クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】利用経験は2%も注目度高まるハウスリースバック

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

セイビーがハウスリースバックに関する本格調査を実施
株式会社セイビーは8日、近年徐々に注目を集め、市場規模が拡大してきているハウスリースバックの利用実態を調査すべく、2019年度のアンケート調査を実施、その結果をとりまとめて公開しました。

ハウスリースバックは、所有する自宅などの不動産を専門の不動産業者に売却し、買主であるオーナーにリース料金を家賃として支払えば、引き続きその不動産を利用し続けることができるというもので、売却代金としてのまとまった現金を得ながら、同じ家に住み続けるなど、今まで通り不動産の利用を続けられる点にメリットがあり、不動産売却を検討する人の中で話題となることが増えているサービスです。

事業者として参画するケースも増え、市場は拡大傾向ですが、まだ登場して間もないサービスであることもあり、利用者の意向や課題、実態などが見えにくくなっているため、今回の調査はそれを明らかにしていくことを目的に、実施されました。

調査は2019年7月にインターネット調査方式で、全国を対象に実施、スクリーニング調査では11,002人が回答しました。そのうち利用経験があり、本調査対象者となって有効回答を寄せたのは、157人だったと報告されています。

・ハウスリースバックの利用経験
経験あり:2.0%
経験なし:98.0%

まず、全体スクリーニング調査として、ハウスリースバックの利用経験があるかどうかを問うたところ、「経験がある」としたのは全体の2.0%、203人でした。話題となることが増えてきたハウスリースバックですが、実際に利用した経験のある人となると、まだ限定的であることが分かります。

・ハウスリースバックをした物件種別
戸建:56.7%
マンション:27.4%
アパート:3.8%
一棟マンション:3.2%
その他:3.2%
一棟アパート:3.2%
賃貸併用住宅:1.3%
土地:1.3%
店舗付き住宅:0.6%
ホテル:0.6%
駐車場:0.6%
店舗・事務所:0.0%
一棟ビル:0.0%
工場・倉庫:0.0%

ハウスリースバックを行った人に、対象とした物件の種別を回答してもらうと、最も多いのは「戸建」住宅で、全体の56.7%と過半にのぼっていました。次いで多いのは、区分マンション・分譲マンションを合わせた「マンション」の27.4%で、このトップ2が8割超を占めています。

・物件所在地
1位 東京都:14.0%
2位 大阪府:8.3%
2位 兵庫県:8.3%
4位 神奈川県:6.4%
5位 宮城県:5.7%
5位 埼玉県:5.7%
7位 北海道:5.1%
7位 千葉県:5.1%
9位 愛知県:4.5%
10位 福岡県:3.8%

ハウスリースバックがなされた物件の所在地としては、トップが「東京都」の14.0%で、2位は「大阪府」と「兵庫県」の8.3%でした。上位10位をみると、主要都市圏域が多く、5位に「宮城県」、7位に「北海道」がランクインしたところがやや特徴的となっています。

資金使途トップは住宅ローン、その他老後資金や相続対策も
・ハウスリースバックの資金使途
住宅ローンの早期返済:40.8%
老後資金の確保:28.7%
相続対策:19.7%
生活費:19.7%
終活・資産整理:14.0%
医療費・入院費:10.8%
借り換え:9.6%
娯楽・交際費:8.3%
複数債務まとめ:7.0%
納税資金:7.0%
旅行費用:6.4%
投資資金:6.4%
教育費:5.7%
事業性資金:5.1%
車関連費:4.5%
冠婚葬祭:3.8%
その他:3.8%

ハウスリースバックの経験者に、実行して得た資金使途を尋ねた結果では、最多回答が「住宅ローンの早期返済」で40.8%となっていました。やはりローン返済の負担が利用検討の主な動機になっているとみられます。

続く2位は「老後資金の確保・老後生活の充実」で28.7%となり、3位は「相続対策」と「生活費」が19.7%の同率で並びました。以下、「終活・資産整理」の14.0%、「医療費・入院費」の10.8%などと続き、現代の暮らしとマネー問題を象徴するような項目が多く挙がりました。なお、6.4%とやや割合は少ないものの、新たな「投資資金」に充てた人もみられています。

・ハウスリースバック時の住宅ローン残高
0円・完済済み:21.0%
1円以上300万円未満:11.2%
300万円以上500万円未満:1.4%
500万円以上1,000万円未満:16.1%
1,000万円以上1,500万円未満:21.7%
1,500万円以上2,000万円未満:9.1%
2,000万円以上3,000万円未満:6.3%
3,000万円以上5,000万円未満:6.3%
5,000万円以上:7.0%

ハウスリースバック実施時に、どれだけ住宅ローンの残高があったかという問いでは、「1,000万円以上1,500万円未満」のケースが21.7%で最も多くなっていました。しかし2位は「0円・完済済み」の21.0%で、ローンは完済した上で決断する人も比較的多くみられることが分かります。

以下「500万円以上1,000万円未満」の16.1%、「1円以上300万円未満」の11.2%と続きますが、「5,000万円以上」の残債があった人も7.0%みられました。

・購入時価格
1円以上300万円未満:7.7%
300万円以上500万円未満:2.8%
500万円以上1,000万円未満:3.5%
1,000万円以上1,500万円未満:2.8%
1,500万円以上2,000万円未満:4.9%
2,000万円以上3,000万円未満:11.2%
3,000万円以上5,000万円未満:27.3%
5,000万円以上1億円未満:12.6%
1億円以上3億円未満:0.7%
3億円以上:3.5%
答えたくない:21.7%

ハウスリースバックをした不動産の購入時価格は、「答えたくない」人が21.7%と5人に1人にのぼり、回答が限られましたが、最多は「3,000万円以上5,000万円未満」の27.3%で、次いで多いのが「5,000万円以上1億円未満」の12.6%、「2,000万円以上3,000万円未満」の11.2%となりました。中には「3億円以上」という回答もあり、3.5%の人が該当しています。

・業者への売却価格
1円以上300万円未満:7.0%
300万円以上500万円未満:3.5%
500万円以上1,000万円未満:10.5%
1,000万円以上1,500万円未満:7.0%
1,500万円以上2,000万円未満:4.2%
2,000万円以上3,000万円未満:12.6%
3,000万円以上5,000万円未満:9.8%
5,000万円以上1億円未満:4.2%
1億円以上3億円未満:0.0%
3億円以上:4.2%
答えたくない:37.8%

ハウスリースバック業者への売却価格がいくらであったか尋ねた問いでは、こちらも「答えたくない」人が37.8%と多かったため、参考値になりますが、「2,000万円以上3,000万円未満」が12.6%と最多になっていました。2位は「500万円以上1,000万円未満」の10.5%、3位には「3,000万円以上5,000万円未満」が9.8%で入っています。1億円~3億円のケースはみられませんでしたが「3億円以上」のケースも4.2%報告されています。

・業者が設定した期待利回り
3%未満:13.3%
3%以上5%未満:11.2%
5%以上7%未満:7.7%
7%以上10%未満:9.8%
10%以上15%未満:4.2%
15%以上20%未満:0.7%
20%以上:6.3%

ハウスリースバック業者が該当不動産について設定した期待利回りについては、「3%未満」が最も多く13.3%で、「3%以上5%未満」が次いで多い11.2%、3位は「7%以上10%未満」の9.8%でした。「20%以上」という高い利回りになったケースも6.3%ありますが、比較的低い利回りを見込まれることが多いようです。

・ハウスリースバック利用の満足度
非常に満足:21.0%
やや満足:36.3%
どちらでもない:38.9%
やや不満:1.9%
非常に不満:1.9%

ハウスリースバックを実際に利用しての満足度を尋ねたところ、「やや不満」と「非常に不満」はそれぞれ1.9%にとどまり、おおむね満足している人が多いことがうかがわれました。なお、不満に思う点では「買取額が安い」が最も多く、以降「家賃が高い」、「事務手数料が高い」といった回答が目立っています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社セイビーによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000044521.html

調査結果詳細案内ページ
https://ハウスリースバック.com/

PAGE TOP