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2021/07/11
【pickupニュース】東京都心5区ビル空室率、6%台に上昇
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東京ビジネス地区とは、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の都心5区を指し、これらエリア内にある基準階面積100坪以上の主要貸事務所ビルが、この調査の対象とされています。
・調査用語定義
新築ビル:調査月を含め過去12カ月間に竣工したビル
既存ビル:調査月の12カ月前までに竣工したビル
また、ここでいう「新築ビル」、「既存ビル」は上記のように定義されており、今回の2021年6月調査では、新築ビルに該当するものが20棟、既存ビルに該当するものが2,574棟でした。よって調査対象ビルは合計2,594棟です。
・空室率動向
全体平均:6.19%(前月比+0.29ポイント、前年同月比+4.22ポイント)
新築ビル:9.85%(前月比+0.88ポイント、前年同月比+7.34ポイント)
既存ビル:6.12%(前月比+0.26ポイント、前年同月比+4.17ポイント)
東京ビジネス地区の2021年6月におけるオフィスビル空室率は、全体平均で6.19%となり、前月より0.29ポイント上昇しました。前年同月には2%を下回るごく低い空室率となっていましたが、コロナ禍で上昇傾向が続いており、ついに6%台へ突入しています。前年同月に比べると4.22ポイントもの上昇になりました。
6月は新築ビルが高稼働で竣工を迎えたものの、一部で募集面積を残したほか、既存ビルでも大型解約が発生、その影響が出たことで、空室率が上がっています。東京ビジネス地区全体の空室面積は、この1カ月間で約25,000坪増加したことも報告されました。
新築ビルの空室率は9.85%で、前月より0.88ポイント、前年同月より7.34ポイント上昇しました。2桁の空室率も間近に迫っています。6月は大規模ビル2棟を含めた4棟が竣工し、一部は満室稼働でのスタートとなりましたが、一方で募集面積を残したビルもあり、全体では空室率を押し上げる結果になっています。
既存ビルの空室率は6.12%で、前月より0.26ポイント、前年同月より4.17ポイント上昇しました。グループ企業のオフィス集約戦略などによる大型解約の動きがあり、上昇傾向が続く結果となっています。

全体平均:月額坪あたり21,160円(前月比-89円、前年同月比-1,720円)
新築ビル:月額坪あたり30,037円(前月比+280円、前年同月比-2,831円)
既存ビル:月額坪あたり21,025円(前月比-109円、前年同月比-1,582円)
2021年6月の、東京ビジネス地区におけるオフィスビルの募集賃料は、全体平均が月額坪あたり21,160円となり、前月より89円、率にして0.42%、前年同月より1,720円、率にして7.52%の下落となりました。空室率の上昇も背景に、高騰していた賃料は低下傾向となって、今回11カ月連続のマイナスを記録しています。
新築ビルは月額坪あたり30,037円で、前月より280円上昇し、3万円を割り込んだ前月から、再び3万円台を回復しました。しかし前年同月比では2,831円の下落と、率にして8.61%のマイナスになっています。
既存ビルの平均賃料は、月額坪あたり21,025円となり、前月より109円、前年同月より1,582円下落しました。緩やかな低下傾向を続けています。
・地区別動向
【空室率】
千代田区:4.51%(前月比+0.09ポイント、前年同月比+3.12ポイント)
中央区:5.41%(前月比+0.39ポイント、前年同月比+3.97ポイント)
港区:8.05%(前月比+0.50ポイント、前年同月比+5.72ポイント)
新宿区:6.32%(前月比-0.15ポイント、前年同月比+4.08ポイント)
渋谷区:6.68%(前月比+0.66ポイント、前年同月比+3.30ポイント)
【賃料】
千代田区:月額坪あたり22,753円(前月比-23円、前年同月比-1,918円)
中央区:月額坪あたり19,002円(前月比-1円、前年同月比-1,396円)
港区:月額坪あたり21,518円(前月比-129円、前年同月比-1,910円)
新宿区:月額坪あたり19,139円(前月比-41円、前年同月比-1,257円)
渋谷区:月額坪あたり22,929円(前月比-264円、前年同月比-2,146円)
地区別に動向をみていくと、空室率では、新宿区を除く4区が前月比、前年同月比ともプラスで、上昇傾向にありました。新宿区は前月より0.15ポイント低下し、6.32%とわずかに改善しています。ただし、この新宿区も前年同月比では4.08ポイント悪化しており、港区に次ぐ上昇幅で空室率が上がっていました。
前月比、前年同月比の変化幅が最も小さかったのは千代田区で、同区の空室率は4.51%と、都心5区中で最も低い水準を保っています。
賃料については、5区全てが前月比、前年同月比ともマイナスになっていました。しかしすでにかなり低い水準となり、割安感が出ている中央区では、前月比で1円の下落と、ほぼ変化のない値にとどまっています。
前月からの下落幅が大きかったのは渋谷区で、前月より264円低下し、23,000円台を割り込みました。渋谷区は前年同月比でも2,146円のマイナスと、唯一2,000円台に乗る下落幅で、都心5区中最大の下落になっていました。ただし賃料の月額水準としては5区の中で最も高く、22,929円となっています。
ピックアップニュースは以上になります。
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(画像は三鬼商事「オフィスレポート 最新オフィスビル市況 2021年7月号」公開資料より)
▼外部リンク
三鬼商事株式会社 オフィスマーケットデータ「最新オフィスビル市況 2021年7月号」資料提供ページ
https://www.e-miki.com/market/tokyo/index.html
今回ピックアップするニュースはこちら!
三鬼商事が最新のオフィスマーケットデータを公開
三鬼商事株式会社(以下、三鬼商事)は8日、2021年6月の全国主要都市におけるオフィスビルの最新市況をまとめた「オフィスマーケットデータ」の公開を開始しました。東京ビジネス地区をはじめ、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、福岡の動向をみることができます。東京ビジネス地区とは、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の都心5区を指し、これらエリア内にある基準階面積100坪以上の主要貸事務所ビルが、この調査の対象とされています。
・調査用語定義
新築ビル:調査月を含め過去12カ月間に竣工したビル
既存ビル:調査月の12カ月前までに竣工したビル
また、ここでいう「新築ビル」、「既存ビル」は上記のように定義されており、今回の2021年6月調査では、新築ビルに該当するものが20棟、既存ビルに該当するものが2,574棟でした。よって調査対象ビルは合計2,594棟です。
・空室率動向
全体平均:6.19%(前月比+0.29ポイント、前年同月比+4.22ポイント)
新築ビル:9.85%(前月比+0.88ポイント、前年同月比+7.34ポイント)
既存ビル:6.12%(前月比+0.26ポイント、前年同月比+4.17ポイント)
東京ビジネス地区の2021年6月におけるオフィスビル空室率は、全体平均で6.19%となり、前月より0.29ポイント上昇しました。前年同月には2%を下回るごく低い空室率となっていましたが、コロナ禍で上昇傾向が続いており、ついに6%台へ突入しています。前年同月に比べると4.22ポイントもの上昇になりました。
6月は新築ビルが高稼働で竣工を迎えたものの、一部で募集面積を残したほか、既存ビルでも大型解約が発生、その影響が出たことで、空室率が上がっています。東京ビジネス地区全体の空室面積は、この1カ月間で約25,000坪増加したことも報告されました。
新築ビルの空室率は9.85%で、前月より0.88ポイント、前年同月より7.34ポイント上昇しました。2桁の空室率も間近に迫っています。6月は大規模ビル2棟を含めた4棟が竣工し、一部は満室稼働でのスタートとなりましたが、一方で募集面積を残したビルもあり、全体では空室率を押し上げる結果になっています。
既存ビルの空室率は6.12%で、前月より0.26ポイント、前年同月より4.17ポイント上昇しました。グループ企業のオフィス集約戦略などによる大型解約の動きがあり、上昇傾向が続く結果となっています。

賃料は空室率上昇も背景に11カ月連続の低下
・募集賃料動向全体平均:月額坪あたり21,160円(前月比-89円、前年同月比-1,720円)
新築ビル:月額坪あたり30,037円(前月比+280円、前年同月比-2,831円)
既存ビル:月額坪あたり21,025円(前月比-109円、前年同月比-1,582円)
2021年6月の、東京ビジネス地区におけるオフィスビルの募集賃料は、全体平均が月額坪あたり21,160円となり、前月より89円、率にして0.42%、前年同月より1,720円、率にして7.52%の下落となりました。空室率の上昇も背景に、高騰していた賃料は低下傾向となって、今回11カ月連続のマイナスを記録しています。
新築ビルは月額坪あたり30,037円で、前月より280円上昇し、3万円を割り込んだ前月から、再び3万円台を回復しました。しかし前年同月比では2,831円の下落と、率にして8.61%のマイナスになっています。
既存ビルの平均賃料は、月額坪あたり21,025円となり、前月より109円、前年同月より1,582円下落しました。緩やかな低下傾向を続けています。
・地区別動向
【空室率】
千代田区:4.51%(前月比+0.09ポイント、前年同月比+3.12ポイント)
中央区:5.41%(前月比+0.39ポイント、前年同月比+3.97ポイント)
港区:8.05%(前月比+0.50ポイント、前年同月比+5.72ポイント)
新宿区:6.32%(前月比-0.15ポイント、前年同月比+4.08ポイント)
渋谷区:6.68%(前月比+0.66ポイント、前年同月比+3.30ポイント)
【賃料】
千代田区:月額坪あたり22,753円(前月比-23円、前年同月比-1,918円)
中央区:月額坪あたり19,002円(前月比-1円、前年同月比-1,396円)
港区:月額坪あたり21,518円(前月比-129円、前年同月比-1,910円)
新宿区:月額坪あたり19,139円(前月比-41円、前年同月比-1,257円)
渋谷区:月額坪あたり22,929円(前月比-264円、前年同月比-2,146円)
地区別に動向をみていくと、空室率では、新宿区を除く4区が前月比、前年同月比ともプラスで、上昇傾向にありました。新宿区は前月より0.15ポイント低下し、6.32%とわずかに改善しています。ただし、この新宿区も前年同月比では4.08ポイント悪化しており、港区に次ぐ上昇幅で空室率が上がっていました。
前月比、前年同月比の変化幅が最も小さかったのは千代田区で、同区の空室率は4.51%と、都心5区中で最も低い水準を保っています。
賃料については、5区全てが前月比、前年同月比ともマイナスになっていました。しかしすでにかなり低い水準となり、割安感が出ている中央区では、前月比で1円の下落と、ほぼ変化のない値にとどまっています。
前月からの下落幅が大きかったのは渋谷区で、前月より264円低下し、23,000円台を割り込みました。渋谷区は前年同月比でも2,146円のマイナスと、唯一2,000円台に乗る下落幅で、都心5区中最大の下落になっていました。ただし賃料の月額水準としては5区の中で最も高く、22,929円となっています。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像は三鬼商事「オフィスレポート 最新オフィスビル市況 2021年7月号」公開資料より)
▼外部リンク
三鬼商事株式会社 オフィスマーケットデータ「最新オフィスビル市況 2021年7月号」資料提供ページ
https://www.e-miki.com/market/tokyo/index.html
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