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【pickupニュース】19年首都圏新築M購入のシニアカップル、平均購入価格は5,982万円

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リクルート住まいカンパニーが首都圏新築マンションの契約者動向を調査
株式会社リクルート住まいカンパニーは20日、2019年に契約した人を対象とする「首都圏新築マンション契約者動向調査」におけるシニアカップル世帯の結果をまとめたデータを公開しました。

「シニアカップル世帯」とは、世帯主年齢が50歳以上の夫婦のみによる世帯として定義したもので、調査は、該当世帯かつ2019年中に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県における新築分譲マンションの購入契約を行った人を対象に、Web調査と郵送調査の併用で行われました。256件の有効回答があり、これを分析した結果となります。

・世帯主年齢と取得経験
【世帯主年齢】
50代:43.0%
60歳以上:57.0%
平均:61.9歳

【取得経験別(50代/60歳以上)】
一次取得:69.2%/30.8%
二次取得:34.0%/66.0%
 うち以前も自己所有マンション:39.8%/60.2%
 うち以前は自己所有一戸建て:15.5%/84.5%
 うち以前はそれ以外:59.4%/40.6%

契約時の世帯主年齢は、50代が43.0%、60歳以上が57.0%で、平均61.9歳となっていました。住宅の取得経験別でみると、「一次取得」にあたるシニアカップルは50代が約7割を占めますが、「二次取得」になると60歳以上が66.0%を占めていました。

二次取得の中でも、とくにこれまでが自己所有の一戸建てであった人に60歳以上が多く、84.5%にものぼっています。この二次取得かつ以前は自己所有一戸建てに該当する世帯主の平均年齢は66.0歳で、全体より4歳程度高くなっていました。

・世帯主雇用形態
正社員:45.3%
契約社員:6.3%
公務員・団体職員:6.3%
自営業:9.4%
医師・弁護士・税理士・会計士など:3.9%
アルバイト・パート:2.3%
主婦:1.2%
学生:なし
無職:14.8%
その他:3.5%
無回答:7.0%

シニアカップルの世帯主雇用形態は、「正社員」が最も多く45.3%、次いで「無職」の14.8%、「自営業」の9.4%などとなりました。有職率は73.4%で、一般の契約者全体における95.5%と比べると20ポイント以上低くなっています。やはり現役を引退している人も多いと考えられました。

・共働き比率
全体:34.0%
50代:52.7%
60代:23.5%
70代:12.5%

マンションを契約したシニアカップルの共働き比率をみると、全体では共働きをしているケースが34.0%で、3分の1強という結果でした。50代では52.7%と過半にのぼりますが、60代で23.5%に低下、70代では12.5%と徐々に半減しています。

・世帯総年収
400万円未満:7.8%
400~600万円未満:15.2%
600~800万円未満:15.2%
800~1,000万円未満:11.7%
1,000~1,200万円未満:14.1%
1,200万円以上:29.3%
平均:1,175万円

世帯総年収は、「1,200万円以上」が最も多く約3割でした。比較的余裕のある層が多く、全体平均でも1,175万円の高水準になっています。契約者全体の994万円と比較しても、その高さがうかがわれるでしょう。

一方、次いで多いのは「400~600万円未満」と「600~800万円未満」の15.2%となり、やや二極化する傾向もみられました。

老後に備え安心の自居住用住宅を求めるシニアが多数
・住まいの利用目的
自分や同居家族のための居住用:90.8%
同居以外の家族・親族のための居住用:2.7%
別荘やセカンドハウス用:5.5%
無回答:1.2%

シニアカップル世帯が購入した新築マンションは、どのような利用目的となっているのか、調べたところ、「自分や同居家族のための居住用」が90.8%と圧倒的多数を占めました。年齢別では、70代以上の世帯主で、それ以外の目的を選択した人が14.6%とやや多かったものの、大半は自居住用であると分かります。

取得経験別では、二次取得で以前は自己所有の一戸建てであった層においては、「別荘やセカンドハウス用」とした人が12.7%と、他に比べて高い傾向がみられました。

・購入前住居の種類
賃貸住宅:23.0%
会社所有・借り上げの社宅・寮:6.3%
自己所有マンション:34.4%
自己所有一戸建て:27.7%
親族所有の住宅:2.7%
その他:1.2%
無回答:4.7%

購入前の住まいタイプでは、「自己所有マンション」が34.4%と最も多く、次いで「自己所有一戸建て」の27.7%、「賃貸住宅」の23.0%となりました。契約者全体の傾向に比べると、賃貸住宅や社宅・寮の占める割合が低く、すでに自己所有の住居で生活していたカップルの再取得ケースが多くなっています。

世帯主年齢別では、50代で「賃貸住宅」が40.9%と多く、60代・70代以上では「自己所有一戸建て」が最多、それぞれ39.8%と43.8%にのぼっていました。

・住所変化
【購入前】
東京23区:30.9%
東京都下:6.6%
神奈川県:26.6%
埼玉県:16.0%
千葉県:10.2%
その他:9.4%
無回答:0.4%

【購入後】
東京23区:31.6%
東京都下:7.4%
神奈川県:33.2%
埼玉県:17.6%
千葉県:10.2%

購入物件の所在地は、「神奈川県」が33.2%で最も多く、次いで「東京23区」の31.6%となっています。購入前の住所は「東京23区」が30.9%で最も多く、「神奈川県」が26.6%で2位となっていたことから、逆転が発生していました。

シニアカップル全体平均に比べ、「東京23区」の割合が高いのは、購入前後とも、二次取得かつ以前も自己所有マンションであった層です。

・専有面積の変化
【購入前住居】
60平米未満:16.8%
60~70平米未満:12.5%
70~80平米未満:15.6%
80~90平米未満:18.0%
90~100平米未満:7.8%
100平米以上:25.0%
無回答:4.3%
平均:90.0平米

【購入住居】
60平米未満:13.3%
60~70平米未満:26.2%
70~80平米未満:41.8%
80~90平米未満:12.5%
90~100平米未満:1.6%
100平米以上:2.3%
無回答:2.3%
平均:71.3平米

専有面積については、購入前の住まいの場合、「100平米以上」が4分の1と最も多く、次いで「80~90平米未満」の18.6%、「60平米未満」の16.8%になり、平均は90.0平米でした。二次取得で以前が自己所有一戸建てという層が、「100平米以上」64.8%、平均122.9平米でかなり広い値となっており、全体を押し上げています。

一方、購入住居になると「70~80平米未満」が41.8%で最多になり、次いで「60~70平米未満」の26.2%、「60平米未満」の13.3%となりました。平均は71.3平米で、かなりコンパクト化が進んでいます。属性別にみても大きな違いはなく、いずれも平均70平米前後という結果でした。

・購入価格
2,500万円未満:なし
2,500~3,000万円未満:1.2%
3,000~3,500万円未満:4.7%
3,500~4,000万円未満:7.8%
4,000~4,500万円未満:10.2%
4,500~5,000万円未満:8.2%
5,000~6,000万円未満:29.7%
6,000万円以上:37.1%
無回答:1.2%
平均:5,982万円

購入価格は、「6,000万円以上」が37.1%で最も多かったほか、2位も「5,000~6,000万円未満」の29.7%で、5,000万円以上が66.8%を占めています。平均も5,982万円で6,000万円に迫る高さとなり、契約者全体の5,517万円に比べ、450万円超高い結果となりました。

世帯主年齢別では、年齢が高いほどさらに平均購入価格も高くなる傾向にあり、70代以上では6,846万円となっています。

・自己資金比率
0:1.6%
5%未満:4.7%
5~10%未満:3.1%
10~15%未満:3.1%
15~20%未満:5.1%
20~25%未満:3.5%
25~30%未満:2.3%
30~40%未満:4.3%
40~50%未満:2.7%
50~100%未満:14.1%
全額キャッシュ:51.2%
平均:69.0%

自己資金比率は、「全額キャッシュ」が51.2%で過半と最も多く、これに次ぐのも「50~100%未満」の14.1%で、平均が69.0%となっていました。契約者全体の平均は19.1%であったため、大幅に高くなっています。

世帯主年齢別では、やはり年齢が上がるほど自己資金比率の平均も高くなり、50代では「5%未満」も10.9%みられ、平均42.8%となっていましたが、70代以上では「全額キャッシュ」が89.6%、平均は98.2%ときわめて高い水準でした。

・住まいの購入理由(3つまで)
老後の安心のため住まいを持ちたい:35.2%
もっと生活に便利なところに住みたかった:34.4%
もっと駅に近いところに住みたかった:25.8%
もっと新しい家に住みたかった:22.3%
資産を持ちたい、資産として有利だと思った:18.4%
現在の住居費が高くてもったいない:12.1%
まとまったお金が手に入った:8.2%
もっと通勤に便利なところに住みたかった:8.2%
金利が低く買い時だと思った:7.4%
もっと広い家に住みたかった:6.6%
子どもや家族のため家を持ちたいと思った:6.3%
もっと自然環境が豊かなところに住みたかった:5.9%

住まいの購入理由を3つまで挙げてもらうと、「老後の安心のため住まいを持ちたいと思ったから」が35.2%で最も多く、次いで「もっと生活に便利なところに住みたかったから」の34.4%、「もっと駅に近いところに住みたかったから」の25.8%となりました。

シニア世代として、今後の老後生活を意識した理由が上位になっています。50代や一次取得層では、「現在の家賃が高くてもったいないから」や「社宅・寮を出る必要があったから」といった理由も目立ちましたが、全体としては老後の安心、生活利便性重視での購入になっています。

「資産を持ちたい、資産として有利だと思ったから」という理由や、「もっと広い家に住みたかったから」といった理由は、契約者全体に比較してかなり低く、20ポイント程度の差がみられました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査結果出典:「2019年首都圏新築マンション契約者動向調査・シニアカップル版(株式会社リクルート住まいカンパニー)」より)


▼外部リンク

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース
https://www.recruit-sumai.co.jp/

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