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【pickupニュース】建設業界の若手半数が転職を視野に、人材不足はさらに深刻化か

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工務店基幹システムのエニワンが若手社員に調査
建設業界に特化したシステム開発などを進めるエニワン株式会社は5月30日、20代~30代の工務店・建設業界勤務者を対象とした意識調査を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は、ゼネラルリサーチに委託し、2019年5月23日~5月28日の期間、20代~30代の工務店関係者、建設業界関係者の男女を対象にインターネットアンケート方式で実施、「工務店で働くうえでの悩み」を中心とした問いに回答を求めています。得られた有効回答は1,058でした。

・現在の転職意向
転職を考えている:48.3%
どちらともいえない:32.3%
考えていない:19.4%

まず、現在の転職意向について尋ねると、転職を考えているとした人が48.3%にのぼり、約半数は視野に入れていることが明らかとなりました。人材不足が叫ばれる昨今の建設業界において、今後がより懸念される事態となっています。「どちらともいえない」と保留した人も32.3%と次いで多く、転職を考えていない人は2割弱にとどまりました。

転職意向ありの理由としては、激務や休みのなさを挙げる声が目立ち、また年収や人間関係の問題を挙げる人もみられます。「どちらともいえない」理由は、条件次第、なんとなく転職に踏み切れない、まだ入社間もないためといったもので、この回答を選択した人も、かなり流動的で転職に流れる可能性も高いと考えられました。

一方、転職意向のない人にその理由を尋ねると、不満点がない、安定している、成長が見込めるといった声があがり、活況さは十分の業界動向を受けた傾向の回答となっていました。

・転職を考え直す条件
給料アップ
業務の円滑な進行
経営の安定
休暇の増加
働きやすい職場環境整備

転職を考えているかという前問で「はい」とした人に、どうなれば転職を考え直すかさらに質問したところ、給料アップや休暇増といった待遇面の改善のほか、業務の円滑化や経営の安定化、働きやすい職場環境への整備・改革といった条件が主なものとして挙げられました。こうしたニーズをとらえた改善が、転職者の低減と人材不足解消の鍵になるのかもしれません。

業務フローに問題を感じる関係者は多数
・有給休暇取得や休暇日数改善のためすべきこと
人員補充:33.2%
業務効率改善:31.9%
労働時間の改善:22.4%
社内体制の変更:11.2%
その他:1.3%

・現状の業務効率
良くない:36.6%
どちらともいえない:56.1%
良い:7.3%

転職希望理由でも回答の多かった休暇に関係し、有給休暇取得や休暇日数の改善のため、何をすべきと考えるか尋ねたところ、トップは「人員の補充」で33.2%でしたが、僅差の2位には「業務効率の改善」が31.9%で入り、3位が「労働時間の改善」の22.4%という結果でした。以下、「社内体制の変更」も11.2%にみられます。

労働人口の不足は、社会全体の問題でもあるため、人員補充が容易でない以上、やはりポイントは「業務効率の改善」になる可能性が高いと考えられます。効率がアップし、長時間労働が抑止されるなど、「労働時間の改善」にもつながれば、関係就業者の不満は、かなりの程度解消される可能性があるでしょう。

実際、現在の会社における業務効率はどうかと尋ねた問いでは、「良い」という回答が1割を切る7.3%と非常に少なく、「どちらともいえない」が過半の56.1%であるものの、「良くない」が36.6%で、「良い」を30ポイント近く上回る結果になっていました。

・業務効率アップのシステム導入
行っている:49.0%
行っていない:51.0%

業務フローの見直しとして、システムやツールの活用がまず考えられますが、業務効率を上げるためのシステムを導入しているかどうか尋ねたところ、「はい」が49.0%、「いいえ」が51.0%で、およそ半々という結果でした。

具体的に導入されているシステムとしては、会計システムや労務・給与システム、勤怠システムのほか、顧客管理、工程管理、予算管理、スケジュール管理などのシステムが挙げられています。

・システムへの不満
あり:63.6%
なし:36.4%

【具体的な不満点】
導入ソフトがバラバラで使いにくい:32.2%
システム業者の対応に不満:30.7%
イレギュラー案件に対応できない:20.1%
工務店用システムでないため中途半端:12.2%
機能が変わらず今の業務と合わない:3.0%
その他:1.8%

導入されているケースでは、多くのシステムが採用されているものの、不満があるかどうか尋ねた結果では「はい」という回答が63.6%にのぼり、業務効率改善にはうまく活かされていない状況が浮き彫りとなりました。

具体的な不満点では、「導入ソフトがバラバラで使いにくい」が32.2%で最も多く、次いで「システム業者の対応が不満」の30.7%、「イレギュラーな案件に対応できない」の20.1%などが上位になっています。

「工務店用のシステムでないため中途半端」で使いづらいといった声も12.2%みられたほか、機能として古いままで「今の業務と合わない」ものになっているという指摘もありました。

せっかく導入されているシステムも、現状の業務フローや体制を踏まえた最適なチューニングがなされていないため、むしろ効率を下げてしまっていたり、働く人の不満点になっていたりすることがうかがわれます。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

エニワン株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000041194.html

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