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【pickupニュース】リフォーム・リノベはX世代が牽引、費用は二極化へ

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Houzz Japanがリフォームに関する市場調査を実施
Houzz Japan株式会社は7月30日、2020年版の「HOUZZ&HOME 住宅リフォーム・リノベーション市場調査」を実施し、その結果を公開しました。

家づくりとインテリアデザインのプラットフォーム「Houzz」に登録している国内ユーザーのうち、2019年中にリフォーム・リノベーションを実施した人を対象として、2020年2月5日~3月5日の期間、オンラインで行われた調査で、国内からは2,038人の有効回答がありました。

なお、調査実施時期が2020年初頭であることから、国内における新型コロナウイルス感染症の流行拡大影響は本格化する以前であり、今年に予定されていたリフォーム・リノベーションに同感染症の拡大が与える影響は加味されていません。

・回答者内訳
25~39歳(ミレニアル世代):16%
40~54歳(ジェネレーションX世代):45%
55~74歳(ベビーブーマー世代):37%

回答者の内訳をみると、いわゆる「ジェネレーションX世代」といわれる40~54歳が45%と主軸で、次いで「ベビーブーマー世代」の37%、「ミレニアル世代」が16%となっていました。回答者の7分の1が2019年中にリノベーションを実施、リノベーションを行った部屋の数は、平均3部屋だったとも報告されています。

・住まいのために実施した内容
部屋の模様替え・家具の備え付け:32%(前年比+1ポイント)
リフォーム:リノベーション:14%(前年比+1ポイント)
引っ越し:11%(前年比+2ポイント)
修繕工事:9%(前年比横ばい)
物件の購入:9%(前年比横ばい)
家の新築・離れの増築:8%(前年比横ばい)

住まいのためにどんなことを行ったか、具体的に尋ねた結果では、「部屋の模様替えや家具の備え付け」が最も多く32%でした。前年より1ポイント増加しているほか、2位以下に大きく差をつけています。自分でも手軽にできることなどから、実行する人が多いと考えられました。

2位は「リフォーム・リノベーション」で14%となり、前年より1ポイント増加、一昨年と同値になっています。3位は「引っ越し」の11%、前年より2ポイント増加しました。以下「修繕工事」と「物件(新築・中古)の購入」がそれぞれ9%、「家の新築・離れの増築」が8%となっています。

・リフォーム/リノベーション費用
中央値:1,500,000円(前年比-500,000円)
トップ10%:15,000,000円(前年比+2,000,000円)

・世代別中央値
40~54歳:1,500,000円
55~74歳:1,500,000円

リフォームやリノベーションにかけた費用としては、全体の中央値が150万円で、前年より50万円低下しました。一方上位10%のハイエンド層は1,500万円で、前年より200万円増加しています。一昨年と比較しても300万円増加しており、かける費用の二極化が進行していました。

世代別の中央値では、40~54歳、55~74歳とも150万円で、中央値における世代の違いは、ほぼみられていません。

・費用支払い方法(ミレニアル/ジェネレーションX/ベビーブーマー)
現金・貯金:64%(53%/61%/72%)
クレジットカード(国際ブランド):17%(20%/19%/12%)
住宅ローン:11%(23%/9%/7%)
クレジットカード(限定加盟店用):5%(17%/4%/3%)
クレジットカード(限られた加盟店でのみ利用可能):5%(0%/7%/6%)

リフォーム・リノベーションの支払い方法を上位5つまでみていくと、1位は「現金・貯金」で64%でした。世代別でみると、年代が上がるほどその割合が高く、ミレニアル世代が53%であったのに対し、ベビーブーマー世代では72%にもなっています。

2位は「クレジットカード(国際ブランド)」で、全体の17%でした。世代別ではベビーブーマー世代がやや低く、12%にとどまりますが、それ以外は約2割です。3位が「住宅ローン」の11%で、世代別のミレニアル世代における利用が目立ちました。同世代は23%と、2位のクレジットカード(国際ブランド)より多くなっています。一方、それ以外の世代層は1割未満でした。

8割以上の人が専門家に依頼、実施場所は水回りとリビングが多数
・リフォーム/リノベーションの実施理由
時間的余裕ができた:37%(前年比+3ポイント)
家族構成やライフスタイルの変化:32%(前年比-2ポイント)
家の購入に伴い:24%(前年比+4ポイント)
金銭的余裕ができた:17%(前年比-5ポイント)
老朽化や損傷があった:17%(前年比+2ポイント)

リフォームやリノベーションを行った理由については、1位が「時間的な余裕ができた」で37%となり、前年より3ポイントアップしていました。近年、この回答は増加傾向にあります。続く2位は「家族構成やライフスタイルの変化」の32%で、こちらは前年より2ポイント低下しました。微減傾向にあるものの、2位をキープしています。

3位は「家の購入に伴い」行ったという人で、24%でした。続く「金銭的な余裕ができた」は17%で、前年に比べると5ポイント低下、「老朽化や損傷があった」が2ポイント増えて同率の17%になり、資金的な余裕を理由とした投資ではなく、やむを得ない修繕・メンテナンスとして行う人がやや増えているようです。

・リフォーム/リノベーションに要した期間
【キッチン】
計画平均月数:7.0カ月
工事平均月数:3.2カ月

【バスルーム】
計画平均月数:5.0カ月
工事平均月数:1.5カ月

計画や施工にどの程度の期間がかかったか尋ねたところ、キッチンでは計画に平均7.0カ月、工事に3.2カ月かかっていました。合計すると10.2カ月を要しており、かなり時間がかかっていると分かります。

バスルームでも計画に平均5.0カ月、工事に平均1.5カ月がかけられていました。各種案件の中で、施工に最長17カ月もの時間を要したものがあったとも報告されており、余裕をもった取り組みが必要と考えられます。

・当初予算と実際費用の比較
予算を下回った:8%(前年比+1ポイント)
予算通り(5%以内のずれ):44%(前年比+8ポイント)
予算超過(25%未満):17%(前年比-10ポイント)
予算超過(25%以上):31%(前年比+1ポイント)

リフォームやリノベーションを行う際に、設定した当初予算と実際にかかった費用の差がどれくらいになったか尋ねたところ、「予算を下回った」という人は8%で、前年より微増したものの、1割未満でした。「予算通り」で5%前後の差に収められたという人は最も多い44%、前年より8ポイント上昇しています。

25%未満の「予算超過」は17%で、前年より大幅に減少、10ポイントものダウンになりました。一方で25%以上の「予算超過」は、ほぼ前年と同じ31%にのぼっています。予算目安を正確に把握できるようになってきている傾向がある一方で、大幅に超えるケースもなお一定数を占めていることが分かりました。

予算を上回った理由については、「商品・サービスの価格が高かった」が31%で最多、「高額な商品・建材を購入した」が2位の25%、「建築に関連する想定外の問題があることが明らかになった」が3位で22%となりました。

・リフォーム/リノベーションの実施場所
バスルーム(浴室・トイレ):36%(前年比+8ポイント)
リビングルーム:30%(前年比+5ポイント)
キッチン:28%(前年比+3ポイント)
ダイニングルーム:19%(前年比横ばい)
ベッドルーム:16%(前年比-4ポイント)

リフォーム・リノベーションの実施場所では、「バスルーム」が最も多く、36%を占めました。前年に比べても8ポイント増えており、水回りリフォームが増加しています。

2位は「リビングルーム」の30%で、こちらも前年より5ポイント増加と、まとまった伸びになりました。傷みやすい水回りとともに、過ごす時間が長く快適性が求められるリビングも、改良ニーズが高い空間となっています。

3位は「キッチン」で28%でした。以下、4位に「ダイニングルーム」の19%、5位「ベッドルーム」の16%など続きます。なおエクステリア設備では、「外壁(塗装)」が22%で最も多く、次いで「窓や天窓」の18%、「屋根」の17%となりました。

・リフォーム/リノベーションの依頼先
【専門家】
全体:84%(前年比-2ポイント)
ミレニアル世代:71%
ジェネレーションX世代:75%
ベビーブーマー世代:100%

【専門家業種】
工務店:30%
施工会社:18%
大工・職人:18%
設計施工・リノベーション会社:16%
電気工事業者:10%
建築士・建築家:8%
キッチンデザイナー:8%
水道工事業者:6%

リフォームやリノベーションを誰に頼んだか調査した結果では、全体の84%が専門家に依頼したと回答しました。前年に比べると2ポイント低下したものの、多くはやはり専門家を頼っていると分かります。

世代別では、ミレニアル世代が71%と比較的低いのに対し、年齢が上がるほど専門家を選択する割合が上昇、ベビーブーマー世代の55~74歳では、100%が専門家への依頼となっていました。

どのような業種の専門家に頼んでいるか調べると、1位は「工務店」の30%、2位が「施工会社」と「大工・職人」の18%で、これに続くのが「設計施工・リノベーション会社」の16%でした。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は調査結果資料添付データより)


▼外部リンク

Houzz Japan株式会社 プレスリリース
https://www.houzz.jp/press/755/

調査結果詳細情報提供ページ
https://www.houzz.jp/ideabooks/135009457/list

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