収益物件
2020/04/17
【pickupニュース】空き家運用、3人に1人は現状に不満
日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!
ここでいう「空き家」とは、戸建て、区分マンション、1棟マンション・アパート、1棟ビル、セカンドハウス、店舗のいずれかに類する物件で、所有者自身が“空き家”と認識しているもののことを指しています。
調査は東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を対象に、インターネットリサーチ方式で、2020年1月27日~1月30日の期間に行われました。有効回答者数は300、うち男性が248人、女性が52人で、年代は30~60代となっています。
・空き家運用に関する総合満足度
満足:28.4%
やや満足:39.5%
あまり満足していない:14.2%
満足していない:17.9%
まず、空き家を運用していて、利益や管理の手間など総合的にどの程度満足感をもっているか尋ねたところ、「満足」しているとしたのは28.4%、「やや満足」が39.5%で、合計7割弱はある程度満足していました。しかし、残る3人に1人は不満をおぼえています。
年代別では、30代で「満足」の割合が0.0%と極端に低く、「やや満足」が60.0%で多くみられた点が特徴的で、「満足」している人の割合は、年代が上がるほど上昇、60代では37.7%が「満足」と回答しました。
一方「満足していない」人は、やはり30代で30.0%と他の年代に比べて多かったものの、60代でも19.5%と比較的多く、「あまり満足していない」との合計は3~4割で、どの年代にもみられます。
・空き家運用で得られている賃料
なし:32.3%
5万円未満:6.6%
5万~10万円未満:15.9%
10万~15万円未満:18.6%
15万~20万円未満:8.8%
20万~50万円未満:11.5%
50万~100万円未満:2.7%
100万円以上:3.5%
空き家の運用により、毎月得られている賃料がどのくらいか、条件をある程度そろえるため、戸建てと区分マンション所有者の226人に絞り込んで集計したところ、「賃料は得られていない」という人が32.3%にものぼりました。とくに30代では54.5%と過半の人が賃料収入ゼロという状況になっています。
次いで多いのは「10万~15万円未満」の18.6%、3位が「5万~10万円未満」の15.9%でした。「100万円以上」というまとまった額を毎月手にしている人も3.5%みられますが、全体の中では少数派であり、あまり経済的メリットのある活用が進んでいないようです。
・空き家の運用状況
【戸建て】
自分や家族だけで居住:52.3%
自分や家族で居住しつつ一部テナント貸し:27.5%
すべて住居貸し:41.2%
すべてテナント貸し:3.9%
【区分マンション】
自分や家族だけで居住:24.8%
自分や家族で居住しつつ一部テナント貸し:11.3%
すべて住居貸し:77.3%
すべてテナント貸し:7.8%
1都3県に保有する空き家物件をどのように運用しているか複数回答可で尋ねた結果では、戸建ての場合、「自分や家族だけで住んでいる」が52.3%と最も多く、次いで「すべて住居として貸している」の41.2%でした。年代別では60代に「自分や家族だけで居住」の回答が多くみられ、63.5%にのぼっています。
これに対し、区分マンションの場合では「すべて住居として貸している」が圧倒的に多く、77.3%でした。自身の所有する物件を賃貸で運用するケースが多数を占めています。
・空き家運用方法の探し方
不動産会社に相談:47.0%
リフォーム会社に相談:9.0%
解体工事会社に相談:4.3%
自治体に相談:5.7%
家族や友人、知人などに相談:17.0%
インターネットで情報収集:22.3%
実際に活用している人に相談:5.3%
書籍などの購読:6.3%
その他:14.0%
ベストな空き家運用方法を探すため、どのような行動をとったかすべて選んでもらうと、全体では「不動産会社に相談」した人が47.0%と最も多く、約半数でした。40代でやや低い傾向があるものの、その他は5割前後で年代を問わず高くなっています。
次いで多い「インターネットなどで情報を収集」する方法は、22.3%でしたが、60代で19.0%と2割を切ったのに対し、30代は31.6%と3割超えになりました。やはり若年層でネット利用が進んでいます。
3位は「家族や友人、知人などに相談」した人で、17.0%でした。30代は5.3%と少なかったものの、40代で23.1%、60代で19.0%などと高めになっています。以下「リフォーム会社に相談」が9.0%、「書籍などを購読」が6.3%などで続きます。
「自治体に相談した」は5.7%で、年代別にすると、30代、40代に1割強と多くなっていました。全体として、若年層の方がより幅広いチャネルで運用方法を模索している傾向がみられます。

5万円未満:4.0%
5万~10万円未満:0.9%
10万~50万円未満:8.0%
50万~100万円未満:11.5%
100万~200万円未満:16.4%
200万~300万円未満:15.5%
300万~400万円未満:12.4%
400万~500万円未満:11.5%
500万~750万円未満:5.3%
750万~1,000万円未満:3.5%
1,000万円以上:11.1%
所有する空き家をリフォームまたはリノベーションした際にかかった費用を、戸建てまたは区分マンションの所有者に尋ねたところ、「100万~200万円未満」が16.4%で最も多く、次いで「200万~300万円未満」の15.5%、「300万~400万円未満」の12.4%となりました。
区分マンションの場合で、クロス張り替えやフローリング、一部設備入れ替えといった一部改修を行ったとして、かかる平均費用は100万~200万円、フルリノベーションを行うと500万~600万円程度とされていることから、全体では必要最小限の修繕を施して運用している人が多いと推察されます。
「1,000万円以上」とまとまった額をかけて付加価値の向上を図っているとみられるケースも11.1%ありますが、あまり大がかりなフルリノベーションは浸透していないようです。
・空き家へのイメージ
火災の危険がある:33.7%
不審者が住み着く危険がある:30.0%
固定資産税が高い:28.3%
賃貸で家賃収入が得られる:28.3%
売却したくてもできない:27.7%
倒壊の危険がある:27.3%
リフォーム・リノベーションにお金がかかる:25.7%
近隣トラブルになる:24.7%
活用方法が少ない:19.7%
汚い:16.7%
店舗賃貸でテナント料が得られる:9.0%
将来住宅に困らない:5.0%
家具や荷物の置き場に困らない:4.3%
とくになし:18.0%
一般的な「空き家」に対してもっているイメージを、複数回答可で選択してもらうと、「火災の危険がある」が33.7%と最も多く、次いで「不審者が住み着く危険がある」の30.0%、3位は「固定資産税が高い」と「賃貸にして家賃収入が得られる」が28.3%の同率となりました。
5位以降も「売却したくてもできない」の27.7%や、「倒壊する危険がある」、「リフォーム・リノベーションにお金がかかる」、「近隣トラブルになる」など、3位タイの「賃貸にして家賃収入が得られる」を除き、マイナスイメージが上位を占有しています。
年代別では、とくに30代がマイナス面を強く意識しており、逆に40代はリスク意識が低めに出ていました。「固定資産税が高い」では、30代が47.4%であるのに対し、40代は17.9%と、実に29.5ポイントもの開きがあります。
・空き家運用の目的
地域貢献に興味がある:17.5%
やや地域貢献に興味がある:24.6%
あまり地域貢献には興味がない:24.6%
地域貢献に興味はない:33.2%
・賃料と地域貢献の優先度合い
賃料優先:57.9%
やや賃料優先:34.0%
やや地域貢献優先:3.3%
地域貢献優先:4.8%
空き家運用の目的について、自身が所有する物件を地域貢献に活かすことへの興味はどの程度あるか尋ねたところ、「興味がある」人は17.5%、「やや興味がある」人と合わせた値は42.2%でした。
年代別にみた場合、30代と40代で「興味がある」と「やや興味がある」の合計が50%以上になったのに対し、60代では33.7%と低くなっています。「興味がある」人の割合も、40代の30.4%をピークに年代が上がるほど減少、60代は約1割でした。
所有する空き家の運用で、賃料と地域貢献のどちらを優先したいと思うかという問いでは、「賃料優先」が57.9%と約6割にのぼり、「やや賃料優先」を加えると91.9%に。「地域貢献を優先」する人は4.8%にとどまりました。
とくに60代が賃料優先で考える人が多く、「賃料優先」と「やや賃料優先」の合計は97.6%にものぼっています。これに対し、30代は「やや地域貢献優先」と「地域貢献優先」がそれぞれ7.7%みられ、合計15.4%は非賃料優先派となっていました。
この2つの問いから、所有する空き家運用に関しては、若年層の方がそれを地域貢献に活かすことへ強い興味関心があるとみられました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社ジェクトワンによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000039551.html
今回ピックアップするニュースはこちら!
ジェクトワンが空き家所有者の意識調査を実施
全国の空き家問題を解決するため、活用推進にかかる情報やサービスの提供を行う「アキサポ空き家総研」の運営元、株式会社ジェクトワンは16日、「空き家所有者の意識・実態に関する調査」を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。ここでいう「空き家」とは、戸建て、区分マンション、1棟マンション・アパート、1棟ビル、セカンドハウス、店舗のいずれかに類する物件で、所有者自身が“空き家”と認識しているもののことを指しています。
調査は東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を対象に、インターネットリサーチ方式で、2020年1月27日~1月30日の期間に行われました。有効回答者数は300、うち男性が248人、女性が52人で、年代は30~60代となっています。
・空き家運用に関する総合満足度
満足:28.4%
やや満足:39.5%
あまり満足していない:14.2%
満足していない:17.9%
まず、空き家を運用していて、利益や管理の手間など総合的にどの程度満足感をもっているか尋ねたところ、「満足」しているとしたのは28.4%、「やや満足」が39.5%で、合計7割弱はある程度満足していました。しかし、残る3人に1人は不満をおぼえています。
年代別では、30代で「満足」の割合が0.0%と極端に低く、「やや満足」が60.0%で多くみられた点が特徴的で、「満足」している人の割合は、年代が上がるほど上昇、60代では37.7%が「満足」と回答しました。
一方「満足していない」人は、やはり30代で30.0%と他の年代に比べて多かったものの、60代でも19.5%と比較的多く、「あまり満足していない」との合計は3~4割で、どの年代にもみられます。
・空き家運用で得られている賃料
なし:32.3%
5万円未満:6.6%
5万~10万円未満:15.9%
10万~15万円未満:18.6%
15万~20万円未満:8.8%
20万~50万円未満:11.5%
50万~100万円未満:2.7%
100万円以上:3.5%
空き家の運用により、毎月得られている賃料がどのくらいか、条件をある程度そろえるため、戸建てと区分マンション所有者の226人に絞り込んで集計したところ、「賃料は得られていない」という人が32.3%にものぼりました。とくに30代では54.5%と過半の人が賃料収入ゼロという状況になっています。
次いで多いのは「10万~15万円未満」の18.6%、3位が「5万~10万円未満」の15.9%でした。「100万円以上」というまとまった額を毎月手にしている人も3.5%みられますが、全体の中では少数派であり、あまり経済的メリットのある活用が進んでいないようです。
・空き家の運用状況
【戸建て】
自分や家族だけで居住:52.3%
自分や家族で居住しつつ一部テナント貸し:27.5%
すべて住居貸し:41.2%
すべてテナント貸し:3.9%
【区分マンション】
自分や家族だけで居住:24.8%
自分や家族で居住しつつ一部テナント貸し:11.3%
すべて住居貸し:77.3%
すべてテナント貸し:7.8%
1都3県に保有する空き家物件をどのように運用しているか複数回答可で尋ねた結果では、戸建ての場合、「自分や家族だけで住んでいる」が52.3%と最も多く、次いで「すべて住居として貸している」の41.2%でした。年代別では60代に「自分や家族だけで居住」の回答が多くみられ、63.5%にのぼっています。
これに対し、区分マンションの場合では「すべて住居として貸している」が圧倒的に多く、77.3%でした。自身の所有する物件を賃貸で運用するケースが多数を占めています。
・空き家運用方法の探し方
不動産会社に相談:47.0%
リフォーム会社に相談:9.0%
解体工事会社に相談:4.3%
自治体に相談:5.7%
家族や友人、知人などに相談:17.0%
インターネットで情報収集:22.3%
実際に活用している人に相談:5.3%
書籍などの購読:6.3%
その他:14.0%
ベストな空き家運用方法を探すため、どのような行動をとったかすべて選んでもらうと、全体では「不動産会社に相談」した人が47.0%と最も多く、約半数でした。40代でやや低い傾向があるものの、その他は5割前後で年代を問わず高くなっています。
次いで多い「インターネットなどで情報を収集」する方法は、22.3%でしたが、60代で19.0%と2割を切ったのに対し、30代は31.6%と3割超えになりました。やはり若年層でネット利用が進んでいます。
3位は「家族や友人、知人などに相談」した人で、17.0%でした。30代は5.3%と少なかったものの、40代で23.1%、60代で19.0%などと高めになっています。以下「リフォーム会社に相談」が9.0%、「書籍などを購読」が6.3%などで続きます。
「自治体に相談した」は5.7%で、年代別にすると、30代、40代に1割強と多くなっていました。全体として、若年層の方がより幅広いチャネルで運用方法を模索している傾向がみられます。

必要最小限の修繕実施で運用を図るも、なお活用の余地ありか
・リフォーム/リノベーション費用5万円未満:4.0%
5万~10万円未満:0.9%
10万~50万円未満:8.0%
50万~100万円未満:11.5%
100万~200万円未満:16.4%
200万~300万円未満:15.5%
300万~400万円未満:12.4%
400万~500万円未満:11.5%
500万~750万円未満:5.3%
750万~1,000万円未満:3.5%
1,000万円以上:11.1%
所有する空き家をリフォームまたはリノベーションした際にかかった費用を、戸建てまたは区分マンションの所有者に尋ねたところ、「100万~200万円未満」が16.4%で最も多く、次いで「200万~300万円未満」の15.5%、「300万~400万円未満」の12.4%となりました。
区分マンションの場合で、クロス張り替えやフローリング、一部設備入れ替えといった一部改修を行ったとして、かかる平均費用は100万~200万円、フルリノベーションを行うと500万~600万円程度とされていることから、全体では必要最小限の修繕を施して運用している人が多いと推察されます。
「1,000万円以上」とまとまった額をかけて付加価値の向上を図っているとみられるケースも11.1%ありますが、あまり大がかりなフルリノベーションは浸透していないようです。
・空き家へのイメージ
火災の危険がある:33.7%
不審者が住み着く危険がある:30.0%
固定資産税が高い:28.3%
賃貸で家賃収入が得られる:28.3%
売却したくてもできない:27.7%
倒壊の危険がある:27.3%
リフォーム・リノベーションにお金がかかる:25.7%
近隣トラブルになる:24.7%
活用方法が少ない:19.7%
汚い:16.7%
店舗賃貸でテナント料が得られる:9.0%
将来住宅に困らない:5.0%
家具や荷物の置き場に困らない:4.3%
とくになし:18.0%
一般的な「空き家」に対してもっているイメージを、複数回答可で選択してもらうと、「火災の危険がある」が33.7%と最も多く、次いで「不審者が住み着く危険がある」の30.0%、3位は「固定資産税が高い」と「賃貸にして家賃収入が得られる」が28.3%の同率となりました。
5位以降も「売却したくてもできない」の27.7%や、「倒壊する危険がある」、「リフォーム・リノベーションにお金がかかる」、「近隣トラブルになる」など、3位タイの「賃貸にして家賃収入が得られる」を除き、マイナスイメージが上位を占有しています。
年代別では、とくに30代がマイナス面を強く意識しており、逆に40代はリスク意識が低めに出ていました。「固定資産税が高い」では、30代が47.4%であるのに対し、40代は17.9%と、実に29.5ポイントもの開きがあります。
・空き家運用の目的
地域貢献に興味がある:17.5%
やや地域貢献に興味がある:24.6%
あまり地域貢献には興味がない:24.6%
地域貢献に興味はない:33.2%
・賃料と地域貢献の優先度合い
賃料優先:57.9%
やや賃料優先:34.0%
やや地域貢献優先:3.3%
地域貢献優先:4.8%
空き家運用の目的について、自身が所有する物件を地域貢献に活かすことへの興味はどの程度あるか尋ねたところ、「興味がある」人は17.5%、「やや興味がある」人と合わせた値は42.2%でした。
年代別にみた場合、30代と40代で「興味がある」と「やや興味がある」の合計が50%以上になったのに対し、60代では33.7%と低くなっています。「興味がある」人の割合も、40代の30.4%をピークに年代が上がるほど減少、60代は約1割でした。
所有する空き家の運用で、賃料と地域貢献のどちらを優先したいと思うかという問いでは、「賃料優先」が57.9%と約6割にのぼり、「やや賃料優先」を加えると91.9%に。「地域貢献を優先」する人は4.8%にとどまりました。
とくに60代が賃料優先で考える人が多く、「賃料優先」と「やや賃料優先」の合計は97.6%にものぼっています。これに対し、30代は「やや地域貢献優先」と「地域貢献優先」がそれぞれ7.7%みられ、合計15.4%は非賃料優先派となっていました。
この2つの問いから、所有する空き家運用に関しては、若年層の方がそれを地域貢献に活かすことへ強い興味関心があるとみられました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社ジェクトワンによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000039551.html
© crasco