クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】首都圏戸建相続、継がせたい親と不安な子の意識差が如実に

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

ランドマーク税理士法人が戸建住宅相続に関する意識調査を実施
数多くの相続支援業務実績をもつランドマーク税理士法人は20日、首都圏に戸建住宅を所有する被相続人と、実親が所有している予定相続人を対象とした、戸建持ち家の相続に関する意識調査を実施、その結果をとりまとめて公開しました。

調査は2019年11月29日~12月2日の期間、インターネットリサーチ方式で行い、60・70代以上の被相続人、30~50代の相続人を対象者、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏1都3県を対象地域としました。有効回答数は1,030件となっています。

・将来の実家相続意向
【相続する側】
相続するつもり:36.1%
相続しないつもり:20.1%
まだ考えていない:43.8%

【相続させる側】
相続させるつもり:60.2%
相続させないつもり:11.2%
まだ考えていない:28.6%

まず、現在所有する首都圏の戸建住宅について、将来の相続意向を、相続する側と相続させる側のそれぞれに尋ねたところ、相続する子ども世代側では、「するつもり」が36.1%、「しないつもり」が20.1%で、「まだ考えていない」人が最も多く、43.8%でした。

年代別では、とくに30代で「相続するつもり」の人が24.3%と少なく、40代・50代の40%強とは15ポイント以上の差があります。「相続しないつもり」はいずれの年代も20%前後で、あまり差はありません。30代ではまだ親世代が現役でアクティブな人も多いといった傾向からか、あまり相続を意識しておらず、「まだ考えていない」人が過半にのぼります。

これに対し、相続させる親側の意向をみると、「相続させるつもり」が60.2%と多く、「相続させないつもり」は11.2%、「まだ考えていない」は28.6%でした。全体の6割超が相続させようと考えていますが、先述の通り、相続する子ども側は「するつもり」の人が全体で36.1%にとどまっており、その差は24.1ポイントもあります。親世代と子ども世代には、かなり意識に違いがあるといえるでしょう。

年代別では、70代以上でさらに「相続させるつもり」の人の割合が高くなり、66.0%にのぼっています。

活用意識は低め、空き家問題の一因か
・相続後の活用意向
【相続する側】
自分の住居:51.2%
賃貸住宅:9.0%
アパートなどに建て替え:1.3%
更地にして貸し駐車場:1.8%
売却:17.0%
空き家で所有:1.3%
まだ考えていない:18.4%

【相続させる側】
子どもの住居:46.8%
賃貸住宅:0.4%
アパートなどに建て替え:1.2%
更地にして貸し駐車場:0.8%
売却:6.0%
空き家で所有:0.4%
子どもに任せる:35.1%
まだ考えていない:9.3%

実家を相続した後の活用方法としては、相続する子ども側で「自分の住居」とするつもりの人が51.2%と半数以上で最も多く、次いで「まだ考えていない」の18.4%、「売却」の17.0%などとなりました。自居住用は若年層ほど多く、売却は年代が上がるほど多い傾向がみられます。「賃貸住宅」での活用は30代が高めで、12.0%でした。

一方、相続させる親世代側ですが、こちらも「子どもの住居」として活用してほしいと考える人が46.8%で最も多くなっています。しかしそれ以外の項目はいずれも低い割合で、「子どもに任せる」の35.1%が際立って多くみられました。

相続する側は、自居住用か売却、それ以外は未定といった意識で、あまり積極的に活用する考えがなく、さらに相続させる側も、そのまま子どもに住んでもらうイメージか、本人に任せればよいという意識で、活用方法については関心がごく低いようです。

活用意識が低めであることに加え、少数ながら「空き家で所有」するという回答もあり、深刻化する空き家問題の一端が垣間みられる結果でした。

・相続に関する不安
【相続する側】
兄弟・姉妹での分配:37.2%
家屋の資産価値:23.3%
家屋の維持管理費:22.9%
家屋のリフォーム費:13.5%
相続税:41.3%
固定資産税や都市計画税:21.1%
遺品整理:11.7%
その他:0%
とくにない:19.7%

【相続させる側】
兄弟・姉妹での分配:20.2%
家屋の資産価値:14.5%
家屋の維持管理費:13.7%
家屋のリフォーム費:7.7%
相続税:18.5%
固定資産税や都市計画税:8.5%
遺品整理:12.1%
その他:0.4%
とくにない:52.8%

相続について不安な点は何か尋ねたところ、相続する子ども世代側では、「相続税」が最も多く41.3%になりました。年代別でも全世代でトップになり、30代では50.0%が不安視しています。2位は「兄弟・姉妹間での分配」の37.2%、3位が「家屋の資産価値」の23.3%、以下「家屋の維持管理費」の22.9%、「固定資産税や都市計画税」の21.1%などとなりました。

2位の相続問題にかかる項目を除くと、税金や維持管理にかかる費用と資産性のバランスなど、経済面の不安が多くなっています。

これに対し、相続させる親世代では「とくにない」が52.8%と過半になり、圧倒的に多い結果でした。70代以上ではさらに高く、60.3%が「とくにない」としています。他の項目をみても、相続する子ども側に比べて総じて低く、自分の相続ではさほど問題など起きないだろうとみている人が多い様子がみてとれました。ここでも親子間の意識差が生じています。

・相続についての話し合い
している:27.2%
していない:72.8%

実家の相続について、互いに話し合いをしているかどうか尋ねた結果では、「話をしている」人は27.2%と3割に満たず、なかなか話題にできていないことが明らかになりました。相続する子ども側、相続させる親側のいずれにおいても、年代が上がるほど「話をしている」人の割合は増えていきますが、それでも相続する子どもの50代における35.4%が最大で、「話をしていない」人が多数を占める傾向に変わりはありません。

・相続の話をしない理由
【相続する側】
時期尚早:24.2%
話をしづらい/面倒:13.6%
きっかけがない/機会がない:14.9%
相手に任せる:0.9%
不仲:3.4%
相続しない/価値がない:8.4%
なんとなく:27.4%
その他:7.2%

【相続させる側】
時期尚早:44.2%
話をしづらい/面倒:2.6%
きっかけがない/機会がない:8.4%
相手に任せる:6.2%
不仲:0.6%
相続させない/価値がない:4.5%
なんとなく:21.1%
その他:12.3%

実家の相続に関する話をしない理由について、フリーアンサーで回答を求めると、相続する子ども側では、「なんとなく/とくに理由はない」とした人が最も多く、27.4%でした。また「時期尚早」という回答も24.2%で次に多くなっています。年代が上がると「話をしづらい」という回答が増加し、50代では18.8%になりました。

一方、相続させる親の側では「時期尚早」が最も多く44.2%にのぼります。次いで「なんとなく/とくに理由はない」の21.1%で、「きっかけがない/機会がない」の8.4%などが続きます。

子ども側より時期尚早、まだ急ぐ必要はないと考える人が多く、相続する子どもの方が、比較的早めに考えたい意識にあるようです。子どもの側が話をしない理由では、お金や生死に関わる問題であることから、こちらからは話を切り出しにくいと感じやすいようで「話をしづらい」が高めになっていました。しかし、親の側では「話をしづらい」と考えている人が2.6%とごく少なく、子どもの側とは10ポイント以上の差があります。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ランドマーク税理士法人によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000005953.html

PAGE TOP