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【pickupニュース】注文住宅建築費用、全国平均が95万円の上昇に

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リクルート住まいカンパニーが注文住宅トレンド調査を実施
株式会社リクルート住まいカンパニーは19日、2019年「注文住宅動向・トレンド調査」の結果をとりまとめて公開しました。注文住宅を建築した人、または検討している人の意識や行動傾向を明らかにすることを目的とし、株式会社マクロミルの協力によって実施された調査となっています。

調査対象者は1年以内に新築または建て替えで一戸建て注文住宅を建築した人、今後2年以内に同タイプの住宅建築を検討している人で、全国を対象エリアとし、スクリーニング調査および本調査を2019年7月31日~8月9日の日程で行われました。

スクリーニング対象となったのは244,336サンプルで、本調査有効回答となったのは、建築者で1,884サンプル、検討者で1,880サンプルでした。なお回収サンプルの集計・分析にあたっては、より実際に近い回答者地域別出現率に合わせるため、2015年の国勢調査をもととするウェイトバック集計がなされています。

・建築者の建築費用
1,500万円未満:7.1%(前年比横ばい)
1,500~2,000万円未満:10.8%(前年比-1.7ポイント)
2,000~2,500万円未満:23.3%(前年比-0.4ポイント)
2,500~3,000万円未満:18.8%(前年比-0.5ポイント)
3,000~3,500万円未満:18.4%(前年比+0.5ポイント)
3,500~4,000万円未満:8.6%(前年比+0.3ポイント)
4,000~4,500万円未満:5.4%(前年比+0.7ポイント)
4,500~5,000万円未満:1.6%(前年比-0.4ポイント)
5,000万円以上:5.9%(前年比+1.4ポイント)
平均値:2,902万円(前年比+95万円)

全国の注文住宅建築者における建築費用は、1,500万円未満が7.1%で前年と同値であったのを除くと、3,000万円未満のクラスがいずれも前年を下回り、4,500~5,000万円未満のクラスを除いた3,000万円以上のクラスがいずれも前年より増加する結果となっていました。

最も多いのは2,000~2,500万円未満の23.3%で、前年と同じ費用クラスですが、全体に費用が上昇傾向にあることがうかがわれます。平均値でみても2,902万円となり、前年より95万円アップしました。3,000万円以上の費用をかけた人の合計も39.9%と約4割にのぼり、前年より2.5ポイント増加しています。

・新規建築と建て替えの状況
新たに土地を取得して建築:55.9%(前年比+3.7ポイント)
建築条件付き土地を取得して建築:15.5%(前年比+0.5ポイント)
以前から所有していた土地に建築:7.2%(前年比-1.3ポイント)
親族が現在所有している土地に建築:8.5%(前年比-0.5ポイント)
以前の自居住住居を解体して建築:7.3%(前年比-1.3ポイント)
以前の親居住住居を解体して建築:4.9%(前年比-0.8ポイント)
その他:0.7%(前年比-0.3ポイント)

建築の仕方では、建築条件のない土地を「新たに取得して注文住宅を建てた」という人が55.9%で最も多く、前年と比較しても3.7ポイント増加していました。「建築条件付きの土地を取得して建てた」人は微増で15.5%、以前から所有していた土地、または親族が現在所有している土地に建てた人は、いずれも前年より微減となり、それぞれ7.2%、8.5%となっています。

これら新規建築にあたる人の合計は87.1%で、前年より2.4ポイント増加しました。これに対し、建て替えにあたる人の合計は12.2%で、前年より2.0ポイント減少しています。建て替えの内訳としては、「以前に自らが住んでいた住居を解体してその土地に建てた」人が7.3%、「以前に親が住んでいた住居を解体してその土地に建てた」人が4.9%でした。

・注文住宅建築時の土地の有無
【全国】
土地なし:71.3%(前年比+4.1ポイント)
土地あり:28.0%(前年比-3.8ポイント)
その他:0.7%(前年比-0.3ポイント)

【首都圏】
土地なし:66.2%(前年比+3.7ポイント)
土地あり:33.0%(前年比-2.7ポイント)
その他:0.8%(前年比-1.1ポイント)

注文住宅建築時に土地を有していたかどうか尋ねた結果では、「土地なし」だった人が71.3%で、前年より4.1ポイント増加していました。首都圏に限定すると、「土地なし」の人は66.2%で、こちらも前年に比べると増加していますが、全国平均より5.1ポイント低く、土地を有していた人がより多い傾向にあった点が特筆されます。

高まる防災意識、建築者の約7割・検討者の約8割が意識
・土地取得時の情報収集先
建築会社に相談:57.8%(前年比+1.9ポイント)
不動産会社に相談:29.6%(前年比+0.7ポイント)
ポータルサイトを閲覧:29.1%(前年比+0.8ポイント)
不動産会社のホームページを閲覧:19.5%(前年比+3.2ポイント)
家族・知人に相談:15.9%(前年比+3.5ポイント)
売地看板を見て問い合わせ:11.3%(前年比横ばい)
チラシで問い合わせ:9.2%(前年比-0.2ポイント)
その他:1.9%(前年比+0.3ポイント)
情報収集は特にしていない:8.0%(前年比-0.9ポイント)

新たに土地を取得して注文住宅を建築した人に、土地に関する情報の収集先はどこだったか尋ねたところ、トップは「建築会社に相談した」の57.8%で、前年を1.9ポイント上回ったほか、約6割にのぼっていました。

次いで多いのは「不動産会社に相談」した人の29.6%、3位が「ポータルサイトを見た」人の29.1%でした。「不動産会社のホームページを見た」人も19.5%にのぼり、前年より3.2ポイント増えています。全体にさほど大きな変化はみられませんが、ホームページの利活用は、確実に進んできているようです。

・注文住宅検討時に困ったこと
最初に何から始めたらよいか分からない:44.8%
建築費用の目安が分からない:41.9%
自分たちに合った会社をどう探せばよいか分からない:41.6%
ローンを組めるかなど資金面の不安:34.5%
会社決定時に何を基準に判断すればよいか分からない:27.2%
何を見て探せばよいか分からない:24.1%
住宅総合展示場に行っても比較しづらい:23.9%
今、建てるべきか分からない:23.1%
大手ハウスメーカー以外にどんな会社があるか分からない:22.8%
検討のためにやることが多く面倒:22.4%
条件に合った土地が見つからない:20.7%
特になし:10.5%

注文住宅の建築検討を始める際、困ったことや気になったことは何か複数回答可で尋ねると、「何から始めたらよいか分からない」がトップで44.8%、2位は「建築費用の目安が分からない」の41.9%、3位が「自分たちに合った会社をどう探せばよいか分からない」の41.6%でした。

これらトップ3が、いずれも4割を超える回答率になっています。ゼロからのスタートになるため、知識やノウハウがなく、ごく基本的な着手ポイントで戸惑う人が多いことがうかがわれました。

・家づくりを考えたきっかけ
いつかは一戸建てに住みたいと思っていた:25.5%(前年比-1.5ポイント)
子どもが誕生した:25.2%(前年比-0.6ポイント)
結婚:22.4%(前年比+1.6ポイント)
子どもが成長した:19.8%(前年比-2.2ポイント)
家が手狭になった:19.1%(前年比-1.9ポイント)
現在の家賃が高い:16.1%(前年比+0.2ポイント)
家の使い勝手が悪くなった:9.8%(前年比-0.2ポイント)
収納が少ない:9.1%(前年比-0.9ポイント)
夏暑く冬寒い:8.7%(前年比+0.8ポイント)
資金のめどがついた:8.4%(前年比-1.0ポイント)

家づくりを考えたきっかけでは、「いつかは一戸建てに住みたいと思っていた」が引き続きトップを維持しましたが、その割合はやや減少傾向で、前年より1.5ポイント少ない25.5%でした。次いで多いのは「子どもが誕生した」の25.2%、3位は「結婚」の22.4%となっています。

結婚を機に家づくりを考える人は近年増加傾向にあり、今回も前年より1.6ポイントアップしていました。トップ10圏外では「消費税が上がる前に建てたいと思った」が、前年は約1年を残した直前期とあって18.0%まで急増していましたが、今回で3.1%にまで減少、14.9ポイントもの大幅減になっています。

・増税前における住宅建築意向
絶対に間に合わせたい:10.3%(前年比-21.0ポイント)
できれば間に合わせたい:20.4%(前年比-15.9ポイント)
条件がそろったらでよい:17.9%(前年比+3.2ポイント)
間に合えば嬉しいが強いこだわりはない:29.2%(前年比+17.8ポイント)
まったく関係ない:22.1%(前年比+15.8ポイント)

注文住宅の建築を検討している人に、消費税増税前に建築を間に合わせたいかどうか尋ねたところ、前年は「絶対に間に合わせたい」が31.3%、「できれば間に合わせたい」が36.3%で、間に合わせたいと考える人が67.5%にのぼっていましたが、今回はこの2つの合計でも30.8%と半減していました。もはや十分に考える時間がないほど、目前に迫っていた時期ゆえの結果と考えられます。

それを示すように「間に合えば嬉しいが強いこだわりはない」が今回の最多回答で、29.2%を占めていました。増税にこだわらない理由では「住宅は増税に関係なくゆっくり考えるものだと思うから」がトップで65.3%にのぼっています。

・防災に関する意識
【建築者】
かなり意識していた:23.8%
意識していた:46.2%
どちらでもない:21.4%
意識していなかった:8.6%

【検討者】
かなり意識していた:32.6%
意識していた:50.9%
どちらでもない:13.2%
意識していなかった:3.4%

防災に関する意識がどの程度あったか調査したところ、建築者では、「かなり意識していた」人が23.8%、「意識していた」人が46.2%で、この2つを合わせた70.1%が、一定以上意識していたという結果になりました。

建築検討者になると、さらにこの割合は高まり、「かなり意識していた」が32.6%、「意識していた」が50.9%で、合計83.4%となっています。「意識していなかった」という人はわずか3.4%にとどまり、近年、深刻な被害をもたらすものとして多発する自然災害の状況から、防災意識がかなり高くなっているとみられました。

・防災対策(建築者/検討者)
地震に強い地盤:70.8%/72.9%
地震に強い構造(耐震・免震):62.5%/59.3%
水害が起きづらい土地:35.4%/34.5%
太陽光発電システム:27.5%/19.4%
割れにくい窓:24.6%/26.2%
防火壁:20.5%/25.8%
蓄電池:7.3%/15.2%

具体的な防災対策では、建築者、検討者とも1位が「地震に強い地盤」、2位に耐震、免震構造など「地震に強い構造」、3位は「水害が起きづらい土地」となっていました。これら3つが主要な基本対策になっているようです。

建築者では「太陽光発電システム」も3割に迫る勢いでしたが、検討者では2割弱に減少し、「割れにくい窓」や「防火壁」を考える人が増えています。「蓄電池」は建築者のダブルスコアを超える15.2%と伸びていました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社リクルート住まいカンパニー プレスリリース
https://www.recruit-sumai.co.jp/press/2019/11/2019.html

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