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【pickupニュース】在宅ワーク浸透で生活リズムなどが改善も家づくりでは新たな工夫が必要に

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旭化成ホームズが在宅ワークをめぐる住まいニーズの変化や夫と妻の意識などを調査
旭化成ホームズ株式会社(以下、旭化成ホームズ)は16日、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大による緊急事態宣言発令から約1年が経過したことを受け、在宅ワークにおける暮らしの現状を探るアンケート調査を実施、その結果をとりまとめて発表しました。

調査は2020年4月実施のものに続く2回目で、その結果は旭化成ホームズの調査研究機関、くらしノベーション研究所によるレポートとしてまとめられています。

急速に浸透した在宅ワークで、私たちの暮らしは大きく変化しました。今回の調査実施時期は2020年9月17日~9月23日と、緊急事態宣言解除後の期間にあたり、感染防止に注意を払いつつも、学校や保育園が通常運営に戻るなど、アフターコロナの暮らしに近いニューノーマルな生活がなされていた時期と考えられます。よってその分析結果は、今後の住まいニーズやライフスタイルを考える上で、大いに役立つとみられています。

調査対象は、1990年1月~2020年8月の期間に引き渡しを行った旭化成ホームズ自社設計施工の住宅に住む世帯で、夫婦のいずれかが在宅ワークをしている人とし、在宅ワークは週7時間以上勤務の就業者で月1回以上実施していることを条件にしています。Webアンケート調査方式による実施で、1,492人から有効回答がありました。

なお、この調査では在宅ワークの定義を併用住宅の場合に自宅部分での仕事として限定したため、オフィス通勤者の比率が夫で96%、妻で89%といずれも高く、自宅テレワークの人が中心になっています。

・在宅ワークの頻度(夫/妻)
終日ほぼ毎日:23%/26%
週3~4日:25%/28%
週1~2日:34%/29%
月1~3日:19%/16%

まず、在宅ワークの頻度について尋ねたところ、夫の場合「週1~2日」が34%と最も多く、約3分の1を占めましたが、「終日ほぼ毎日」という人も23%にみられました。妻の場合は「終日ほぼ毎日」、「週3~4日」という人が夫より高い割合になり、「週1~2日」まで3つのクラスがいずれも2.5~3割と、ほぼ均等になっています。

全体的には週1日以上の在宅ワークが夫、妻とも8割超で実施されており、確実に定着してきていることが確認されました。出勤前や、早く帰宅して終日ではないものの在宅ワークを行うなどしているケースも2~4割にみられ、さらに夫の時差出勤、妻の時短勤務がそれぞれ2割程度であるなど、柔軟な働き方へのシフトもみられています。

・在宅ワーク導入による生活時間の変化(通勤時)
【夫】
睡眠時間:7時間13分(6時間24分、49分増)
仕事時間:9時間43分(10時間42分、59分減)
終業時刻:18時14分(18時59分・帰宅19時56分)
夕食開始時刻:19時22分(20時28分)
就寝時刻:23時35分(23時52分)

【妻】
睡眠時間:7時間28分(6時間37分、51分増)
仕事時間:8時間45分(9時間15分、30分減)
終業時刻:17時36分(17時54分・帰宅18時45分)
夕食開始時刻:19時10分(19時49分)
就寝時刻:23時18分(23時38分)

在宅ワークを導入したことで、生活時間がどのように変化したか調査したところ、夫の場合、睡眠時間が49分増加し、仕事時間は約1時間減少、通勤時間がなくなったことで、夕食は1時間6分早くとれるようになり、就寝時刻も少し早まっていました。

夕食後に仕事をしている層も16%にあり、その場合はさらに夕食時間が早い19時13分となっていたといい、仕事の状況に関わりなく、一定の時間に規則正しく食事がしやすい在宅ワークのメリットがみられたとも報告されました。

妻の場合も、睡眠時間は51分増加して7時間28分となり、仕事時間は30分減少、8時間45分になっていました。通勤時間をカットできたことで夕食の開始時刻は39分早まり、就寝時刻も20分早まっています。

夫妻とも通勤が不要で起床時間が約30分遅れになり、睡眠時間が増加、家族との時間が増えたり、夕食の時間が早まったりと、子育て世代の忙しさが緩和され、生活リズムとしても正常化が進んでいるとみられました。

・在宅ワークによる機会と不安感の増減
【夫】
家族とのコミュニケーション:74%増/0%減
調理をする機会:38%増/2%減
家族一緒の夕食:69%増/1%減
通信販売の利用:45%増/2%減
家の中での運動:26%増/15%減
家の周辺に外出:35%増/25%減
友人知人に会う:3%増/56%減
職場のコミュニケーション:4%増/72%減
光熱費増の不安:59%増/1%減
地震や火災の不安:7%増/32%減
防犯上の不安:8%増/32%減

【妻】
家族とのコミュニケーション:65%増/1%減
調理をする機会:58%増/2%減
家族一緒の夕食:53%増/0%減
通信販売の利用:51%増/1%減
家の中での運動:33%増/12%減
家の周辺に外出:17%増/28%減
友人知人に会う:4%増/52%減
職場のコミュニケーション:4%増/71%減
光熱費増の不安:78%増/1%減
地震や火災の不安:8%増/40%減
防犯上の不安:6%増/44%減

在宅ワークの暮らしになり、どのような機会や不安が増減したのかそれぞれ夫妻に尋ねたところ、「家族とのコミュニケーション」が増えた人は夫で74%、妻で65%といずれも高く、また「家族一緒の夕食」は夫で69%、妻で53%の増加になっていました。

両者の傾向はおよそ似ていますが、「調理をする機会」は増えた人が妻の場合58%であったのに対し、夫の場合は38%と20ポイントの開きがあり、やや家事の担当に偏りがみられる面もあります。

「友人知人に会う」や「職場のコミュニケーション」は、やはり大幅に減少した人が多く、外との接触を減らさざるを得ない新型コロナの影響が顕著にみられました。

「光熱費増の不安」は、夫で59%の増であったところ、妻では78%で増となっており、ここでも家事の増加が妻中心になっている傾向がうかがわれます。「地震や火災の不安」や「防犯上の不安」は、家族が一緒に自宅に居る時間が長くなったためか、3~4割程度の減少となっていました。

LDを使う派は家事並行型、個室派は仕事集中志向
・在宅ワークで最も使う場所(夫/妻)
ダイニングテーブル:20%/47%
他のLD:19%/28%
共用個室:36%/17%
専用個室:26%/9%

在宅ワークで最も使う場所はどこか、夫と妻にそれぞれ尋ねたところ、夫の場合は「共用個室」が36%で最多、次いで「専用個室」の26%でした。一方、妻の場合「ダイニングテーブル」が47%と圧倒的に多く、次いで「他のLD」の28%と、全く夫とは異なる結果になっています。個室は主に夫が使用し、妻はLDで、というスタイルが多いようです。

・在宅ワークのメリット
【夫】(LD派/個室派)
子ども(孫)の世話ができる:45%/38%
子ども(孫)の送迎ができる:44%/38%
両親や親族などの世話、介護ができる:33%/28%
家族と過ごす時間が増える:58%/54%
ペットの世話をする、ペットと過ごす時間が増える:21%/16%
家族と夕食をとる機会が増える:58%/52%
仕事の合間に調理や洗濯などの家事ができる:47%/36%
仕事の合間に買い物などに出かけられる:40%/34%
仕事の合間に宅配便や書留などの受取ができる:58%/50%
仕事中、外を眺めたり窓を開けたりできる:48%/33%
仕事に集中できる:34%/43%
空き巣や家族への犯罪など防犯上のリスクが減る:48%/41%

【妻】(LD派/個室派)
子ども(孫)の世話ができる:54%/56%
子ども(孫)の送迎ができる:55%/63%
両親や親族などの世話、介護ができる:29%/36%
家族と過ごす時間が増える:61%/47%
ペットの世話をする、ペットと過ごす時間が増える:32%/28%
家族と夕食をとる機会が増える:51%/63%
仕事の合間に調理や洗濯などの家事ができる:71%/63%
仕事の合間に買い物などに出かけられる:51%/47%
仕事の合間に宅配便や書留などの受取ができる:73%/74%
仕事中、外を眺めたり窓を開けたりできる:54%/58%
仕事に集中できる:38%/60%
空き巣や家族への犯罪など防犯上のリスクが減る:56%/67%

在宅ワークのメリットについて、主に在宅ワークを行っている場所がLDか、個室かに分け、夫と妻のそれぞれで集計したところ、「メリットだと感じる」の回答のみをみても、「家族と過ごす時間が増える」ことや「家族と夕食をとる機会が増える」といった項目に高い支持が集まりました。「ややメリットだと感じる」人も含めると、夫妻とも8~9割の人がメリットと感じています。

夫の場合に比べると、妻の場合で、仕事の合間に家事や買い物などができることをメリットとする人が多く、とくに個室派よりLD派で目立ちました。

個室派は「仕事に集中できる」をメリットとする人が多く、とくに妻の場合はLD派より22ポイントも高い60%になっています。

・在宅ワーク時の配慮
【夫への妻の配慮】(若年層/熟年層)
在宅ワーク時立ち入りなし:29%/33%
在宅ワーク時、音など配慮:3%/17%
Web会議中のみ立ち入りなし:18%/23%
Web会議中に音など配慮:38%/10%
配慮なし:12%/17%

【妻への夫の配慮】(若年層/熟年層)
在宅ワーク時立ち入りなし:37%/36%
在宅ワーク時、音など配慮:18%/5%
Web会議中のみ立ち入りなし:8%/23%
Web会議中に音など配慮:8%/5%
配慮なし:29%/32%

在宅ワークはメリットも多い一方、とくにリビングダイニング(LD)で行われている場合などには、配偶者に負担が生じることもあります。どのような配慮がなされているか、若年層と熟年層で調べたところ、LDで夫の在宅ワーク中には、妻が若年層で29%、熟年層で33%は「立ち入りなし」になるようにしているとの回答でした。若年層では、「Web会議中に音など配慮」するという人が38%と多くみられているのも特徴的です。

反対にLDで在宅ワークを行う妻への夫の配慮では、「在宅ワーク時に立ち入りなし」とする人が若年層で37%、熟年層で36%といずれも高くなりました。「音などへの配慮」は在宅ワーク時全般での若年層で18%と比較的高かったものの、それ以外では低めで、「配慮なし」とする人も、若年層では29%、熟年層で32%と、それぞれ3割前後にのぼりました。

妻の場合の「配慮なし」は若年層で12%、熟年層でも17%と、夫に比べて低い傾向にあります。

家族共用の空間であるリビングダイニングを在宅ワークに用いる場合、やはり同居家族に一定以上の負担がかかっていると考えられます。全体的には、妻が非就業の場合より通勤である場合、またともに在宅ワークである場合に、負担感が少ない傾向にあり、共働きで夫が在宅、家事を並行して行うといったメリットを活かすには、LDでの在宅ワークを工夫して行うことがポイントになると指摘されました。

中でも若年層ではWeb会議の比率が高く、その場合の配慮比率も高くなっているため、在宅ワークをLDで行う場合、Web会議中の家族負担をどうするか、いかに減らすかが重要となるようです。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社旭化成ホームズ プレスリリース
https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20210416/index/

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