍵とする豊かな暮らしニーズが増加か

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HyAS&Co.が最新の暮らし方に関する実態調査を実施
ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(HyAS&Co.)は2日、人々の住まい意識やニーズを探る「『暮らし方』に関する実態調査」を実施、その結果をとりまとめて公開しました。今回はとくに新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、withコロナ/アフターコロナ時代の自宅における暮らしの変化を詳しく調べています。

調査は、東京都と沖縄県を除く全国の30~60代、一般生活者男女を対象に、2020年6月24日~6月25日、インターネット・アンケート方式で行われました。その結果、991件の有効回答が得られ、うち持ち家一戸建て居住者によるものが567件であったとされています。なお、回答者の男女比は男性が58.7%、女性が41.3%でした。

・調査対象属性
【回答者年齢】
30代:20.9%
40代:30.6%
50代:30.7%
60代:17.9%

【世帯主年齢】
20代:0.2%
30代:19.3%
40代:29.4%
50代:29.4%
60代:18.9%
70歳以上:2.8%
不明:0.1%

【住居形態】
一戸建て(持ち家):57.2%
一戸建て(賃貸):2.3%
分譲マンション:14.7%
賃貸マンション:11.8%
賃貸アパート:9.4%
その他:4.5%

回答した調査対象の属性は上記のような分布となっており、本人の年齢は30代が2割、40代・50代がいずれも3割強のボリュームゾーン、60代が2割弱でした。世帯主年齢では、40代・50代が3割弱で最多になっています。

住居形態は一戸建てが約6割を占め、そのうちの持ち家が57.2%でした。マンション派は4分の1強、分譲が14.7%、賃貸が11.8%です。賃貸アパートは1割弱でした。

・家族との対話時間について
【全体】
増えた:31.6%
変わらない:58.9%
減った:2.6%
当てはまらない:6.9%

【「増えた」の回答率】
一戸建て持ち家全体:31.4%
一戸建て持ち家・世帯主30歳代:37.9%
一戸建て持ち家・世帯主40歳代:35.7%
一戸建て持ち家・世帯主50歳代:30.9%
一戸建て持ち家・世帯主60歳以上:22.8%

まず、家族の対話時間の変化について調べると、全体で31.6%が「増えた」と回答しました。「変わらない」が58.9%で最も多いものの、外出自粛の巣ごもりが続いたことで、例年より対話時間が「増えた」人も多かったとみられます。

一戸建ての持ち家に絞り込んでも、ほぼ同様の結果で、やや「減った」や「当てはまらない(そのような過ごし方はしない)」とする回答が減った程度でした。

しかしこれをさらに世帯主年齢別で分析すると違いが現れ、より世帯主の年齢が若いほど、家族との対話時間が「増えた」と回答する割合が高く、一戸建て持ち家の世帯主30歳代のケースでは、37.9%にのぼりました。一方、世帯主60歳以上では22.8%で、約15ポイントの開きがみられています。

年齢が上がるにつれて増えたのは「変わらない」の回答率で、持ち家一戸建て居住者の場合、世帯主年齢が若いと、コロナ禍で家族との対話時間が増加するケースが多く、逆にやや年齢が上になれば、普段とあまり変わらないコミュニケーションスタイルでの生活で、対話時間の変化は小幅という傾向があったようです。

世帯主年齢30歳代の変化が大きく、より豊かな暮らし志向に
・手料理を作る機会(時間)
【全体】
増えた:23.7%
変わらない:65.7%
減った:2.8%
当てはまらない:7.8%

【「増えた」の回答率】
一戸建て持ち家全体:20.3%
一戸建て持ち家・世帯主30歳代:31.4%
一戸建て持ち家・世帯主40歳代:22.7%
一戸建て持ち家・世帯主50歳代:20.3%
一戸建て持ち家・世帯主60歳以上:22.8%

出来合いのものを食べるのではなく、自宅で手料理をする機会が増えたかどうかという問いでは、分譲マンションや賃貸住宅居住者も含めた全体の場合、「増えた」人が23.7%で、「変わらない」人も65.7%と多かったものの、全体の4分の1弱は、より手料理をするようになっていました。

一戸建て持ち家居住者の場合、全体平均よりやや少ない20.3%が「増えた」との回答でしたが、世帯主が30歳代のケースでは31.4%と際立って高く、他の世代を10ポイント近く上回る割合で、手料理の機会や時間が増えています。

逆に世帯主が50歳代の場合、「変わらない」が67.4%にのぼり、「増えた」は20.3%と低めになりました。「当てはまらない(そのような過ごし方はしない)」の回答率も9.3%と、他の世代に比べて高く、あまりこれを機に手料理を、という意識にはならなかったケースが多かったようです。

・ゆっくりお風呂に入る癒やしの時間
【全体】
増えた:7.6%
変わらない:84.4%
減った:3.2%
当てはまらない:4.8%

【「増えた」の回答率】
一戸建て持ち家全体:7.1%
一戸建て持ち家・世帯主30歳代:12.6%
一戸建て持ち家・世帯主40歳代:5.4%
一戸建て持ち家・世帯主50歳代:8.0%
一戸建て持ち家・世帯主60歳以上:4.4%

精神をリラックスさせ、疲れをとる癒やしの時間については、どうでしょうか。お風呂にゆっくりと入る時間の変化について尋ねたところ、全体では「増えた」人は7.6%にとどまり、「変わらない」が84.4%で圧倒的に多い結果となりました。

一戸建て持ち家居住者でも「増えた」人は、7.1%にとどまり、「変わらない」とした人が大半でした。あまりこれを機に変化があったという項目ではないようです。

そうした中で、異なった傾向をみせたのは、やはり世帯主が30歳代の一戸建て持ち家居住者です。こちらでは「増えた」の回答が12.6%と他に比べて高く、一定の変化傾向がみられました。

・庭でガーデニングや家庭菜園を楽しむ時間
【全体】
増えた:11.9%
変わらない:48.7%
減った:3.3%
当てはまらない:36.0%

【「増えた」の回答率】
一戸建て持ち家全体:13.6%
一戸建て持ち家・世帯主30歳代:12.6%
一戸建て持ち家・世帯主40歳代:12.5%
一戸建て持ち家・世帯主50歳代:13.7%
一戸建て持ち家・世帯主60歳以上:15.4%

庭でガーデニングや家庭菜園を楽しむなどし、気分転換をする時間について同様に尋ねると、全体では「増えた」が11.9%で、「変わらない」が半数弱、「減った」は3.3%にとどまり、「当てはまらない(そのような過ごし方はしない)」が36.0%となりました。

そもそもそうした利活用ができるスペースがない居住者もあるため、「当てはまらない」が高めの値になったと考えられます。それを示すように、持ち家一戸建て居住者では、「増えた」人が13.6%、「変わらない」人が57.0%で多かったものの、「当てはまらない」は26.3%で、全体より10ポイント近く低い値になっていました。

持ち家一戸建ての居住者における世帯主年齢別では、30~50歳代はほぼ同様で、やや30歳代の「当てはまらない」が高めでしたが、13%前後の人がそうした時間が「増えた」と回答しています。

これが60歳以上の場合になると、「増えた」は15.4%になり、他に比べて高い傾向がみられました。「当てはまらない」も25.0%で低く、もともとガーデニングや家庭菜園を行う人の割合が高い傾向にあり、さらに新型コロナの影響から、そうした趣味時間を増やした人も多かったと考えられました。

今回の調査から、テレワークの積極導入や外出自粛要請などで、自宅時間が増加し、日常の生活時間構成に変化がみられていることが分かりました。生活時間の使い方が変化すれば、必然的に求められる生活空間も変わります。

ハイアス・アンド・カンパニーでは、テレワークの作業環境整備や、家族で過ごす時間の中心になるリビングの設えを整備する動きが広くみられ、家具のネット販売における好調さなどが確認されているとし、今後はさらに宅内の居心地の良さが重視されていくと分析、「手入れ」の重要性発信や、改修需要の掘り起こしとサービス強化を進めていきたいとしました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査元・ハイアス・アンド・カンパニー)


▼外部リンク

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「『暮らし方』に関する実態調査」
https://www.hyas.co.jp/corporate/news.php

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