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【pickupニュース】コロナ禍で2地域居住ニーズも、初期関心層が増大か

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デュアルライフが自社データをもととする2拠点居住の意識調査結果を公開
株式会社デュアルライフ(以下、デュアルライフ)は10月31日、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うリモートワークの導入などから、徐々に注目を集めている2地域居住や移住に関し、一般生活者の意識や動向を探るべく、自社データをベースにした調査を実施、結果の公開を開始しました。

調査期間は2020年7月1日~2020年9月30日で、2地域居住や移住に関する情報発信を行っている、デュアルライフの自社企業サイト、実際のリゾート物件などを紹介している自社不動産物件サイト、対面サービスを提供している自社の来店者データの3つを調査媒体としています。

また新型コロナウイルスの感染拡大に合わせ、これまでの期間を下記の4フェイズで分類、集計・分析に用いています。

・期間定義
2019年10月1日~2019年12月31日:フェイズ1/コロナ前(12月31日頃から新型コロナ関連の報道が始まる)
2020年1月1日~2020年3月31日:フェイズ2/コロナ禍(関連記事の増加、クルーズ船報道、マスク不足報道、3月よりリモートワーク報道開始)
2020年4月1日~2020年6月30日:フェイズ3/~自粛解除後(4月7日に緊急事態宣言発出、4月25日ステイホーム、5月25日緊急事態宣言解除、6月22日他府県移動自粛解除)
2020年7月1日~2020年9月30日:フェイズ4/ニューノーマル創世期(7月22日GO TO トラベル開始(東京除外)、8月28日安倍首相の辞任表明、9月16日菅内閣発足)

・企業サイトPV数
フェイズ1:100%
フェイズ2:184%
フェイズ3:126%
フェイズ4:214%

2地域居住や移住に関する関心層の広がりやトレンド状況を反映すると考えられる、デュアルライフの企業サイト来訪者数は、コロナ前のフェイズ1を100%の基準としてみると、コロナ禍のフェイズ2で184%にまで伸長し、フェイズ3でやや減衰、126%となりましたが、直近のフェイズ4では214%にまで増加していました。

影響の長期化とニューノーマルなライフスタイルが本格的に意識されるようになったことで、2地域居住や移住への関心も高まっていったとみられます。

・企業サイト来訪者の居住地/年代
【フェイズ4・居住地】
1位 東京23区:32%(伸長率・155%)
2位 神奈川県:20%(同・152%)
3位 山梨県:8%
3位 東京都下:8%(同・181%)
5位 大阪府:6%
5位 北杜市:6%
7位 千葉県:4%
7位 埼玉県:4%

【フェイズ1~4の伸長率・居住地】
1位 神奈川県
2位 東京都下
3位 その他

【フェイズ4・年代】
18~24歳:6%(フェイズ3比・-1ポイント)
25~34歳:23%(同・横ばい)
35~44歳:25%(同・-6ポイント)
45~54歳:21%(同・+5ポイント)
55~64歳:12%(同・+2ポイント)
65歳以上:13%(同・横ばい)

企業サイトの来訪者動向を居住地別で分析すると、直近のフェイズ4では、1位が「東京23区」で32%、2位が「神奈川県」の20%、3位に「東京都下」と「山梨県」の8%となっていました。フェイズ3と順位に変動はなく、1都3県が上位になっています。1都3県は、全体におけるシェアも68%にのぼり、関東勢が目立ちました。

一方で、5位に「大阪府」がランクインしたほか、中部・関西エリアからの閲覧数も増加傾向にあることが認められ、関心層の地域的広がりが確認されています。

フェイズ1からフェイズ4にかけての伸長率でみると、最も高いのは「神奈川県」で、2位が「東京都下」でした。

年代別の分析結果では、「35~44歳」が最多の25%であるものの、フェイズ3に比べると6ポイント低下、代わって「45~54歳」層が21%にアップしていました。

18~44歳の若年層が占める率は、フェイズ1では51%であったところ、フェイズ2・フェイズ3で61%にまで伸びていましたが、今回のフェイズ4では54%に低下し、コロナ前の水準に近づいてきています。

これについてデュアルライフでは、リモートワークにかかる初期アダプター層の30代から、マジョリティ層の40~50代現役世代に関心層の裾野が広がったことが原因ではないかとみています。

検討初期段階の顧客が増加中
・不動産物件サイト来訪者状況
【閲覧数】
フェイズ1:100%
フェイズ2:156%
フェイズ3:145%
フェイズ4:141%

【物件別傾向】
北杜市、長野県富士見町の中古別荘物件中心
価格帯1,000~2,000万円

実際のリゾート物件を紹介した物件サイトの来訪者状況をみると、フェイズ4ではフェイズ3に比べ141%の伸長となっていました。

コロナ前から緊急事態宣言・自粛解除後にいたるフェイズ2までを比較した156%に比べると、フェイズ3で145%、フェイズ4で141%と、徐々に伸びが緩やかになっていますが、なお増加傾向が続いています。

物件別では、北杜市や長野県富士見町の中古別荘物件を中心に満遍なく閲覧されており、広く関心がもたれていました。価格帯では1,000~2,000万円ゾーンの閲覧数が多くなっています。

・反響数
【男女比】
男性:50%
女性:50%

【フェイズ推移】
フェイズ1:100%
フェイズ2:100%
フェイズ3:158%
フェイズ4:141%

反響顧客は、男女比でちょうど半々になっており、これまではやや男性比率が高かったものの、女性も積極的に物件を探すようになっていることが分かりました。

フェイズ別の推移では、フェイズ3で158%に伸長、フェイズ4では141%とやや減速したものの、物件サイトの閲覧数同様、拡大傾向が続いています。

・店舗来訪者
【総来店者】
フェイズ1:100%
フェイズ2:43%
フェイズ3:93%
フェイズ4:164%

【フェイズ4・居住エリア別】
東京23区:111%
東京都下:300%
神奈川県:100%
千葉県:100%
埼玉県:0%
長野県:200%
山梨県:400%
北杜市:86%
その他:550%

デュアルライフの実店舗来訪者数については、合計でコロナ前のフェイズ1を100%とすると、フェイズ2では43%に減少したものの、フェイズ3で93%まで回復し、直近のフェイズ4では164%にまで伸びていました。

居住エリア別では、東京23区はフェイズ3で225%にまで増加していたところ、今回は111%にとどまり、神奈川県もフェイズ3が200%と最高、フェイズ4は100%になりました。一方、東京都下はフェイズ4で300%と大きく伸び、また山梨県内からも400%と伸びています。

さらにその他は550%で、よりさまざまな地域から来店する顧客が出てきていると分かります。関東圏シェアが、フェイズ3の57%から45%に低下したのに対し、関西、中部、近県などのシェアが上昇したこともそれを示しているといえるでしょう。

デュアルライフによると、接客現場のヒアリングからは、検討初期段階の顧客が増加していることが判明したほか、地域の生活情報や移住先達者の属性・利用スタイルなど不動産以外の情報を求める顧客が目立っていることも分かっています。

リモートワークが恒常化した企業に勤務する顧客の増加や、かつての“田舎暮らし”ではなく“合理的住まい方”を求める顧客が多いこと、自然を好むものの不便は好まない思考がみられることなども報告されました。

今回の調査結果は、あくまでデュアルライフの位置する山梨県北杜市をベースとしたリゾートエリアの状況ですが、新たな働き方と暮らし方、2地域居住や移住への関心動向については、大きな示唆を含んでいる結果と考えられます。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社デュアルライフ プレスリリース
https://dual-life.co.jp/news/410/

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