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【pickupニュース】気になる事故物件の扱い、プロの見解は?

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借り手・買い手はつく?定義は?気になる事故物件に関する調査
株式会社GoodServiceは11月27日、不動産会社従事者を対象とする「事故物件に関するアンケート調査」を実施、その結果をとりまとめて公開しました。明確な定義のない難しさ、世間のマイナスイメージ、逆に割安さで注目する投資家の存在など、何かと気になる事故物件の実態を知ることができる資料となっています。

この調査は、2019年11月14日~11月15日、ゼネラルリサーチの協力によるインターネットアンケート方式で実施し、不動産会社で働く1,120人から有効回答を得たものです。

・事故物件に当てはまるものは?
自殺や火災などの事故発生:62.4%
殺人事件の発生:48.1%
孤独死:33.4%
心霊現象などの噂:28.7%
物件周囲に嫌悪施設:26.1%
その他:0.7%

まず、事故物件に当てはまると考えるものを、複数回答可で選択してもらうと、「自殺や火災などの事故が起きた」物件がトップの62.4%で、次いで「殺人事件が起きた」物件の48.1%、「孤独死」があった物件の33.4%などとなりました。

自殺や火災、殺人事件が発生すると、やはり事故物件とみなされることが多く、半数から6割超にあたる不動産のプロがそうした取り扱いをしていました。また、実際に事件・事故がその物件で発生していなくとも、周囲に火葬場や墓地など嫌悪される施設がある物件を事故物件として扱うという回答も26.1%あり、4人に1人超にのぼっています。

・孤独死の物件は事故物件にならないこともある?
はい:65.6%
いいえ:34.4%

近年、クローズアップされている孤独死ですが、場合によっては事故物件扱いにならないこともあるかどうか尋ねたところ、「はい」が65.6%で、必ず事故物件になると考えた回答者の「いいえ」を30ポイント以上上回りました。

一般に事件・事故が発生した物件では、告知義務が発生するものの、孤独死の場合では義務とまでみなされることは少なく、発見が遅れて大幅なリフォームが必要となった場合などでも、「できれば告知した方がよい」という認識で取り扱われているとされています。

事故物件住宅でも借り手・買い手がつくは6割超
・孤独死物件の部屋状態で最も大変なこと
においが取れない:40.7%
遺体の腐敗:32.7%
シミが酷い:15.0%
ゴミ屋敷状態:10.6%
その他:1.0%

孤独死が発生した物件で最も大変な部屋の状態は何かという問いでは、「においが取れない」ことが最多の40.7%で、2位が「遺体の腐敗」の32.7%でした。発見されるまでにかなりの時間が経過していた場合などは、こうした問題性が大きくなると考えられます。

また、「部屋がゴミで溢れゴミ屋敷状態」である場合も、1割強の回答率となりました。物で溢れ、ゴミ屋敷状態に荒れてしまった物件の処理も深刻な問題と意識されています。

・孤独死物件の後処理で最も大変なこと
特殊清掃:40.9%
リフォーム:27.5%
近隣住民への配慮:17.2%
買い手が見つからない:13.8%
その他:0.6%

孤独死が発生した物件における後処理として、最も大変なことは何か尋ねた結果では、「特殊清掃」が40.9%でトップとなりました。以下2位に「リフォーム」が27.5%で入り、3位は「近隣住民への配慮」の17.2%となっています。

孤独死の場合、多くがひとり暮らしで亡くなった人となるため、その後の清掃業者への依頼やリフォーム実施など、管理する不動産会社にとって処理負担が大きくなっていることがうかがわれました。

・事故物件に借り手や買い手はつくか?
はい:61.9%
いいえ:38.1%

事故物件として取り扱われるようになった物件で、借り手や買い手はつくのか、率直な意見を聞いたところ、「はい」とした人が61.9%で、「いいえ」は38.1%となりました。

・事故物件でもよい理由
相場より安い:64.6%
リフォームや清掃が行き届いている:23.2%
特別よいという理由はない:11.8%
その他:0.4%

事故物件でもよいと思う理由があれば挙げてほしいとしたところ、「相場より安い」が64.6%で最も多く、やはり安価に扱える、家賃も安く提供できる点がポイントとなっていました。賃貸物件として高い利回りが期待されることにもつながっています。

また、2位には「リフォームや清掃が行き届いている」が23.2%でランクインしました。事故物件ゆえに、より丁寧に手が入れられていることが、心理的なマイナスイメージにとらわれない顧客に提案する際、プラスに働く面もあるようです。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社GoodServiceによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000047059.html

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