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【pickupニュース】20年11月の建設工事出来高、前年比1.2%の減少に

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国土交通省が最新の建設総合統計を発表
国土交通省は20日、2020年11月分の「建設総合統計」資料を公開しました。この統計は、建築着工統計調査、建設工事受注動態統計調査から得られる工事費額データを、着工ベースの金額としてとらえ、工事の進捗に合わせた月次の出来高に展開、月ごとの建設工事出来高として同省が推計・発表している加工統計になります。

・出来高総計概要
出来高総計:4兆7,423億円(前年同月比-1.2%)
民間総計:2兆5,308億円(前年同月比-6.7%)
公共総計:2兆2,115億円(前年同月比+6.0%)

2020年11月の建設工事における出来高総計は4兆7,423億円で、前年同月に比べると1.2%の減少でした。例年、11月、12月は年度内でも高水準の出来高となり、2020年度としても同様に前月を上回るものとはなったものの、2019年の11月に比べるとやや少ない出来高に終わりました。

民間の施工主による工事出来高の総計は2兆5,308億円で、前年同月に比べ、6.7%の減少になっています。ややまとまった減少傾向となり、引き続きコロナ禍の影響が考えられました。

一方、公共の工事出来高総計は2兆2,115億円で、前年同月を6.0%上回っています。公共工事は新型コロナの影響を受けることなく、むしろ活発な建設活動として進められたようです。この公共総計の伸びが民間総計のマイナスを補い、全体のマイナス幅を縮小させていました。

内訳でも民間は全体に減少、公共は全項目増加と対照的
・民間総計の内訳
建築:2兆1,142億円(前年同月比-7.9%)
 うち居住用:1兆2,802億円(前年同月比-6.7%)
 うち非居住用:8,340億円(前年同月比-9.7%)
土木:4,165億円(前年同月比-0.0%)

2020年11月における民間の施工主による工事出来高の内訳をみると、建築は2兆1,142億円で、前年同月に比べ7.9%の減少でした。一方、土木は4,165億円で、ほぼ前年並みとなっています。とくに建築部門の落ち込みが目立ったと分かります。

建築における居住用の工事出来高は1兆2,802億円で、前年同月より6.7%の減少、非居住用の出来高は8,340億円で、前年同月比9.7%の減少でした。非居住用が1割減に迫るマイナス幅となっています。

・公共総計の内訳
建築:3,779億円(前年同月比+1.5%)
 うち居住用:492億円(前年同月比+1.6%)
 うち非居住用:3,287億円(前年同月比+1.5%)
土木:1兆8,337億円(前年同月比+7.0%)

公共の工事出来高総計についても、同様に内訳をみていくと、建築は3,779億円で、前年同月より1.5%の増加でした。より全体に占める割合の大きい土木は1兆8,337億円で、前年同月比7.0%の増加となっています。どちらの項目も前年比で増加していますが、とくに土木が公共総計の伸びを牽引していました。

建築のうち、居住用は492億円で、前年同月より1.6%の増加、非居住用は3,287億円で、前年同月より1.5%増加しています。どちらも1.5%程度の微増でした。

ピックアップニュースは以上になります。
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今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は国土交通省「建設総合統計」概要資料より)


▼外部リンク

国土交通省 プレスリリース
https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000958.html

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