不動産経営で一番オーナー様を悩ますのが空室問題です。「一括借上げ」とは、アパートやマンションなど賃貸物件の部屋の全てを、不動産業者が一括で借り上げるシステムの事です。

オーナー様が所有する不動産物件を不動産業者が借り上げ、不動産業者はその物件を転貸します。

オーナー様は一定の家賃収入が保証されるため、空室のリスクがなく安心して不動産経営が出来ます。

「一括借り上げのメリット」

一括借り上げのメリットとしては、「空室リスクの回避」、「家賃保証」、「管理の手間の解消」が挙げられます。

賃貸経営には常に空室リスクがありますが、不動産業者が物件を借り上げてくれるので空室の心配がなく、比較的長期に渡って安定した収入を確保することが可能となります。

また不動産業者に物件管理も任せておくと清掃や定期メンテナンスの手配なども代行してくれます。

「一括借り上げのデメリット」

一括借り上げの契約賃料は一定期間が経過すると見直しとなります。

契約賃料の見直し期間は2年～10年など幅はありますが、一定期間が経過すると借上げ業者による家賃の見直しがされ家賃が減額されてしまいます。

家賃を値下げせずにリノベーションなどで空室率の改善を行うと良いでしょう。

「家賃収入と消費税」

家賃収入に対する消費税は「居住用」と「非居住用」で異なり、「居住用」の場合は消費税は非課税、「事業用」の場合は課税対象になります。

一括借り上げの場合、契約書において不動産業者が居住用の貸し付けとして転貸に限る旨の記載がある場合は、オーナー様が借り上げ業者から受け取る収入に対しては非課税となります。

一括借り上げでは空室リスクなどの他にも、トラブル対応、入居者募集やメンテナンスなど、アフターケアもしっかりしている不動産業者に任せることでオーナー様へ長期に渡る安心・安定の経営をもたらすことが出来ます。