クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】18年9月の建設工事出来高総計、微増の約4.7兆円

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

国土交通省が建設総合統計を発表
国土交通省は16日、2018年9月分の「建設総合統計」データを公開しました。この調査は、建築着工統計調査や建築工事受注動態統計調査から得られる工事費額のデータを、着工ベースの金額ととらえ、工事の進捗に合わせた月次の出来高へと展開、月ごとの建設工事出来高として推計し、同省が発表している加工統計です。国内における最新の建設活動状況を工事の出来高ベースでつかむことができます。

・建設工事出来高総計概況
出来高総計:4兆7,051億円(前年同月比+0.3%)
民間総計:2兆8,785億円(前年同月比+2.3%)
公共総計:1兆8,266億円(前年同月比-2.6%)

2018年9月の建設工事出来高総計は、4兆7,051億円で前年同月より0.3%の増加、わずかながらプラスとなり堅調な推移をみせました。このうち民間による建設工事の出来高総計は2兆8,785億円で、前年同月より2.3%増加しています。

一方、公共の建築主による工事出来高総計は1兆8,266億円で、前年同月より2.6%の減少でした。この公共工事出来高の下落が全体の伸びを微増にとどめる主な要因になったと考えられます。

・民間建築主による工事出来高の内訳
建築:2兆3,335億円(前年同月比+1.6%)
 うち居住用:1兆4,140億円(前年同月比+0.4%)
 うち非居住用:9,195億円(前年同月比+3.5%)
土木:5,450億円(前年同月比+5.6%)

民間による建設工事の出来高について、その内訳をみると、細分化した項目まですべてで前年同月比プラスとなっていました。建築は2兆3,335億円で、前年同月より1.6%の増加、このうち居住用は1兆4,140億円で、0.4%の微増にとどまりましたが、非居住用が9,195億円で、前年同月より3.5%増加しています。土木はより活発で、5,450億円の前年同月比5.6%増でした。

北海道が大幅減も全国的には概ね活況
・公共建築主による工事出来高の内訳
建築:3,354億円(前年同月比+0.3%)
 うち居住用:433億円(前年同月比-11.4%)
 うち非居住用:2,922億円(前年同月比+2.3%)
土木:1兆4,912億円(前年同月比-3.3%)

2018年9月の公共による工事出来高の内訳をみると、建築全体は3,354億円で、前年同月より0.3%のプラス、微増傾向になっています。しかしこのうちの居住用は433億円で、全体に占める割合でみると小さいものの、前年同月より11.4%の2桁減になっていました。非居住用は2,922億円、前年同月比2.3%の増加です。

建築が多くを占める民間に対し、公共の大半を占める土木は、今回1兆4,912億円で、前年同月より3.3%の減少でした。こちらのマイナスが公共全体の出来高を押し下げています。

・地域別出来高
北海道:2,749億円(前年同月比-24.1%)
東北:5,223億円(前年同月比+0.7%)
関東:1兆6,796億円(前年同月比+1.5%)
北陸:2,678億円(前年同月比+9.0%)
中部:5,133億円(前年同月比+1.1%)
近畿:5,543億円(前年同月比+3.3%)
中国:2,405億円(前年同月比+4.8%)
四国:1,329億円(前年同月比-4.0%)
九州・沖縄:5,194億円(前年同月比+5.0%)

地域別に工事出来高をみると、北海道が前年同月より24.1%もの大幅減で2,749億円となっている点が、まず目を引きます。同地域では、9月6日に北海道胆振東部地震が発生したことから、その影響が大きかったものとみられます。北海道を除くと、前年同月比でマイナスとなったのは四国地方のみで、それ以外の地域はプラスを記録、概ね好調な推移となりました。

中でも北陸は2,678億円で、前年同月比9.0%の増加を記録、全国各地域のうち最大の上昇幅になっています。九州・沖縄や中国エリアも活況で、5%前後の増加となりました。関東は1兆6,796億円で、前年同月より1.5%の増加です。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は国土交通省「建設総合統計 2018年9月分」公開資料より)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000796.html

PAGE TOP