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【pickupニュース】18年度2Qのリフォーム工事受注高、約2.9兆円で2桁減

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国土交通省がリフォーム・リニューアル工事の最新動向を発表
国土交通省は12月27日、建築物のリフォーム・リニューアル工事に関する市場規模と動向を調査した2018年度第2四半期受注分の報告書を公開しました。

2008年度から継続的に実施されている調査ですが、2018年度からは調査の実施および結果公表の周期をこれまでの半期ごとから四半期ごとに変更、より最新の動向を把握することができるものになっています。調査対象は、建設業許可業者5,000で、対象期間中に元請けとして受注した建築物のリフォーム・リニューアル工事です。

・受注高の概要
工事受注高合計:2兆8,883億円(前年同期比-18.1%)
うち住宅:9,188億円(前年同期比-10.8%)
うち非住宅建築物:1兆9,696億円(前年同期比-21.1%)

2018年度第2四半期のリフォーム・リニューアル工事にかかる受注高合計は、2兆8,883億円で、前年同期に比べ18.1%の減少でした。前期に続き低調となっています。このうち住宅にかかる工事の出来高が9,188億円で、前年同期比10.8%の減少、非住宅建築物の工事出来高は1兆9,696億円で、前年同期比にして21.1%の大幅な減少でした。

とくに非住宅建築物にかかる工事の出来高で落ち込みが激しく、2017年度の第4四半期から3期連続で2兆円を下回る値になっています。

・住宅の工事種類別内訳
増築工事:172億円(前年同期比+2.0%)
一部改築工事:279億円(前年同期比-26.7%)
改装・改修工事:6,811億円(前年同期比-13.1%)
維持・修理工事:1,926億円(前年同期比+0.3%)

・非住宅建築物の工事種類別内訳
増築工事:1,160億円(前年同期比-45.8%)
一部改築工事:592億円(前年同期比-33.4%)
改装改修工事/維持・修理工事:1兆7,943億円(前年同期比-18.2%)

受注高を住宅、非住宅建築物のそれぞれで工事種類別に分析すると、住宅では増築工事は172億円で、前年同期より2.0%の増加とわずかながらプラスになっていました。維持・修理工事も1,926億円の前年同期比0.3%増で、ほぼ横ばいもプラスを記録しています。

しかし一部改築工事と改装・改修工事は落ち込みが大きく、一部改築工事は26.7%の減少となる279億円にとどまりました。最も多くを占める改装・改修工事も前年同期より13.1%の減少と2桁マイナスになっています。

非住宅建築物では、いずれの項目も前年同期比で2桁マイナスとなりましたが、最も減少幅が大きかったのは増築工事で、45.8%減の1,160億円でした。全体に占める割合の大きい改装・改修工事と維持・修理工事の合計も、前年同期より18.2%減少して1兆7,943億円になっています。

劣化部位の修繕などが中心で全体に低調
・住宅の業種別受注高
1位 建築工事業:5,901億円(前年同期比-14.2%)
2位 職別工事業:2,066億円(前年同期比+3.1%)
3位 管工事業:655億円(前年同期比+94.2%)

・非住宅建築物の業種別受注高
1位 建築工事業:6,086億円(前年同期比-22.0%)
2位 一般土木建築工事業:5,026億円(前年同期比-20.9%)
3位 電気、機械器具設置工事業:3,579億円(前年同期比-7.9%)

業種別で受注高をみると、住宅の場合では「建築工事業」が最も多く、5,901億円となっていますが、前年同期比では14.2%の減少となり、全体を押し下げる要因になっていることもうかがわれました。次いで多いのは「職別工事業」も2,066億円、3位が「管工事業」の655億円です。

非住宅建築物では、受注高で大きな割合を占める業種のほとんどが前年同期比でマイナスとなり、1位の「建築工事業」、2位の「一般土木建築工事業」は、いずれも20%を超えるマイナスでした。3位の「電気、機械器具設置工事業」は、それらに比較すると小さめの減少幅で、前年同期比7.9%の減少になる3,579億円です。

・用途構造別受注高
【住宅】
木造の一戸建住宅:4,159億円(前年同期比-5.2%)
コンクリート系構造の共同住宅:3,678億円(前年同期比-12.2%)

【非住宅建築物】
鉄骨造の生産施設(工場、作業場):3,032億円(前年同期比-16.2%)
コンクリート系構造の事務所:2,583億円(前年同期比-27.6%)

用途と構造別でみた結果では、住宅の場合、木造の一戸建住宅が最多でしたが、前年同期に比べると5.25の減少で4,159億円にとどまっています。次いで多いのはコンクリート系構造の共同住宅で3,678億円、こちらは前年同期比12.2%の減少でした。

非住宅建築物では、鉄骨造の工場や作業場といった生産施設が3,032億円で最多です。これに続くのがコンクリート系構造の事務所で2,583億円ですが、これらトップ2のいずれも前年同期比で15%を超えるマイナス、後者の事務所は27.6%もの減少になっていました。

・工事目的別の受注件数
【住宅】
1位 劣化や壊れた部位の更新・修繕:1,460,747件(前年同期比+3.6%)
2位 省エネルギー対策:40,218件(前年同期比-25.6%)
3位 高齢者・身体障がい者対応:24,388件(前年同期比+7.1%)

【非住宅建築物】
1位 劣化や壊れた部位の更新・修繕:673,586件(前年同期比-8.3%)
2位 省エネルギー対策:57,841件(前年同期比-6.2%)
3位 防災・防犯・安全性向上:15,454件(前年同期比-24.1%)

工事目的別の受注件数では、住宅の場合、「劣化や壊れた部位の更新・修繕」が圧倒的に多く、1,460,747件を占めました。前年同期に比べても3.6%の増加になっています。続く「省エネルギー対策」は40,218件で、前年同期比25.6%の減少と大きく落ち込みました。3位の「高齢者・身体障がい者対応」は24,388件で、前年同期より7.1%の伸びになっています。

非住宅建築物でも最多は「劣化や壊れた部位の更新・修繕」で、673,586件を数えました。ただし前年同期に比較すると8.3%の減少になっています。2位は住宅と同じ「省エネルギー対策」、3位は「防災・防犯・安全性向上」の15,454件となりました。

・工事部位別の受注件数
【住宅】
給水給湯排水衛生器具設備:448,231件(前年同期比+2.2%)
内装:358,832件(前年同期比-7.3%)

【非住宅建築物】
電気設備:219,878件(前年同期比-4.0%)
内装:171,900件(前年同期比-9.7%)

工事部位別に受注件数を整理すると、住宅では「給水給湯排水衛生器具設備」が最多で、448,231件となり、前年同期より2.2%の増加になっていました。全体が低調な中でも、水回りのリフォーム・リニューアルは堅調です。次いで多いのは「内装」の358,832件でした。

非住宅建築物では「電気設備」の受注が最多で、219,878件の前年同期比4.0%減でした。これに続くのは住宅と同じ「内装」で171,900件、前年同期比9.7%の減少となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/joho04_hh_000803.html

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