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【pickupニュース】新型コロナ影響で住み替え・建て替え行動にも迷いや変化

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LIFULLが住み替え検討者らに大規模調査を実施
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営など、不動産情報領域の事業を手がける株式会社LIFULLは13日、新型コロナウイルス感染症の影響が、不動産事業者の事業運営や営業活動にも多大な波及をみせている現状を踏まえ、生活者の住み替え行動に関する調査を行い、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は、2020年4月17日~4月21日の期間、全国の一般生活者である17~49歳の男女を対象に、インターネットアンケート方式で実施し、70,000件の回答を集めています。

・住み替え/建て替えの検討状況
【検討していた】
2020年3月1日時点:23.0%
現在:25.1%

・検討者の具体的行動段階
【2020年3月1日】
具体的検討行動はしていなかった:37.1%
情報収集を始めていた:27.2%
不動産会社とのコミュニケーションをしていた:11.4%
契約直前であった:4.0%
購入や住み替えを決定・成約した:20.4%

【現在】
具体的検討行動はしていない:51.8%
情報収集を始めた:21.8%
不動産会社とのコミュニケーションをしている:9.3%
契約直前である:2.9%
購入や住み替えを決定・成約した:14.2%

まず、住み替えや建て替えを検討しているかどうか、新型コロナウイルス感染症の騒動がまだ大きくなる以前の3月1日時点と現在とを比較すると、3月1日時点は23.0%が検討中であったのに対し、現在は25.1%と2.1ポイント増加、住み替え・建て替え意向を持つ人が微増していました。

しかし、続いて検討していた人、検討している人に、検討状況を詳しく尋ねると、3月1日時点は「具体的な検討行動はしていなかった」人が37.1%にとどまり、「情報収集」を行っていた人が3割弱、不動産会社に問い合わせをしたり、資料請求や物件見学をしたりと、積極的なコミュニケーションをとっていた人が11.4%みられたのに対し、現在は「具体的な検討行動はしていない」人が過半の51.8%にまで増加、不動産会社とコミュニケーションをとっている人は9.3%に減少していました。

情報収集を行っている段階の人も5ポイント強低下したほか、契約直前段階、購入・住み替えの決定や成約段階にいたった人も軒並み減少し、4月に入ってからの緊急事態宣言発令や、全国での外出自粛要請から、検討行動に変化が生じていることが確認されました。

・検討している住まいの種類
【2020年3月1日時点】
賃貸マンション/賃貸アパート/賃貸から戸建てへの住み替え:26.7%
新築分譲マンション購入:9.5%
中古マンション購入:7.7%
新築一戸建て住宅(建売住宅)の購入:24.5%
中古一戸建て住宅の購入:7.8%
注文住宅の建設:21.5%
その他:2.4%

【現在】
賃貸マンション/賃貸アパート/賃貸から戸建てへの住み替え:28.6%
新築分譲マンション購入:9.2%
中古マンション購入:7.8%
新築一戸建て住宅(建売住宅)の購入:21.6%
中古一戸建て住宅の購入:8.2%
注文住宅の建設:21.4%
その他:3.3%

住み替えや建て替えの検討を行っている(行っていた)人に、最も検討している住まいの種類について、3月1日時点での状況と現在と、それぞれを尋ねると、大幅な変化はみられなかったものの、「賃貸マンション/賃貸アパート/賃貸から戸建て住宅への住み替え」が1.9ポイント増加、「中古一戸建て住宅の購入」は0.4ポイント増加、「中古マンションの購入」で0.1ポイントの増加になっていました。

これに対し、「新築分譲マンションの購入」は0.3ポイント、「新築一戸建て住宅(建売住宅)の購入」は2.9ポイント、「注文住宅の建設」で0.1ポイント低下しています。全体的に消費マインドが低下した影響か、リーズナブルな戸建て住宅、中古物件への注目度がやや上がっているようです。

約7割がどうしたらいいか分からず迷い中、延期など様子見の展開に
・住み替え/建て替え検討の今後における見通し
予定通り住み替え・建て替えを行うつもり:21.7%
住み替え・建て替えを延期する(後に再検討するつもり):33.9%
住み替え・建て替えを中止:6.7%
どうしたらいいか分からない・決めていない:37.3%
その他:0.4%

現在住み替えや建て替えを検討している、または3月1日時点で検討していた人を対象に、住み替えや建て替えの今後の見通しについて尋ねると、「予定通り住み替え・建て替えを行うつもり」だという人は21.7%で、収束後など後に再検討するつもりで「延期する(した)」人が33.9%、「どうしたらいいか分からない」と決めかねている人が最も多い37.3%でした。

すでに「住み替え・建て替えを中止」するまたはしたという人は6.7%と、比較的少数にとどまりましたが、全体の71.2%は延期したり、見通しがたたず今後を決めかねていたりと、様子見傾向に入っていることが分かりました。

・住み替え/建て替え中止の理由
新型コロナウイルス感染症による将来の収入不安:34.9%
新型コロナウイルス感染症による現在の金銭面の変化(退職・減収など):28.7%
新型コロナウイルス感染症による意識の変化(外出不安など):28.5%
新型コロナウイルス感染症による生活の変化(在宅勤務・休校など):23.3%
新型コロナウイルス感染症によるライフイベント(結婚・転勤・転職)の延期:15.0%
新型コロナウイルス感染症をきっかけとする同居家族の変化(結婚・離婚など):9.9%
新型コロナウイルス感染症関連の理由合計:85.3%
新型コロナウイルス感染症とは無関係の理由:15.4%
その他:1.7%

住み替えや建て替えを中止した6.7%にあたる1,131人に、複数選択可でその理由を尋ねたところ、「新型コロナウイルス感染症関連の理由」を挙げた人が85.3%で圧倒的に多くなっていました。

その詳細内訳では、「新型コロナウイルス感染症による将来の収入の不安」が34.9%で最も多く、次いで「新型コロナウイルス感染症による現在の金銭面の変化(退職・減収など)」が28.7%となっています。「意識の変化(外出の不安など)」とした人も28.5%と多く、「生活の変化(在宅勤務・休校など)」を挙げた人も23.3%にのぼりました。

・検討行動として困ったことや新たにとった行動
自身の不安から不動産会社への訪問を控えた:20.4%
自身の不安から内見(物件見学)をキャンセルした:13.1%
モデルハウスや住まいの展示場が中止になった:10.6%
オンラインでのサービスを利用した:9.7%
不動産会社の営業時間・日数変更で面談が遅れた:7.8%
引き渡し・入居日が遅れた:6.0%
その他:1.4%

住み替え・建て替えを検討している人、していた人に、新型コロナウイルス感染症の影響で困ったことや、自身が新たにとった行動など、当てはまるものを複数回答可で選んでもらうと、「自身の不安から不動産会社への訪問を控えた」という人が最も多く、20.4%でした。

2位には「自身の不安から内見をキャンセルした」が13.1%で続き、3位に「モデルハウスや住まいの展示場が中止」となって困ったという声の10.6%が入っています。外出が困難となったこのような状況であることから、「オンラインでのサービスを利用した」という人は、1割弱の9.7%でした。

・オンライン完結の不動産会社があった場合の住まい探し
【延期者】
続けたと思う:10.0%
多分続けたと思う:33.0%
分からない:38.0%
多分続けなかったと思う:11.0%
続けなかったと思う:8.0%

【中止者】
続けたと思う:9.0%
多分続けたと思う:25.0%
分からない:39.0%
多分続けなかったと思う:18.0%
続けなかったと思う:9.0%

住み替えや建て替えを延期したり、中止したりした人に、不動産会社とのやりとりから内見、重要事項説明、契約まで、各プロセスをすべてオンラインで完了させられるタイプの不動産会社があった場合、住まい探しを続けたと思うかどうか尋ねました。

すると、延期者でも中止者でも、最も多いのは「分からない」という回答でしたが、延期する・した人で「続けたと思う」が10.0%、「多分続けたと思う」が33.0%、中止する・した人で「続けたと思う」が9.0%、「多分続けたと思う」25.0%となり、この2つを合計して考えると、延期者の43.0%、中止者の34.0%は、住まい探しを継続した可能性が高いと分かります。

新型コロナウイルス感染症の流行を機に、オンライン完結型サービスや、オンライン内見など、不動産会社のオンライン対応がより高度に求められる時代になってきたといえそうです。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社LIFULL プレスリリース
https://lifull.com/news/17436/

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