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【pickupニュース】今後の不動産投資でESGを意識する投資家が約83%に

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広がりつつあるESG投資、不動産投資家への調査をGLMが実施
投資用不動産を取り扱う株式会社グローバル・リンク・マネジメント(以下、GLM)は5日、同社が設ける「グローバル都市不動産研究所」の調査研究として、「ESGに関する意識調査」を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。

この調査は、全国の投資用不動産を保有する男女400人を対象に、2021年1月13日~1月14日の期間、インターネット・アンケート方式で行われました。

近年、注目される「ESG投資」とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字をとったもので、この3つの観点である環境、社会、企業統治に配慮した企業を重視して選別し、実行するタイプの投資をいいます。

ESG評価の高い企業は、事業の社会的意義や成長持続性に優れた企業と考えられ、こうした経営が行われている企業は長期的にも期待が持てるとみられるようになりました。

不動産投資でも重視する傾向が生まれており、投資の直接的なリスク・リターンだけでなく、環境や社会への影響を考慮したタイプのものを「不動産のESG投資」と呼んでいます。

・ESGの認知度
聞いたことがある:33.8%
聞いたことはない:66.3%

まず「ESG」という言葉について、聞いたことがあるかどうか全員に尋ねたところ、「聞いたことがある」人は33.8%で、およそ3人に1人という結果でした。男女比ではやや男性の方が「聞いたことがある」人が多く38.5%、女性では29.0%と3割を下回りました。

年代別では25~29歳の若年層における認知度が最も高く、51.9%にのぼっています。

・不動産のESG投資の認知度
知っていた:24.3%
知らなかった:75.8%

続いて「不動産のESG投資」について知っているかどうか尋ねると、「知っていた」は24.3%となり、全体の4分の1弱でした。75.8%の人が「知らなかった」としており、「ESG」の言葉以上に、まだまだ認知度が低いことが分かります。

こちらも男女比では男性の方が高く、29.0%が「知っていた」と回答したのに対し、女性では「知っていた」のは19.5%にとどまりました。年代別の傾向でも「ESG」の認知度と同様、25~29歳で「知っていた」人が最も高い割合になり、36.5%という結果になっています。

・不動産のESG投資が投資先判断/要素として重要か
重要だと思う:25.0%
どちらかというと重要だと思う:48.0%
どちらかというと重要ではないと思う:18.5%
重要ではないと思う:8.5%

「不動産のESG投資」について、投資先を判断する材料や要素として重要であると考えるかどうか尋ねたところ、「重要だと思う」とした人が25.0%、「どちらかというと重要だと思う」は48.0%と約半数になり、これらを合計した73.0%の人は、判断材料として重要になると考えていました。

「重要ではないと思う」人は8.5%と1割未満で、多くの人がその重要性を認めています。不動産のESG投資に関する認知状況とクロス集計した結果では、すでに不動産のESG投資を知っていた人の場合、重要だと思う人が95.9%にも達していました。認知している人は、この領野への意識水準が高いタイプであり、投資先の判断においても重視する傾向が強いようです。

年齢別では、30~39歳で重要だと思う人が最も多く、81.7%にのぼりました。25~29歳も75.0%と比較的高く、40代、50代になると65%程度まで低下していることから、30代以下と40代以上ではかなり意識に差がみられています。一方、60代になると再び重要と考える人が増加し、77.8%となっていました。

地域社会への寄与をとくに重視
・不動産のESG投資が重要と思う理由
中長期的な資産価値の維持に寄与すると思うから:51.7%
賃料収入などリターンに好影響をもたらすと思うから:49.3%
社会の持続性のためひとりひとりができる行動をすべきと思うから:34.6%
自分の資産運用目的と合致するから:9.9%
その他:0.3%

「不動産のESG投資」が重要だと思うとした人に、その理由を複数選択可で尋ねたところ、「中長期的な資産価値維持に寄与すると思うから」が最も多い51.7%で、続く2位には「賃料収入などリターンに好影響をもたらすと思うから」が49.3%となりました。ある程度長いスパンでとらえた際の資産運用における好影響を期待していることが分かります。

男女別では、女性より男性の方が中長期的視野で考える傾向にあり、1位の資産価値維持を理由とした人が57.6%、女性では45.9%と10ポイントを超える開きがありました。年齢別では、25~29歳で「リターンへの好影響」を期待する割合が高く、1位と2位の回答割合が全体とは逆転しています。

・不動産のESG投資でとくに重要と思う分野
地域社会・経済への寄与:51.7%
気候変動への対応:47.6%
健康性・快適性の向上:41.8%
災害への対応:33.9%
超少子高齢化への対応:22.9%
不動産を提供する企業・ファンドの適格性:15.8%
あてはまるものはない・分からない:7.2%

「不動産のESG投資」で、重要だと思う分野は何か、複数回答可で尋ねたところ、「地域社会・経済への寄与」が最多の61.7%でした。空き家の再生や近隣と一体化した再開発などが重視されており、地価への影響が考慮されたとみられています。

2位は「気候変動への対応」で47.6%、3位が「健康性・快適性の向上」の41.8%でした。以下「災害への対応」の33.9%、「超少子高齢化への対応」の22.9%などと続いています。

・今後の不動産投資で「不動産のESG投資」を意識するか
必ず意識すると思う:17.0%
投資目的によっては意識すると思う:45.5%
投資対象となる物件によっては意識すると思う:20.8%
意識しないと思う:16.8%

今後の不動産投資で「不動産のESG投資」を意識するかどうか尋ねたところ、「必ず意識すると思う」人は全体の17.0%でしたが、「投資目的によっては意識すると思う」人が45.5%と半数近くにのぼり、「投資対象となる物件によっては意識すると思う」人も20.8%にみられました。

「意識しないと思う」とした人は16.8%で、残る83.3%の人は条件つきの場合も多いものの、一定以上ESG投資を意識するとしています。男女別では大きな差はみられず、年齢別では30~39歳でやや他の年代より高い、88.3%が「意識する」としていました。

年収別の集計では、500~700万円未満の層で「意識する」人が多く、条件つきを含めた合計が92.5%となるなど、関心の高さがみられています。

・どのような目的で不動産のESG投資を意識するか
不労所得・売却益の獲得:43.2%
老後の年金対策:41.1%
余剰資金の活用:34.8%
将来の住居としての取得:23.4%
所得税・住民税対策:16.8%
生命保険の代用:5.7%
子どもの住居として:3.0%
相続税対策:0.1%
その他:0.0%

「意識する」とした人に、どのような目的であれば「不動産のESG投資」を意識するか、複数選択可で尋ねた結果では、「不労所得・売却益の獲得」が最多の43.2%で、2位は「老後の年金対策」の41.1%、3位が「余剰資金の活用」の34.8%でした。

年齢層により回答傾向が異なり、30代では「不労所得・売却益の獲得」が最多で56.6%と過半になっていますが、50代以上では「老後の年金対策」が最多となり、半数程度に伸びています。

また、今後の不動産投資でESG投資を「必ず意識する」と回答した人では、「余剰資金の活用」を挙げる人が最も多く、「投資目的によっては意識する」と回答した人では、他の回答を選択した人に比べ「老後の年金対策」を選ぶ人が多くみられました。

・どのような物件ならば「不動産のESG投資」を意識するか
ワンルーム区分マンション:32.4%
一棟マンション:30.6%
ファミリー向け区分マンション:27.3%
戸建て:23.4%
一棟アパート:23.4%
賃貸併用住宅:11.1%
商業施設:8.1%
事務所・店舗:7.8%
一棟ビル:7.5%
シェアハウス:6.3%
ホテル:6.3%
物流・倉庫施設:3.0%
海外不動産:0.9%
その他:0.9%

どのような物件なら「不動産のESG投資」を意識するのか、物件タイプ別で選択してもらうと、「ワンルーム区分マンション」が最多の32.4%で、2位は「一棟マンション」の30.6%、3位が「ファミリー向け区分マンション」の27.3%となり、トップ3はいずれもマンション物件になりました。4位に「戸建て」と「一棟アパート」が23.4%の同率で続いています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容:グローバル・リンク・マネジメント調べ)


▼外部リンク

株式会社グローバル・リンク・マネジメント プレスリリース一覧
「グローバル都市不動産研究所 第8弾「ESGに関する意識調査」」
https://www.global-link-m.com/news/

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