収益物件
2020/11/16
【pickupニュース】20年10月の都心5区ビル空室率、29カ月ぶりの1％超え
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この調査における東京都心5区とは、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の5つで、対象となる大規模ビルは1フロア面積が200坪以上の賃貸オフィスビルを指しています。統計開始日は1994年1月1日で、その他の調査用語は下記のように定義されています。
・調査用語定義
現空面積：現在テナント未入居で契約後すぐ入居可能な物件面積の合計
募集面積：各統計日時点で公開されているテナント募集面積の合計
・主要経済指標動向
【実質GDP成長率】
2019年度実績：0.0％
2020年度予測：－5.8％
2021年度予測：＋3.6％
【失業率】
2019年度実績：2.3％
2020年度予測：3.5％
2021年度予測：3.7％
株式会社ニッセイ基礎研究所の調査によると、11月16日に内閣府が公表する予定の2020年7～9月期実質GDP成長率は、年率16.1％で4四半期ぶりのプラス成長予測となっています。
緊急事態宣言解除に伴う消費改善と輸出の大幅増が背景にあり、顕著な復調とみえる値ですが、実際は前期に記録された過去最大のマイナスに対する反動が大きいとされ、2020年度予測は全体で－5.8％と厳しい見方になりました。2021年度には3.6％のプラス成長へと転じる見通しですが、なお先行きは不透明です。
失業率は2019年度実績が2.3％のところ、2020年度は3.5％予測で低位の推移から上昇する傾向がみられています。2021年度はさらに悪化し、3.7％予測となりました。
2020年9月の完全失業率は、総務省の調べで前月から横ばいの3.0％、有効求人倍率は前月から低下する一方、その先行指標とされる新規求人倍率は前月比で上昇しました。求職者数の増加が今後も続く見通しで、有効求人倍率のさらなる低下、1倍を下回る悪化の可能性もあるとされています。
・東京都心5区大規模ビルの空室動向
空室率：1.14％（前月比＋0.38ポイント）
現空面積：72,365坪（前月比＋22,053坪）
東京都心5区大規模ビルの2020年10月における空室率は1.14％で、前月より0.38ポイント上昇しました。3カ月連続の悪化となり、2018年5月以来、実に29カ月ぶりの1％超えになっています。
現空面積も72,365坪と、前月より22,053坪の大幅な増加になりました。昨年までは現空床となる前の段階で後継テナントが見つかることも多く、需給逼迫の市場動向が続いていましたが、直近はテナント誘致が進まず、現空床につながるケースが増加していると報告されました。
企業の経営状態悪化やテレワーク導入によるオフィス戦略の見直しなどから、堅調であったオフィス・ニーズが低迷、テナント確保に時間を要する事態となっており、空室率が押し上げられています。
募集賃料：月額坪あたり30,716円（前月比－527円）
募集面積：451,594坪（前月比＋34,323坪）
2020年10月の東京都心5区大規模ビルにおける平均募集賃料は、共益費込みで月額坪あたり30,716円となり、前月より527円下落、6カ月連続のマイナスになりました。ごく低い空室率を背景に緩やかな上昇傾向を続け、高騰していたオフィス賃料ですが、低下局面に入ったことがさらに鮮明となり、ほぼ1年前の水準にまで低下しています。
募集面積も前月より34,323坪増加し、451,594坪となりました。新規募集物件における賃料水準引き下げだけでなく、募集中物件でも条件を見直し、割安感を出す傾向が出てきており、低迷するオフィス・ニーズの取り込みへの活動が活発化しています。
・潜在空室率と空室率の乖離
2020年4月：1.87ポイント（2.35％／0.48％）
2020年10月：3.74ポイント（4.88％／1.14％）
空室率の増加だけでなく、テレワークの浸透など新型コロナウイルスの影響を受けたオフィス解約事例の増加で潜在空室率が上昇、空室率との乖離幅が拡大してきている点も注目されています。
2020年4月には1.87ポイントであったところ、空室率の上昇に伴い、潜在空室率はより明確な右肩上がりで上昇してきたことから乖離幅が徐々に広がり、直近の2020年10月では3.74ポイントまで開きました。今後も乖離幅の拡大が予想され、市場動向に注意が必要となっています。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！
（画像は三幸エステート「オフィスマーケットレポート 2020年1月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料より）
▼外部リンク
三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート」東京都心5区 資料提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/data/tokyo/
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三幸エステートが最新のオフィスマーケットレポートを公開
三幸エステート株式会社（以下、三幸エステート）は12日、2020年10月度の「オフィスマーケットレポート」データを公開しました。東京都心5区のほか、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国主要都市におけるオフィスビルの最新市況をみることができます。この調査における東京都心5区とは、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の5つで、対象となる大規模ビルは1フロア面積が200坪以上の賃貸オフィスビルを指しています。統計開始日は1994年1月1日で、その他の調査用語は下記のように定義されています。
・調査用語定義
現空面積：現在テナント未入居で契約後すぐ入居可能な物件面積の合計
募集面積：各統計日時点で公開されているテナント募集面積の合計
・主要経済指標動向
【実質GDP成長率】
2019年度実績：0.0％
2020年度予測：－5.8％
2021年度予測：＋3.6％
【失業率】
2019年度実績：2.3％
2020年度予測：3.5％
2021年度予測：3.7％
株式会社ニッセイ基礎研究所の調査によると、11月16日に内閣府が公表する予定の2020年7～9月期実質GDP成長率は、年率16.1％で4四半期ぶりのプラス成長予測となっています。
緊急事態宣言解除に伴う消費改善と輸出の大幅増が背景にあり、顕著な復調とみえる値ですが、実際は前期に記録された過去最大のマイナスに対する反動が大きいとされ、2020年度予測は全体で－5.8％と厳しい見方になりました。2021年度には3.6％のプラス成長へと転じる見通しですが、なお先行きは不透明です。
失業率は2019年度実績が2.3％のところ、2020年度は3.5％予測で低位の推移から上昇する傾向がみられています。2021年度はさらに悪化し、3.7％予測となりました。
2020年9月の完全失業率は、総務省の調べで前月から横ばいの3.0％、有効求人倍率は前月から低下する一方、その先行指標とされる新規求人倍率は前月比で上昇しました。求職者数の増加が今後も続く見通しで、有効求人倍率のさらなる低下、1倍を下回る悪化の可能性もあるとされています。
・東京都心5区大規模ビルの空室動向
空室率：1.14％（前月比＋0.38ポイント）
現空面積：72,365坪（前月比＋22,053坪）
東京都心5区大規模ビルの2020年10月における空室率は1.14％で、前月より0.38ポイント上昇しました。3カ月連続の悪化となり、2018年5月以来、実に29カ月ぶりの1％超えになっています。
現空面積も72,365坪と、前月より22,053坪の大幅な増加になりました。昨年までは現空床となる前の段階で後継テナントが見つかることも多く、需給逼迫の市場動向が続いていましたが、直近はテナント誘致が進まず、現空床につながるケースが増加していると報告されました。
企業の経営状態悪化やテレワーク導入によるオフィス戦略の見直しなどから、堅調であったオフィス・ニーズが低迷、テナント確保に時間を要する事態となっており、空室率が押し上げられています。
募集賃料の下落は6カ月連続
・東京都心5区大規模ビルの募集動向募集賃料：月額坪あたり30,716円（前月比－527円）
募集面積：451,594坪（前月比＋34,323坪）
2020年10月の東京都心5区大規模ビルにおける平均募集賃料は、共益費込みで月額坪あたり30,716円となり、前月より527円下落、6カ月連続のマイナスになりました。ごく低い空室率を背景に緩やかな上昇傾向を続け、高騰していたオフィス賃料ですが、低下局面に入ったことがさらに鮮明となり、ほぼ1年前の水準にまで低下しています。
募集面積も前月より34,323坪増加し、451,594坪となりました。新規募集物件における賃料水準引き下げだけでなく、募集中物件でも条件を見直し、割安感を出す傾向が出てきており、低迷するオフィス・ニーズの取り込みへの活動が活発化しています。
・潜在空室率と空室率の乖離
2020年4月：1.87ポイント（2.35％／0.48％）
2020年10月：3.74ポイント（4.88％／1.14％）
空室率の増加だけでなく、テレワークの浸透など新型コロナウイルスの影響を受けたオフィス解約事例の増加で潜在空室率が上昇、空室率との乖離幅が拡大してきている点も注目されています。
2020年4月には1.87ポイントであったところ、空室率の上昇に伴い、潜在空室率はより明確な右肩上がりで上昇してきたことから乖離幅が徐々に広がり、直近の2020年10月では3.74ポイントまで開きました。今後も乖離幅の拡大が予想され、市場動向に注意が必要となっています。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください！
（画像は三幸エステート「オフィスマーケットレポート 2020年1月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料より）
▼外部リンク
三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート」東京都心5区 資料提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/data/tokyo/
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