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【pickupニュース】19年12月の首都圏新築戸建、成約価格は前年比微増

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アットホームが最新の新築戸建と中古M価格動向を調査
アットホーム株式会社は1月29日、同社の不動産情報ネットワークに登録された首都圏(1都3県)における新築戸建と中古マンションの成約価格動向に関する調査結果を公開しました。今回、公開されたデータは、2019年12月期を対象としたものです。

・新築戸建の成約価格
首都圏全体:3,571万円(前月比-1.7%、前年同月比+0.4%)
東京23区:5,167万円(前月比+5.6%、前年同月比+3.0%)
東京都下:3,832万円(前月比-2.6%、前年同月比-0.8%)
神奈川県:3,694万円(前月比-0.9%、前年同月比+0.5%)
埼玉県:3,096万円(前月比-5.3%、前年同月比+2.2%)
千葉県:2,940万円(前月比-2.7%、前年同月比+6.1%)

2019年12月の首都圏新築戸建成約価格の全体平均は、1戸あたり3,571万円となりました。前月より1.7%の下落ですが、前年同月比では0.4%の上昇と、微増を維持しています。前年同月を上回るのは、7カ月連続となりました。

エリア別では、東京23区のみ前月比、前年同月比とも増加、それ以外のエリアは前月比がマイナスになっています。一方、前年同月比がマイナス水準となったのは、東京都下のみで、それ以外はプラスでした。東京都下の下落幅も1%未満であるため、大きな値崩れにはなっていません。

東京23区は前月より5.6%上昇、前年同月より3.0%の上昇で、5,167万円となりました。前月は価格下落が発生し、平均が4,000万円台に落ち込んでいましたが、再び5,000万円台を回復しています。なお、前年同月比で最も上昇幅が大きかったのは千葉県で、6.1%の上昇となる2,940万円を記録しました。

・成約価格指数
首都圏全体:100.8(前月比-1.8ポイント、前年同月比+0.3ポイント)
東京23区:111.7(前月比+5.8ポイント、前年同月比+3.2ポイント)
東京都下:102.8(前月比-2.7ポイント、前年同月比-0.8ポイント)
神奈川県:100.1(前月比-1.0ポイント、前年同月比+0.5ポイント)
埼玉県:108.1(前月比-6.0ポイント、前年同月比+2.4ポイント)
千葉県:107.2(前月比-3.0ポイント、前年同月比+6.1ポイント)

2009年1月の値を100として指数化した成約価格指数は、首都圏全体平均が前月より1.8ポイント低下、前年同月より0.3ポイント上昇した100.8になっています。東京23区は前月より5.8ポイント上昇、前年同月でも3.2ポイントアップし、111.7まで伸びてきました。

また、前月比では低下したエリアが多いものの、全てのエリアが100を上回る水準となり、3カ月連続でこの状態を維持できています。

・成約価格帯別割合
2,000万円未満:3.2%(前月比横ばい)
2,000万円台:34.4%(前月比+5.3ポイント)
3,000万円台:35.7%(前月比-2.2ポイント)
4,000万円台:17.1%(前月比-2.6ポイント)
5,000万円以上:9.6%(前月比-0.5ポイント)

成約価格帯別で分析すると、首都圏全体では前月より高価格帯が占める割合が軒並み低下し、「2,000万円台」が5.3ポイントのアップで34.4%と、最多の「3,000万円台」35.7%に迫る値となっていました。「5,000万円以上」の高額物件は、前月に1割強であったところ、再び1割を割り込み、9.6%になっています。

エリア別でみた場合、平均成約価格が上昇した東京23区では「5,000万円以上」の物件割合が前月より7.7ポイント増加し、47.9%と半数近くにのぼっていました。高価格帯の占める割合が増えたことが、全体を押し上げたとみられます。

これに対し、平均成約価格の下落がみられた埼玉県では「2,000万円台」が前月より10.4ポイントも増加し、50.4%になっています。この比較的リーズナブルな価格帯にユーザーニーズが集中し、半数を上回るまでになったことが、平均低下の主因でしょう。

・新築戸建平均敷地面積/建物面積
敷地面積:118.35平方メートル(前月比+0.1%)
建物面積:98.65平方メートル(前月比-0.3%)

首都圏新築戸建成約物件の平均敷地面積は、前月より0.1%の拡大とわずかに広がり、118.35平方メートルになりました。一方、建物面積はやや縮小され、0.3%のマイナスで98.65平方メートルになっています。いずれも小幅な変動にとどまり、大きな変化はみられませんでした。

エリア別では、東京23区の敷地面積が、前月より5.0%アップで83.78平方メートルとなっており、ややまとまった拡大がみられました。価格上昇は、この敷地面積拡大からも来ているとみられます。

埼玉県は、逆に敷地面積が前月より4.2%縮小され、127.46平方メートルとなっていました。価格下落はコンパクト化でも招かれており、小規模でリーズナブルな物件が成約好調であったと分かります。

中古マンションは下落も東京23区平米あたり価格指数が最高値を更新
・中古マンションの成約価格
首都圏全体:2,510万円(前月比-1.4%、前年同月比-8.2%)
東京23区:3,645万円(前月比-0.5%、前年同月比+0.1%)
東京都下:2,497万円(前月比+10.2%、前年同月比+6.1%)
神奈川県:2,073万円(前月比-11.4%、前年同月比-15.4%)
埼玉県:1,733万円(前月比+12.0%、前年同月比-11.9%)
千葉県:1,338万円(前月比-26.5%、前年同月比-14.8%)

2019年12月における首都圏の中古マンション平均成約価格は、全体で2,510万円となりました。前月より1.4%、前年同月より8.2%下落しています。3カ月連続のマイナスで、やや低下傾向がみられつつあるといえるでしょう。

前月比では地域差が大きく、東京23区は0.5%の下落で小幅な変動にとどまりましたが、東京都下と埼玉県は2桁増、それに対し、神奈川県と千葉県は2桁減と、傾向が真逆に分かれています。この背景としては、神奈川県における低額物件のニーズ増や、千葉県での平均面積の縮小と築年経年化が発生したことなどが挙げられました。

東京都下は唯一前月比、前年同月比とも上昇を記録し、2,497万円にアップしています。

・成約価格指数
首都圏全体:126.0(前月比-1.8ポイント、前年同月比-11.2ポイント)
東京23区:142.3(前月比-0.7ポイント、前年同月比+0.1ポイント)
東京都下:118.4(前月比+11.0ポイント、前年同月比+6.8ポイント)
神奈川県:109.0(前月比-14.0ポイント、前年同月比-19.9ポイント)
埼玉県:130.6(前月比+14.0ポイント、前年同月比-17.6ポイント)
千葉県:78.2(前月比-28.2ポイント、前年同月比-13.5ポイント)

2009年1月を100の基準値として算出した1戸あたりの成約価格指数は、首都圏全体が126.0となりました。これを平米あたりの成約価格指数にすると、前月より5.3ポイントアップ、前年同月より10.6ポイントダウンの140.4でした。

東京23区は前月より0.7ポイント下げたものの、前年同月より0.1ポイント上げて142.3と高水準をキープしています。こちらは平米あたりの成約価格指数が155.0になり、2009年1月の調査開始以来、最高値を更新するものとなりました。2019年では、2月の153.0、7月の154.4に続き、3度目の最高値更新になります。

高水準の指数値が目立つ中古マンションですが、千葉県は今月の低下が響き、100を下回って78.2となりました。前月に比較すると28.2ポイントものダウンになっています。

・成約価格帯別割合
1,000万円未満:19.6%(前月比+1.8ポイント)
1,000万円台:30.3%(前月比横ばい)
2,000万円台:21.5%(前月比+1.1ポイント)
3,000万円台:11.2%(前月比-3.2ポイント)
4,000万円以上:17.4%(前月比+0.3ポイント)

成約物件を価格帯別にみると、首都圏全体では「3,000万円台」が減少し、主により低価格な帯域が増加していました。とくに「1,000万円未満」が1.8ポイント増加し、19.6%にまで伸びています。

神奈川県と千葉県が「1,000万円未満」のみ増加したことが大きく、それぞれ前月より12.0ポイント、18.5ポイントの上昇と、低額物件へのニーズ集中がみられました。これに対し、平均成約価格が上昇した東京都下と埼玉県では、「1,000万円未満」が10ポイント前後減少し、高額物件が増加しています。このようにエリアによるニーズの違いが顕著となった点が、今期の特筆ポイントでした。

・平均専有面積と築年数
平均専有面積:58.95平方メートル(前月比-4.9%)
平均築年数:30.0年(前月比+1.2年)

首都圏全体の平均で、成約物件の平均専有面積は、前月より4.9%小さい58.95平方メートルとなっています。価格の上昇した東京都下のみ1.8%の増加を記録しましたが、千葉県で11.6%の縮小となったのを筆頭に、コンパクト化が進行しています。

築年数は前月より1.2年延び、30.0年と大台にのりました。価格上昇がみられた東京都下と埼玉県で前月より短くなった一方、それ以外のエリアでは経年化が進み、とくに千葉県は4.5年の延長で、33.7年にまでなっていました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)


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