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【pickupニュース】19年6月の首都圏新築M供給、大幅減の傾向続く

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マーキュリーが月例調査報告の9月号を公開
「サマリネットシリーズ」を中心に、不動産業界向けの情報サービスを手がける株式会社マーキュリーは3日、首都圏および関西圏の新築分譲マンション供給動向をまとめた月例報告資料の公開を開始しました。今回公表されたのは、2019年6月度の分譲実績データとなっています。

・首都圏供給動向
供給戸数:2,835戸(前年同月比-30.8%)
初月申込率:72%(前年同月比-2.0%)
平均坪単価:317.3万円(前年同月比+25.9%)
平均面積:63.52平方メートル(前年同月比-3.9%)
平均価格:6,097万円(前年同月比+20.9%)

2019年6月における首都圏全体の新築分譲マンション供給は、合計2,835戸で、前年同月に比べると30.8%の減少になり、大幅マイナスとなっていました。限定的な供給にとどまる傾向が続いています。初月申込率は72%で、前年同月より2.0%低下したものの、比較的高い水準が保たれました。

平均坪単価は317.3万円で、前年同月より25.9%上昇、大幅アップで不動産の高騰傾向がうかがわれます。前月比で2カ月連続の下落となっていた平均坪単価ですが、今期は再び上昇に転じ、300万円台の回復となりました。平均面積は63.52平方メートルで、前年同月より3.9%縮小され、価格上昇を抑えるためにもコンパクト化が進んでいるようです。平均価格は6,097万円で、前年同月比20.9%の2桁上昇となりました。

・首都圏エリア別供給動向
【供給戸数】
東京23区:1,511戸(前年同月比-12.9%)
東京都下:145戸(前年同月比-71.2%)
横浜市・川崎市:572戸(前年同月比+22.2%)
神奈川県下:221戸(前年同月比-21.1%)
埼玉県:187戸(前年同月比-72.0%)
千葉県:199戸(前年同月比-55.3%)

【初月申込率】
東京23区:72%(前年同月比-6.1%)
東京都下:72%(前年同月比+13.3%)
横浜市・川崎市:71%(前年同月比-1.9%)
神奈川県下:69%(前年同月比-12.5%)
埼玉県:82%(前年同月比+3.4%)
千葉県:73%(前年同月比+2.9%)

【平均坪単価】
東京23区:412.9万円(前年同月比+22.6%)
東京都下:249.4万円(前年同月比+20.7%)
横浜市・川崎市:282.2万円(前年同月比+12.3%)
神奈川県下:238.2万円(前年同月比+16.7%)
埼玉県:216.8万円(前年同月比+22.0%)
千葉県:185.6万円(前年同月比-16.4%)

エリア別にみた供給戸数は、横浜市・川崎市を除いて軒並み2桁減の大幅マイナスで、東京都下と埼玉県では前年同月比が70%を超える減少と、中でも顕著になっていました。それぞれ145戸、187戸にとどまっています。東京23区でも、前年同月より12.9%少ない1,511戸となりました。

初月申込率は70%程度のエリアが多くみられました。一方、埼玉県では前年同月より3.4%上昇の82%と、他に比べ高い水準になっています。最も低かったのは神奈川県下で、前年同月より12.5%低下し、7割を下回る69%となっていました。

平均坪単価は、千葉県で前年同月比16.4%の下落となったものの、それ以外の地域は2桁上昇を記録、高騰傾向がみられています。東京23区は中でも上昇傾向が強く、前年同月比22.6%の上昇で、412.9万円にまでアップしました。

なお横浜市・川崎市では、平均坪単価が12.3%の上昇で282.2万円となったものの、平均面積が前年同月より14.1%縮小され、コンパクトな物件中心の供給となったため、平均価格はやや下落して、3.6%マイナスの5,039万円となっていました。

・市区別供給上位(初月申込率)
1位 神奈川県川崎市高津区:156戸(76%)
2位 東京都江東区:152戸(45%)
3位 東京都文京区:148戸(100%)
4位 東京都台東区:143戸(100%)
5位 東京都渋谷区:142戸(90%)

・駅別供給上位(平均坪単価)
1位 春日:138戸(551.9万円)
2位 矢向:124戸(228.6万円)
3位 武蔵新城:103戸(296.2万円)
4位 海老名:86戸(251.8万円)
5位 検見川浜:85戸(166.5万円)

市区別にみた供給戸数では、神奈川県川崎市高津区が156戸でトップ、2位は江東区の152戸でした。以下、文京区、台東区、渋谷区と都内23区のエリアが続いています。初月申込率では文京区と台東区が100%、渋谷区が90%と非常に高かったのに対し、2位の江東区は45%と低めで、上位でも大きな差が見受けられました。これに続く6位の足立区は132戸ですが、さらに低い申込率で27%となっています。

駅別に分析すると、トップ3の春日駅、矢向駅、武蔵新城駅が100戸を上回る供給戸数を記録していました。1位の春日駅は138戸の供給で、平均坪単価は551.9万円、トップ10内でも最も高い坪単価になっています。一方、5位の検見川浜はトップ10ランク中最も坪単価が安く、85戸の供給で166.5万円でした。

関西圏では大阪市の平均価格が大きく上昇
・関西圏供給動向
供給戸数:1,126戸(前年同月比+7.5%)
初月申込率:64%(前年同月比+7.0%)
平均坪単価:253.5万円(前年同月比+28.5%)
平均面積:72.84平方メートル(前年同月比+2.0%)
平均価格:5,586万円(前年同月比+31.1%)

2019年6月における関西圏の新築分譲マンション供給戸数は、全体合計で1,126戸となり、前年同月を7.5%上回りました。初月申込率も前年同月を7.0%上回る64%で、比較的活発な取引が行われています。

平均坪単価は前年同月より28.5%と大きく上昇し、253.5万円になりました。平均面積が2.0%の拡張で、72.84平方メートルとやや大きくなったこともあり、平均価格は坪単価以上に上昇傾向が顕著となり、前年同月比31.1%のプラスとなる5,586万円でした。

・関西圏エリア別供給動向
【供給戸数】
大阪市:518戸(前年同月比+46.7%)
北摂:243戸(前年同月比-12.0%)
京阪・東大阪:80戸(前年同月比-19.2%)
大阪府下:27戸(前年同月比+200.0%)
大阪・神戸間:43戸(前年同月比-15.7%)
神戸市以西・他:46戸(前年同月比-17.9%)
京都市:39戸(前年同月比-60.6%)
滋賀県:116戸(前年同月比+182.9%)
奈良県:14戸(前年同月比-77.4%)

【初月申込率】
大阪市:4%(前年同月比-51.7%)
北摂:58%(前年同月比-10.5%)
京阪・東大阪:72%(前年同月比+27.4%)
大阪府下:48%(前年同月比-18.5%)
大阪・神戸間:18%(前年同月比-45.1%)
神戸市以西・他:50%(前年同月比+1.0%)
京都市:57%(前年同月比+10.2%)
滋賀県:49%(前年同月比-14.3%)
奈良県:40%(前年同月比-8.2%)

【平均坪単価】
大阪市:333.0万円(前年同月比+55.5%)
北摂:198.4万円(前年同月比+6.5%)
京阪・東大阪:175.3万円(前年同月比+6.2%)
大阪府下:180.1万円(前年同月比-6.4%)
大阪・神戸間:255.4万円(前年同月比+18.7%)
神戸市以西・他:196.5万円(前年同月比-10.0%)
京都市:212.9万円(前年同月比+0.4%)
滋賀県:170.1万円(前年同月比+2.6%)
奈良県:171.2万円(前年同月比-6.4%)

エリア別に供給動向をみると、供給戸数は大阪市、大阪府下、滋賀県が前年同月を上回り、全体の増加傾向を支えました。一方でそれ以外の地域はマイナスになり、いずれも2桁減で供給戸数が限られています。中でも京都エリアは、京都市で前年同月を60.6%下回る39戸、京都府下は実績なしという状態でした。奈良県もごく少ない供給で、前年同月を77.4%下回る14戸にとどまりました。地域による差が激しくなっています。

初月申込率もエリアによる差が大きく、まとまった供給のみられた大阪市は4%とごく低く、大阪・神戸間も18%と低水準でした。京阪・東大阪エリアは前年同月を27.4%上回る72%で、高い値になっています。

平均坪単価は大阪府下、神戸市以西・他、奈良県で前年同月比下落となったものの、それ以外のエリアでは上昇を記録しました。神戸市以西・他は、坪単価で下落したものの、平均面積が16.9%拡張され、76.54平方メートルとなったことから、平均価格は前年同月より5.1%上昇しています。

坪単価の上昇が顕著であった大阪市は、平均面積の拡張も進んだため平均価格が高騰、前年同月を72.6%上回る7,313万円となりました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社マーキュリーによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000095.000018769.html

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