クラスコの資産運用

相続対策

本当の相続対策とは

 前回、相続税の申告にたどり着くまでには、やらなければならないことが沢山あることをご紹介しました。

特に遺産分割協議が整うまでには比較的時間がかかることもお伝えしました。近年遺産分割調停件数は増加しており、それに伴い相続放棄の件数も増加しています。

遺産分割争いに巻き込まれたくない相続人が行うものと思われます。

相続対策として、①節税対策 ②納税資金対策 ③争族対策(遺産分割)と考える方が多いと思いますが、本当は①争族対策(遺産分割) ②納税資金対策 ③節税対策です。

持っている資産が不動産のみの場合などは、納税資金の心配をしないといけません。納税のための現金の対策は必要です。

しかし、最初に節税対策をしたがるため、どうしても争族が起こってしまいます。(借金付き物件など)。

争族が発生すると親族間で遺恨を残すこととなり、せっかく仲の良かった一族でも付き合いがなくなったりします。

財産を残す人(被相続人)の大半は、一族が争ってほしくて残すわけではありません。一番の相続対策は遺す人、遺される人、皆が想いを一つにすることだと思います。

そのためには遺す人は、自分が亡くなった後、想いが伝わるように遺言を作成しておくことが必要です。

次回は遺言についてご紹介したいと思います。

 

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