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【pickupニュース】3人に1人が性能向上Rに関心、実施満足度は92%

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住まいづくりナビセンターがリフォームに関するアンケート調査を実施
一般財団法人住まいづくりナビセンターは5月29日、同社が運営するリフォーム事業者検索サイト「リフォーム評価ナビ」のユーザーで、リフォーム検討経験のある人を対象とした「性能向上リフォーム等に関するユーザーアンケート」調査を実施、その結果をとりまとめて公開しました。

耐震改修や省エネリフォーム、バリアフリーリフォームといった、安心で快適な住まいの実現に寄与する性能向上リフォームについて、現状の消費者ニーズや課題をみることができます。

調査は2019年9月27日~10月28日の期間、「リフォーム評価ナビ」で2017年4月~2019年3月までの間にリフォーム事業者へ見積依頼をしたユーザーを対象に、郵送でアンケートを送付、後日専用封筒で回収するという方法で行いました。1,633人に送付し、全体の26.0%にあたる、426人の有効回答を回収しています。

・実施リフォームの内容
老朽化設備や機器交換・グレードアップ:64.7%
間取りや水回りなど住まいの使い勝手改善:42.5%
中古住宅購入など住み替えに伴うリフォーム:19.7%
好みのインテリアになどデザイン主体のリフォーム:19.4%
ライフスタイルの変化に伴うリフォーム:17.2%
高齢者が暮らしやすい住まいとするリフォーム:12.5%
エコリフォームなど環境やエネルギー効率に配慮したリフォーム:11.6%
耐震性など住まいの安全性にかかるリフォーム:7.2%
その他:6.3%

まず、実際に行ったリフォームがどのようなものか複数回答可で選択してもらうと、最多は「老朽化している設備や機器の交換、グレードアップ」で64.7%、2位が「間取りや水回りなど住まいの使い勝手の改善」の42.5%でした。

年代別では、とくに年齢が上昇するほど1位の「老朽化設備や機器交換」といったリフォームが多く、60台以上では81.4%にものぼりました。一方、2位の「使い勝手改善」を目指すリフォームは若年層で多く、30代以下が52.5%と他の年代より10ポイント以上多くなっていました。

3位には「中古住宅の購入など住み替えに伴うリフォーム」が19.7%で入り、こちらも若年層ほど回答率が高い傾向にありました。30台以下では39.3%が該当するのに対し、60台以上では10.0%にとどまります。

性能向上リフォームの実施状況では、バリアフリーリフォームが全体6位の12.5%、省エネリフォームが続く7位で11.6%、耐震改修は8位の7.2%でした。合計で全体の約26%となり、約4人に1人が実施しています。

・リフォーム満足度
とても満足:53.4%
やや満足:38.4%
やや不満:4.7%
とても不満:3.4%

実施したリフォームに対する満足度を尋ねたところ、「とても満足」が過半の53.4%で、「やや満足」も38.4%と多く、合計した91.9%は、およそ満足と感じていました。とくにリフォーム実施経験のない人や若年層で「とても満足」との回答率が高く、初めてのリフォームで思った以上の効果を感じ、高い満足度となる傾向があるようです。

・性能向上リフォームの実施理由
【バリアフリーリフォーム】
住宅性能面で今後の生活に不安を感じた:47.5%
自分でリフォーム情報を収集し必要と思った:40.0%
現在の生活に支障が出た:35.0%
補助金や税制優遇などが受けられると分かった:25.0%
事業者から提案があった:22.5%
ランニングコストの節約など経済的メリットがある:7.5%
その他:2.5%

【省エネリフォーム】
ランニングコストの節約など経済的メリットがある:59.5%
自分でリフォーム情報を収集し必要と思った:56.8%
住宅性能面で今後の生活に不安を感じた:37.8%
補助金や税制優遇などが受けられると分かった:27.0%
現在の生活に支障が出た:18.9%
事業者から提案があった:16.2%
住宅の資産価値を高めたかった:8.1%

【耐震リフォーム】
住宅性能面で今後の生活に不安を感じた:65.2%
自分でリフォーム情報を収集し必要と思った:47.8%
現在の生活に支障が出た:43.5%
事業者から提案があった:34.8%
ランニングコストの節約など経済的メリットがある:8.7%
補助金や税制優遇などが受けられると分かった:8.7%
住宅の資産価値を高めたかった:4.3%

性能向上リフォームを行った人に、それぞれその実施理由を複数回答可で選んでもらうと、バリアフリーリフォームでは「住宅の性能面で今後の生活に対する不安を感じた」からという人が最も多く、47.5%になりました。次いで「自分でリフォーム情報を収集し、必要なリフォームだと思った」の40.0%、「現在の生活に支障が出たから」の35.0%などとなっています。

日々の暮らしの中で不安を感じるようになったり、実際に支障が生じたりしたことをきっかけとして、バリアフリーリフォームを決める人が多いようです。

省エネリフォームの場合では「ランニングコストの節約など経済的メリットがある」が59.5%でトップになり、次いで「自分でリフォーム情報を収集して、必要なリフォームだと思った」の56.8%が入りました。3位は20ポイント近く差が開き、「住宅性能面で今後の生活に対する不安を感じた」の37.8%です。

環境やエネルギー効率を考えた省エネリフォームは、やはり“環境にもお財布にも優しい”ものであるかどうかが実施の大きなポイントになっています。

耐震リフォームでは、「住宅の性能面で今後の生活に対する不安を感じた」が65.2%で最も多く、以下2位は「自分でリフォーム情報を収集し必要なリフォームだと思った」の47.8%、3位が「現在の生活に支障が出たから」の43.5%となりました。

トップ3はバリアフリーリフォームと同じになり、多くの人は災害の発生・経験など、何かをきっかけに住まいの安全性に対し、具体的な不安を抱いたことから、リフォームを決断しているものとみられます。

リフォーム情報の関心、年齢上昇につれ経済的メリットから実施例・性能メリットへ
・性能向上リフォームの実施意向
【バリアフリーリフォーム】
3年以内に行いたい:1.3%
いずれ行いたい:37.5%
実施意向はない:61.2%

【省エネリフォーム】
3年以内に行いたい:2.6%
いずれ行いたい:36.5%
実施意向はない:60.9%

【耐震リフォーム】
3年以内に行いたい:1.3%
いずれ行いたい:30.1%
実施意向はない:68.6%

性能向上リフォームを行わなかった人に、今後の実施意向を尋ねたところ、バリアフリーリフォームでは「3年以内に行いたい」とした人は、全体の1.3%とわずかですが、「いずれ行いたい」は37.5%で、4割弱に実施意向がみられました。

とくに50代では48.9%に実施意向があり、また60代以上では「3年以内に行いたい」が8.3%、「いずれ行いたい」が39.6%と高い回答率になりました。年齢を重ねることで、不安や暮らしの不便さ・リスクが具体的なものとして意識されるようになっていくとみられます。

省エネリフォームは、「3年以内に行いたい」が全体の2.6%、「いずれ行いたい」が36.5%で、合計39.1%に実施意向がみられました。こちらは年代別に分析しても、さほど大きな差は生じなかったものの、40代がやや高めで、4割を超える意向がありました。

耐震リフォームは、「3年以内に行いたい」が1.3%、「いずれ行いたい」が30.1%で、31.4%に意向ありとなっています。30代以下から50代はほぼ同様の結果ですが、60代以上になると、「3年以内に行いたい」人は4.2%と他に比べて多いものの、「いずれ行いたい」は約半分の16.7%で、実施意向ありは約2割にとどまりました。

・興味関心が高まる情報
【バリアフリーリフォーム】
ランニングコスト節約など経済的メリット:47.1%
補助金・税制優遇などについて:47.1%
具体的な実施例:37.8%
性能面でのメリット:36.2%
その他:4.2%

【省エネリフォーム】
ランニングコスト節約など経済的メリット:71.2%
補助金・税制優遇などについて:50.3%
性能面でのメリット:29.8%
具体的な実施例:28.5%
その他:4.8%

【耐震リフォーム】
補助金・税制優遇などについて:48.1%
性能面でのメリット:42.9%
ランニングコストの節約など経済的メリット:40.1%
具体的な実施例:33.3%
その他:4.2%

性能向上リフォームを行わなかった人に、どういった情報が得られた場合に、そうしたリフォームへの興味関心が高まると思うか、複数回答可で尋ねたところ、バリアフリーリフォームでは、「ランニングコスト節約など経済的メリット」と「補助金・税制優遇などについて」が47.1%の同率トップとなりました。

とくに30代以下、40代で「経済的メリット」を挙げる人が、それぞれ約6割、約5割と多く、50代は「補助金・税制優遇など」が5割強と多くなっています。一方60代以上は、これらトップ2はいずれも4割弱にとどまり、3位の「具体的な実施例」が60.4%でトップでした。

省エネリフォームでは、「ランニングコスト節約など経済的メリット」が71.2%で圧倒的に高く、他を引き離してトップに立っています。年代別でも全年代でトップになり、60代以上がやや低めの60.4%でしたが、30代以下では76.7%もの回答率でした。

2位は「補助金・税制優遇などについて」で50.3%となり、年代別でも満遍なく5割前後の支持を受けています。3位は「性能面でのメリット」で、50代では「具体的な実施例」の方がやや多くなっていました。

耐震リフォームの場合、「補助金・税制優遇などについて」が48.1%でトップ、次いで「性能面でのメリット」の42.9%、「ランニングコスト節約など経済的メリット」の40.1%とトップ3が僅差になりました。

年代別では、30代以下で「経済的メリット」がトップ、40代と60代以上は「性能面でのメリット」がトップ、50代で「補助金・税制優遇などについて」がトップと分かれています。「具体的な実施例」は若年層でやや関心が薄く、50代、60代以上に4割弱の高い回答率がみられました。

全体として、若い年代では「経済的メリット」に注目する傾向が強く、年齢が上がるにつれて「具体的な実施例」や「性能面でのメリット」に関する情報をより重視するようになる傾向があるようです。

・リフォーム事業者選択時の重視点
口コミ内容が良い:59.6%
希望するリフォーム工事の実績が多い:55.2%
口コミの点数が高い:43.7%
近所:41.1%
希望する工事価格帯の実績が多い:34.0%
口コミの件数が多い:30.0%
施工・営業担当者の写真があり親しみが持てる:24.9%
技術者・有資格者がいるなど工事品質が期待できる:24.4%
アフターサービスが充実している:22.5%
最近の口コミがある:22.1%

リフォーム事業者を選択する際に、重視したポイントを尋ねた結果では、「口コミ内容が良い」が最多で59.6%、次いで「希望するリフォーム工事の実績が多い」の55.2%、「口コミの点数が高い」の43.7%、「近所である」の41.1%などとなりました。

口コミと実績、近所の業者という3つのポイントが重視されています。なお属性別に分析した結果では、30~40代の大都市エリアで、リフォーム実施経験がない人に、口コミ重視派がとくに多く、地方エリアに居住する300万円以上の工事実施者では、実績重視派がとくに多いという傾向がありました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

一般財団法人住まいづくりナビセンターによるプレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/213718

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