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【pickupニュース】19年3Qの首都圏中古M成約件数、同期では過去最高に

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東日本レインズが首都圏の不動産流通市場動向季報を発表
公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は18日、2019年7~9月期における首都圏の不動産流通市場動向をまとめた季報資料の公開を開始しました。首都圏1都3県を対象とした最新動向をみることができます。

・中古マンション成約動向
成約件数:9,406件(前期比-2.8%、前年同期比+8.3%)
成約平米単価:53.72万円(前期比+2.0%、前年同期比+3.6%)
成約価格:3,455万円(前期比+2.7%、前年同期比+4.0%)
専有面積:64.33平方メートル(前期比+0.7%、前年同期比+0.3%)
築後年数:21.91年

首都圏中古マンションの2019年7~9月期における成約件数は9,406件で、前期に比べると2.8%減少したものの、前年同期比では8.3%と大きく増加しました。4期連続で前年同期を上回ったほか、この第3期(7~9月期)としては、1990年5月の東日本レインズ発足以降、過去最高の値になっています。

成約平米単価は、前期より2.0%、前年同期より3.6%上昇し、53.72万円となりました。13年1~3月期から27四半期連続で、前年同期比プラスの上昇基調になっています。成約価格も前年同期より4.0%上昇し、3,455万円となりました。

専有面積はほぼ前年並みですが、わずかに拡張され、0.3%増の64.33平方メートルになっています。築後年数は21.09年でした。

・中古マンション新規登録動向
新規登録件数:51,044件(前期比+0.7%、前年同期比+1.4%)
新規登録平米単価:57.48万円(前期比-0.7%、前年同期比+1.8%)
新規登録価格:3,284万円(前期比-1.0%、前年同期比+2.2%)
新規登録専有面積:57.14平方メートル(前期比-0.3%、前年同期比+0.4%)
新規登録築後年数:26.02年

新規で登録された中古マンションの件数は、前期より0.7%、前年同期より1.4%多い51,044件で、その平米単価は57.48万円、前期より0.7%下落しましたが、前年同期に比べると1.8%の上昇となっています。登録価格は3,248万円、前期より1.0%の下落で、前年同期比では2.2%の上昇でした。

専有面積は大きな変化はみられず、前期より0.3%の縮小、前年同期より0.4%の拡大で57.14平方メートルとなっています。築後年数は26.02年で、経年化が進んでいました。

・中古マンション地域別成約動向
【成約件数】
東京都区部:前年同期比+11.6%
東京都多摩:前年同期比+10.0%
埼玉県:前年同期比+4.2%
千葉県:前年同期比+5.1%
横浜市・川崎市:前年同期比+9.2%
神奈川県他:前年同期比-3.4%

【成約平米単価】
東京都区部:前年同期比+3.5%
東京都多摩:前年同期比-2.2%
埼玉県:前年同期比+1.5%
千葉県:前年同期比+2.8%
横浜市・川崎市:前年同期比+0.6%
神奈川県他:前年同期比-0.8%

中古マンションの成約動向を地域別に分析すると、成約件数では「神奈川県他」のみ前年同期を下回り、3.4%の減少になっていました。それ以外の地域は前年同期を上回り、中でも「東京都区部」と「東京都多摩」は、それぞれ11.6%、10.0%と2桁増の顕著な伸びをみせています。「横浜市・川崎市」も9.2%の増加で、比較的まとまった増加となっていました。「埼玉県」、「千葉県」は5%前後の増加です。

成約平米単価は「東京都多摩」と「神奈川県他」が前年同期より下落、それぞれ2.2%、0.8%のマイナスでした。一方「東京都区部」は前年同期より3.5%上昇、高騰傾向が続いています。「横浜市・川崎市」はほぼ前年並みですが、「埼玉県」と「千葉県」は、それぞれ1.5%、2.8%の上昇と、都区部に続く上昇基調でした。

中古戸建でも成約が大幅増、新規登録は過去最高に
・中古戸建住宅成約動向
成約件数:3,377件(前期比-0.3%、前年同期比+9.7%)
成約価格:3,100万円(前期比-1.0%、前年同期比-1.5%)
土地面積:148.75平方メートル(前期比+0.4%、前年同期比+3.2%)
建物面積:104.64平方メートル(前期比-0.2%、前年同期比-1.2%)
築後年数:21.09年

首都圏の2019年7~9月における中古戸建住宅成約件数は3,377件で、前期に比べると0.3%減少したものの、前年同期比では9.7%の増加と、大幅に増加していました。中古マンション同様、戸建住宅でも成約が順調に進んでいます。

成約価格は3,100万円で、前期より1.0%、前年同期より1.5%、それぞれ下落しました。土地面積は前年同期より3.2%拡大され、148.75平方メートルに、一方、建物面積は1.2%縮小されて104.64平方メートルとなっています。築後年数は21.09年でした。

・中古戸建住宅新規登録動向
新規登録件数:17,972件(前期比-0.5%、前年同期比+8.6%)
新規登録価格:3,730万円(前期比-4.5%、前年同期比-3.0%)
新規登録土地面積:173.63平方メートル(前期比+1.2%、前年同期比-2.0%)
新規登録建物面積:109.26平方メートル(前期比-0.4%、前年同期比-0.6%)
新規登録築後年数:22.89年

中古戸建住宅で、この期間に新規登録された件数は、前期より0.5%減少したものの、前年同期を8.6%上回り、17,972件を数えました。7~9月期としては過去最高を記録しています。新規登録価格は3,730万円が平均で、前期より4.5%、前年同期より3.0%下落していました。価格は低下傾向にあるようです。

土地面積は前年同期より2.0%縮小され、173.63平方メートルでした。建物面積もやや狭まり、0.6%縮小の109.26平方メートルとなっています。築後年数は22.89年でした。

・中古戸建住宅地域別成約動向
【成約件数】
東京都区部:前年同期比+21.5%
東京都多摩:前年同期比+14.1%
埼玉県:前年同期比+14.6%
千葉県:前年同期比+9.1%
横浜市・川崎市:前年同期比-1.7%
神奈川県他:前年同期比-0.2%

【成約価格】
東京都区部:前年同期比-6.0%
東京都多摩:前年同期比-11.5%
埼玉県:前年同期比+2.6%
千葉県:前年同期比+2.0%
横浜市・川崎市:前年同期比+0.8%
神奈川県他:前年同期比+2.8%

中古戸建住宅の成約動向を地域別で分析すると、成約件数は「横浜市・川崎市」と「神奈川県他」の2地域がマイナスでしたが、それ以外の地域は前年同期を大きく上回りました。「東京都区部」は21.5%の増加、「埼玉県」と「東京都多摩」も14%台の顕著な増加になっています。やや低調な神奈川県エリアと、その他の差が大きくみられました。

一方成約価格では、東京都内の下落が目立ち、「東京都区部」で前年同期より6.0%の下落、「東京都多摩」では11.5%の2桁減になっていました。こうした都内の価格下落が全体を押し下げたとみられます。「埼玉県」、「千葉県」、「神奈川県他」は、いずれも2~3%の上昇、「横浜市・川崎市」はほぼ前年並みの0.8%アップでした。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は東日本レインズ「季報マーケットウォッチ 2019年7~9月期」公開資料より)


▼外部リンク

公益財団法人東日本不動産流通機構 リリース資料提供ページ
http://www.reins.or.jp/new/

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