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【pickupニュース】18年2月の東証REIT指数、世界的リスク回避傾向で下落

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東京海上アセットマネジメントが最新のレポートを公開
東京海上アセットマネジメント株式会社は7日、各種「マーケット・ファンドレポート」の最新版を公開しました。J-REITについての2018年2月における市場動向もまとめられており、データを閲覧することができます。

・J-REIT市場の動向
東証REIT指数:前月末比-2.52%(配当込みベース・-1.96%)
上旬:大幅下落
中旬:方向感なく推移
下旬:上昇

2018年2月のJ-REIT市場では、米国の長期金利上昇から世界的にリスク回避の動きが強まり、上昇傾向にあったものが大きく下落、やや持ち直したものの、2月末時点の東証REIT指数では、前月末に比べ2.52%の下落となりました。配当込みベースでは、1.96%の下落です。

月間推移をみると、上旬は米国雇用統計の発表を受け、同国における利上げペースの加速に対する警戒感が市場で高まりました。そうした状態で米国長期金利が上昇となり、世界的にリスク回避へと動く流れが強まって、J-REIT市場でも大幅な下落が発生しました。

中旬になり、引き続き市場警戒感は広がっていたものの、国内では日銀人事で黒田現総裁が再任、積極的な金融緩和と財政出動を主張することで知られる若田部氏が副総裁に就任するといった情報から、国内長期金利の低水準な安定推移が当面続くと見込まれるようになって、方向感のない推移へと移行していったと報告されています。

直近の下旬では、国内長期金利の低下から、世界のREIT市場に比較して、J-REIT市場は相対的に良好な環境との見方が広がり、上昇傾向になっています。

3月は底堅い相場展開を予想、分配金の成長性・安定性期待の銘柄に買い
・東京オフィスビル賃貸市況
平均空室率:3.07%(前年同月比-0.67ポイント)
平均募集賃料:坪あたり19,338円(前年同月比+4.07%)

三鬼商事株式会社が発表している、千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区の東京都心5区(ビジネス地区)を対象としたオフィスビルの平均空室率は、2018年1月で3.07%と前年同月より改善、3%台の低い水準にあるほか、募集賃料は2万円台も視野に入る坪あたり19,338円で、前年同月より4.07%の上昇と、順調に改善し好調となっていることがうかがわれる結果でした。

・J-REIT市場需給環境
買い越し:海外投資家、証券(自己)
売り越し:銀行、投資信託

また、東京証券取引所が公開した2018年1月の月次投資部門別売買状況データによると、海外投資家と証券(自己)は買い越し、銀行と投資信託は売り越しという需給状態になっています。

・3月のJ-REIT市場見通し
公募増資による需給環境悪化
国内金融機関のETFを通じた積極投資で堅調な相場展開に
銘柄選びでは保有物件の分散化が進行
分配金の成長性と安定性があわせて期待できる銘柄に買いが集中

3月のJ-REIT市場については、公募増資が相次いでいるため、市場の需給環境が悪化する可能性がある一方、主に国内の金融機関がETFを通じてJ-REITへの積極的な投資を進める姿勢にあるため、およそ底堅い相場展開になると予想されました。

注目の銘柄選択動向としては、賃貸市況の改善がプラス要因に働きつつも、全体では保有物件の分散化が進むと考えられ、分配金の成長性に加え、安定性も期待される銘柄に買いが入りやすい状況が発生するものとみられています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は東京海上アセットマネジメント「マーケット・レビュー J-REIT市場」公開資料より)


▼外部リンク

東京海上アセットマネジメント株式会社 「マーケット・レビュー 2018年2月 J-REIT市場」公開資料
http://www.tokiomarineam.co.jp/pdf/J-REIT201803.pdf

東京海上アセットマネジメント株式会社 マーケット・ファンドレポート データ提供ページ
http://www.tokiomarineam.co.jp/market

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