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【pickupニュース】18年9月、REIT保有物件数は4,515に

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ARESがマンスリーレポートを公開
一般社団法人不動産証券化協会(ARES)は20日、2018年9月分の「マンスリーレポート」を公開しました。J-REITと私募REITの概況を中心に、REIT市場の最新動向をみることができます。

なおこの調査レポートは、ARESが公開情報から毎月集計している各種データと、四半期ごとの独自調査で収集しているし私募REITの保有不動産などに関するデータをもとにまとめられています。

・REIT市場の概況
【保有不動産額(取得価格ベース)】
全体:20兆3,073億円(前月末比+529億円)
J-REIT:17兆5,258億円(前月末比+529億円)
私募REIT:2兆7,815億円

【投資法人数】
全体:88
J-REIT:60
私募REIT:28

【物件総数】
全体:4,515
J-REIT:3,830
私募REIT:685

2018年8月末時点での保有不動産額は、取得価格ベースで20兆3,073億円となり、前回、7月末分のレポート時と比較すると529億円の増加になっていました。私募REITは四半期ごとの調査となるため、最新データが2018年6月末のものとなることから、今回も同値の2兆7,815億円となっています。一方、J-REITは17兆5,258億円で、前月末より529億円のアップとなりました。

投資法人数は全体合計で88、J-REITでは60銘柄が上場、私募REITについては28投資法人が運用中になっています。保有物件の総数は、全体で4,515と4,500を突破、このうちJ-REITが3,830物件で、私募REITは685物件でした。

・保有不動産種別(取得価格ベース)データ
【全体】
オフィス:8兆7,826億円(43.2%)
商業施設:3兆5,389億円(17.4%)
住宅:3兆2,555億円(16.0%)
物流施設:2兆9,975億円(14.8%)
ホテル:1兆2,771億円(6.3%)
ヘルスケア施設:1,355億円(0.7%)
その他:3,200億円(1.6%)

【J-REIT】
オフィス:7兆5,038億円
商業施設:3兆1,859億円
住宅:2兆7,120億円
物流施設:2兆5,402億円
ホテル:1兆2,771億円
ヘルスケア施設:1,355億円
その他:1,712億円

【私募REIT】
オフィス:1兆2,788億円
商業施設:3,530億円
住宅:5,435億円
物流施設:4,573億円
ホテル:(その他に計上)
ヘルスケア施設:(その他に計上)
その他:1,488億円

保有不動産について、取得価格ベースでそれぞれ内訳をみると、全体では「オフィス」が43.2%を占める8兆7,826億円で最も多く、次いで「商業施設」が3兆5,389億円、「住宅」も同程度の3兆2,555億円、以下「物流施設」2兆9,975億円などとなりました。

私募REITでは、ホテルおよびヘルスケア施設が「その他」に計上されるため、若干数値にずれがあるとみられるものの、「ホテル」も一定の存在感を示しており、全体の6.3%を占める1兆2,771億円になっていました。「ヘルスケア施設」は1,355億円です。

J-REIT投資口時価総額はやや減少、予想分配金利回りはアップ
・J-REIT市場の概況
時価総額:12兆6,426億円(前月末比-383億円)
東証REIT指数(配当なし):1752.65(前月末比-15.66)
東証REIT指数(配当込み):3457.71(前月末比-11.17)
予想分配金利回り:4.17%(前月末比+0.12ポイント)
NAV倍率:1.05倍(前月末比-0.01倍)

2018年8月末時点のJ-REITデータをみると、時価総額は12兆6,426億円で、7月末に比べ383億円の減少となっていました。保有不動産額は529億円の上昇であったのに対し、こちらはやや減少になっています。

東証REIT指数も、配当なし、配当込みのいずれも前月よりやや下げ、それぞれ1752.65、3457.71となりました。予想分配金利回りは4.17%で、前月より0.12ポイントアップしています。NAV倍率は1.05倍になり、前月末は1.06であったため、ほぼ横ばいながらわずかに低下するという結果でした。

・2018年1~8月のJ-REITデータ
新規上場件数:3件(前年同期比+2件)
新規上場の募集・売り出し総額:813億円(前年同期比+361億円)
公募増資件数:23件(前年同期比+6件)
公募増資の募集・売り出し総額:4,404億円(前年同期比+1,114億円)
物件取得件数:301件(前年同期比+132件)
物件取得額:1兆2,659億円(前年同期比+2,949億円)
物件譲渡件数:56件(前年同期比横ばい)
物件譲渡額:3,057億円(前年同期比+1,333億円)

2018年のJ-REITデータとして、1~8月期をまとめると、新規上場は3件で、前年の同じ1~8月期に比べ2件増加、募集・売り出し総額も361億円アップしています。公募増資についても、件数が6件増え、総額は1,114億円の増加となっていました。

物件取得は132件増加した301件で、取得額は2,949億円のプラス、1兆円を超えて1兆2,659億円になりました。物件譲渡に関しては、件数でみると前年と同じでしたが、譲渡額では1,333億円の上昇と大きく伸び、3,057億円になっていました。

・投資部門別売買状況
証券会社自己:326億円(前月比+40億円)
生保・損保:37億円(前月比+21億円)
日本銀行:24億円(前月比-24億円)
証券会社委託:15億円(前月比+10億円)
銀行(日銀除く):7億円(前月比+230億円)
その他金融機関:7億円(前月比-46億円)
その他法人等:-18億円(前月比-16億円)
事業法人:-39億円(前月比+33億円)
投資信託:-72億円(前月比+111億円)
個人:-125億円(前月比+86億円)
海外投資家:-172億円(前月比-455億円)

投資部門別にみた売買状況では、「証券会社自己」が326億円で最も買い越し、前月に比較しても40億円のプラスになっています。「日本銀行」は、前月より24億円のマイナスながら、24億円の買い越しは維持しました。「銀行」の買い越し分は7億円と限定的ですが、前月に比べると230億円の増加で、売り越しから買い越しに移行しました。

「投資信託」や「個人」などの売り越し傾向は継続されており、「投資信託」は前月より111億円、「個人」は前月より86億円アップしたものの、それぞれ依然72億円の売り越し、125億円の売り越しでした。「海外投資家」は、前月より455億円のマイナスで、一気に172億円の売り越しへと転じています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はARES「マンスリーレポート 2018年9月」公開資料より)


▼外部リンク

一般社団法人不動産証券化協会 「マンスリーレポート」資料提供ページ
https://j-reit.jp/report/

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