クラスコの資産運用

収益物件

お部屋の潜在能力を最大限に引き出すリノベーション

こちらは東京築地にある築45年の鉄筋コンクリートの物件。築年数は高いですが、建築自体はメンテナンスが行き届いており、まだまだ元気な建物です。ではお部屋のほうはどうかと言いますと築年数の通りで劣化している箇所も多々あります。また40㎡の占有面積で1LDKという間取りのため各お部屋も狭い印象です。住むにしても、仕事をするにしても好立地ではありますが、このまま販売するのは厳しいという判定になります。それでもこの物件に入ったときにキラリと強く光るものをすぐ感じました。それはリビングから目の前に広がる木々の爽やかなグリーンです。

 

この緑を最大限に引き出すリノベーションの手法を解説させていただきます。その手法は外の景色を一枚の絵のように切り取る「借景」です。借景は外の景色を切り取りながらも室内に外を取り込む日本の設えです。今回は外のグリーンを庭と捉え、部屋に入った瞬間に目の前に一枚の大きなグリーンの絵が広がるように設計しました。なので間仕切りはあえて最小限に抑え、広々16帖のワンルームとしました。また借景とともに日本の室には、外を取り込む手法がもう一つあります。それは「床の間」です。床の間にはいわゆる機能はありません。そのため現代住宅からは消えゆく文化かもしれません。しかし床の間に外の季節を感じるものを置くことで、外を室に取り込むことができます。またその時々の自分の好きなものを並べるのも良いと思います。機能や情報に溢れた時代に、床の間は「余白」をつくります。日本人は昔から「外を取り込むこと」と「余白を楽しむ」という美学を持ってきました。そんな美学とともに暮らせる新しい和室です。

「こんな部屋をリノベーションしても…。」とお悩みの物件所有者様は是非ご検討ください。

PAGE TOP