クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】不動産相続トラブル、取り分で兄弟と揉めるケースが多数

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

知っておきたい不動産相続トラブルのリアル!
株式会社クランピーリアルエステート(以下、クランピーリアルエステート)は14日、不動産相続でトラブルを経験したことがある人を対象にアンケート調査を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。

この調査は、2021年3月24日~3月30日の期間、ランサーズの協力を得た選択式及び記述式のインターネット・アンケート方式で行い、実際に不動産相続トラブルを経験した87人から有効回答を得たものとなっています。

・不動産相続トラブルになった原因
不動産の取り分で揉めた:53人
不動産の押し付けあいで揉めた:12人
登記の手続き関連で揉めた:10人
疎遠になった親族と連絡がとれず揉めた:8人

まず、不動産相続トラブルになったその原因は何か尋ねたところ、「不動産の取り分で揉めた」という人が53人で圧倒的に多く、全体の約61%を占めていました。現金や物品に比べて分割することが物理的に難しく、まとまった資産である不動産ならではの問題といえるでしょう。

2位は「不動産の押し付けあいで揉めた」の12人、3位に「登記の手続き関連で揉めた」の10人が続きました。地価の安い地方、経年劣化の進んだ住宅、売却しづらい物件など、不動産によっては、近年その取り扱いが難しく、固定資産税や管理の手間ばかりがかかるマイナスの資産とみなされてしまうケースもあるため、2位のような事例も出てきたと考えられます。

・遺言があればトラブルにならなかったか
そう思う:59.3%
そう思わない:25.6%
遺言があったのにトラブルになった:15.1%

突然生じるからこそ、揉めやすい相続、故人の遺志が明らかであれば、トラブルは不動産であっても避けられるかもしれません。そこで、もし遺言があればトラブルにならなかったと思うかどうか続けて尋ねたところ、「そう思う」人が59.3%で約6割にのぼりました。

「法的効力のある遺言があれば時間もかからず終わったはず」という声や「遺言がなかったせいで家も財産もほとんど伯父家族に盗られた」といった声も寄せられています。

一方で「遺言があったのにトラブルになった」という人も15.1%にみられました。遺言を作成することで一定のトラブルは避けられるものの、「かなり不公平な内容になっていたので揉めた」といった意見もあり、あまりに偏った内容で遺族らから納得が得られない場合もあるようです。

・トラブルになった親族との関係
兄弟・姉妹:36人
いとこ:28人
叔父・叔母/伯父・伯母:15人
甥・姪:4人
その他:10人

トラブルになった対象の親族はどういった関係性の相手が多いのでしょうか。これについては「兄弟・姉妹」が36人で最も多く、全体の約41.4%、次いで「いとこ」の28人(約32.2%)でした。互いに年代の近い親族間・親戚間で揉めることが多いようです。

約6割は関係修復可能とみられるも早めの解決が鍵
・トラブルになってしまった親族との関係修復はできそうか
修復可能性はある:31.4%
修復した:30.2%
修復可能性はない:26.7%
今後も修復するつもりはない:11.6%

不動産相続トラブルになった相手である親族との関係について、修復できそうかどうかを尋ねたところ、「修復する可能性はある」とする人が31.4%と最多になったほか、すでに「修復した」人も30.2%みられました。合計すると6割を超えており、ある程度関係修復に成功する傾向があるようです。

一方で「修復する可能性はない」と諦めている人が26.7%、「今後も修復するつもりはない」とした人も11.6%になりました。修復できたというケースでも、「すぐに売却出来ていなかったら今でも関係は悪かったと思う」といったコメントもあり、トラブルが長期化、深刻化する前に、何らかの対処をとることが重要と考えられます。

・トラブル後の相続不動産の処理
相続人一同で不動産全部を売却、現金の一部を相続:20人
不動産の一部を相続しそのまま放置している:18人
不動産の一部を相続し親族に売却:11人
不動産の一部を相続し個人で業者などに売却:6人
その他:34人

その後、相続した不動産をどうしたか、全員に尋ねた結果では、「相続人一同で不動産全部を売却し現金の一部を相続した」という人が20人で最も多く、次いで「不動産の一部を相続しそのまま放置している」の18人となっていました。

不動産で相続したかった人もあるものの、揉めてしまったため均等に分割することが難しい以上、全員で売却して現金を分けるしかなかったという声が目立っています。

また、「そのまま放置」している人では、一部を相続しても他の共有者の合意がなければ売ることも貸すこともできないため、結果的に放置するほかなくなっているケースも多かったと報告されました。

「その他」の該当者も34人と多く、やはり一筋縄ではいかない難しさや、さまざまなケースがあり得ることも強く感じられる結果になっています。

・不動産相続トラブルを弁護士や司法書士に相談したか
相談した:48.8%
相談しなかった:51.2%

不動産相続のトラブルについて、弁護士や司法書士といった専門家に相談したかどうかという問いでは、回答が半々に分かれ、「相談した」が48.8%、「相談しなかった」が51.2%でした。

わずかに「相談しなかった」人が上回ったものの、「相談しなかった」人では、「弁護士へ相談すれば良かった」と今になってみれば後悔している人も目立ちました。「相談した」人では、ほとんどがその結果に満足していたことから、早めの相談で解決を図ると良いようです。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社クランピーリアルエステートによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000077799.html

アンケート調査結果詳細案内ページ(出典元)
https://step-fudosan.jp/realestate-inheritance-trouble/

PAGE TOP