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【pickupニュース】20年3Qの地価LOOK、前期同様の横ばい・下落基調

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国土交通省が最新の「地価LOOKレポート」を公開
国土交通省は19日、主要都市の高度利用地などについて地価動向を調査し、まとめた「地価LOOKレポート」の公開を開始しました。最新版として2020年第3四半期分のデータを見ることができます。

このレポートは、対象地区における2020年7月1日~10月1日における地価動向をまとめたもので、主要地のデータから先行的な市場地価動向を明らかにすべく、国土交通省が調査し、公表しているものです。

調査対象は全国100地区で、地域別の内訳は東京圏が43地区、大阪圏25地区、名古屋圏9地区、地方圏23地区となっています。なお用途別内訳では、住宅系地区が32地区、商業系地区が68地区になります。

・2020年第3四半期地価動向
6%以上の上昇:該当なし(前期比横ばい、前年同期比-4ポイント)
3%以上6%未満の上昇:1%(前期比+1ポイント、前年同期比-23ポイント)
0%超3%未満の上昇:該当なし(前期比-1ポイント、前年同期比-69ポイント)
横ばい:54%(前期比-7ポイント、前年同期比+51ポイント)
0%超3%未満の下落:37%(前期比+7ポイント、前年同期比+37ポイント)
3%以上6%未満の下落:8%(前期比横ばい、前年同期比+8ポイント)
6%以上9%未満の下落:該当なし(前期比横ばい、前年同期比横ばい)

2020年第3四半期における地価変動について調査したところ、上昇したのは「3%以上6%未満の上昇」が1%(1地区)みられたのみで、「6%以上」や「0%超3%未満」の上昇地区はありませんでした。前期は「0%超3%未満の上昇」が1%(1地区)あるのみであったため、上昇水準の地区数に変動はありませんが、上昇幅と該当地区が変化しています。

2019年第4四半期までは、上昇に該当する地区が97%を占める圧倒的な高水準で推移してきていたことを考えると、新型コロナウイルス感染症の影響が及び始めて以降、大きな変化が発生し、その流れが現在も持続しているといえるでしょう。

「横ばい」となったのは全体の54%で、今期において占める割合は最も高かったものの、前期に比べると7ポイント低下していました。代わって増加したのは「0%超3%未満の下落」地区で、37%になっています。

「3%以上6%未満」のややまとまった下落になったのは全体の8%で、前期と同率でした。「6%以上」の下落に該当する地区はみられていません。

マンションやオフィスの需給バランスには大きな変化なし、様子見傾向が続く
・変動率区分
下方移行:10地区
不変:87地区
上方移行:3地区

・前期からの具体的地価動向変化
0~3%の上昇から横ばい:1地区
横ばいから3~6%の上昇:1地区
横ばいで不変:53地区
横ばいから0~3%の下落:7地区
0~3%の下落で不変:28地区
0~3%の下落から3~6%の下落:2地区
3~6%の下落から0~3%の下落:2地区
3~6%の下落で不変:6地区

前期からの変動率区分では、「下方移行」した地価下落傾向の地区が10地区、「不変」であった地区が87地区、「上方移行」した改善地区が3地区となっていました。前期からは変化していない地域が多く、低調傾向が続いているようです。

具体的な地価動向変化についてみていくと、前期に「0%超3%未満の上昇」であった地区が「横ばい」にダウンしたケースが1地区あり、一方で「横ばい」から「3%以上6%未満の上昇」へ2ランクアップしたケースも1地区ありました。

最も多いのは前期、今期とも「横ばい」の53地区で、次いで多いのが「0%超3%未満の下落」のままとなっている28地区になります。全体に横ばいから下落傾向といえます。

「横ばい」から「0%超3%未満の下落」と、下落に転じた地区は7地区、「0%超3%未満の下落」から「3%以上6%未満の下落」へ下落幅の拡大となった地区が2地区でした。逆に、前期で「3%以上6%の下落」、今期「0%超3%未満の下落」で下落幅の縮小となった地区も2地区みられます。

全体の傾向としては、用途別でみたとき、商業系における下落地区の割合が、住宅系より高い傾向にあり、コロナ禍の影響をより強く受けていると考えられました。

また、地域別では大都市圏で地方圏より下落地区の割合が高くなっていると報告されており、感染リスクの高さといったイメージダウンや、もともとの地価高騰傾向、商業施設の集積などがその背景にあるとみられます。

市場に関しては、新型コロナの影響から、ホテルや店舗などの収益性低下に伴う需要の減退が一部でなおみられているものの、全体としては様子見傾向が続いているとされました。マンションやオフィスの需給バランスに大きな変化はみられていないことも報告されています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料(プレスリリース)
https://www.mlit.go.jp/

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