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【pickupニュース】東京都心5区オフィス、空室率が9カ月連続で低下

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三幸エステートが最新オフィスマーケットデータを公開
三幸エステート株式会社は9日、「オフィスマーケット調査月報・オフィスマーケットレポート」を更新し、2017年10月末時点のデータを11月号として公開しました。東京都心5区大規模ビルや大阪市大規模ビル、名古屋市、札幌市、仙台市、福岡市のデータを見ることができます。

・調査定義
対象地区:東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)
大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
現空面積:現時点でテナントが入居しておらず、契約後すぐに入居可能な物件面積の合計
募集面積:統計日時点で公開されているテナント募集中面積の合計

この東京都心5区における大規模ビル動向をとらえる調査の定義は上記のようになっており、統計調査は1994年1月1日に開始されたものになります。

・東京都心5区大規模ビル空室動向
空室率:1.58%(前月比-0.25ポイント)
現空面積:87,306坪(前月比-13,462坪)

2017年10月の都心5区大規模ビルにおける空室率は、1%台に突入した前月からさらに低下し、1.58%となりました。前月比マイナスは9カ月連続になります。築浅ビルを中心としてさらに成約が進み、空室床の解消が進行、現空面積も2008年4月以来の90,000坪を下回る値となりました。

市場では、ここ最近にない品薄感の強まりが生じており、既存ビルでの募集床不足で、大口のニーズは満たされず、これらが来年竣工予定の建築中ビルへと流れる傾向が続いていると報告されています。

賃料はわずかに上昇、エリア別空室率は東高西低傾向
・東京都心5区大規模ビル募集動向
賃料:坪あたり27,403円(前月比+129円)
募集面積:269,605坪(前月比-11,307坪)

2017年10月の都心5区大規模ビルにおける共益費込みの募集賃料は、平均坪あたり27,403円で、前月より129円、率にして0.47%の上昇と、わずかながらプラスになりました。上昇ペースは緩やかですが、堅調に推移しており、2009年12月以降では初の坪あたり27,400円台超えとなっています。

非常に低い空室率、その加速的な低下ペースに比べると、上昇は限定的ですが、2013年2月の坪あたり23,167円を底に4年8カ月で坪あたり4,236円、率にして18.3%の上昇と、大きく改善してきているといえるでしょう。募集面積も前月よりさらに減少し、270,000坪を割り込みました。

・区別空室率、2006年7月との比較
千代田区:1.66%(0.54%)
中央区:1.74%(1.19%)
港区:1.78%(1.63%)
新宿区:1.02%(1.88%)
渋谷区:0.91%(0.56%)

東京都心5区大規模ビルの空室率は、統計調査開始以来の最低値である、2006年7月の1.20%に近づくところまできていますが、現在と当時の区別空室率を比較してみると、2006年7月は千代田区、渋谷区の低さが際立ち、新宿区が最も高い値になっていますが、現在は新宿区と渋谷区が1%前後でとくに低く、千代田区は高めのグループに変わっています。位置でいえば東高西低が特色といえるでしょう。

新宿区は新規供給が少なく、渋谷区では情報・通信・IT関連やベンチャー企業からの引き合いが多いため、それぞれ需給が逼迫、都心3区を上回る品薄状態が続いています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は三幸エステート「オフィスマーケットレポート 2017年11月号」公開資料より)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート 東京都心5区大規模ビル 2017年11月号」 公開資料
http://www.sanko-e.co.jp/download_file/view/8622/2071

三幸エステート株式会社 ホームページ
http://www.sanko-e.co.jp/

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