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2020/06/09
【pickupニュース】イメージより18年は早く壊されている?日本の住宅のホント
日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
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この調査は、2020年5月27日~6月1日の期間、全国20~60歳以上の一般男女を対象に、インターネット・アンケート方式で行われ、536人から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代属性分布は下記のようになっていました。
・回答者年代
20代:20.9%
30代:20.9%
40代:20.1%
50代:17.9%
60代以上:20.1%
・日本の戸建住宅の平均取り壊し年数は何年だと思うか
20年以内:4.5%
21~30年:8.2%
31~40年:15.5%
41~50年:23.1%
51~60年:18.3%
61~70年:6.0%
71~80年:2.1%
81年以上:4.1%
分からない:18.3%
まず、国内の戸建住宅がどれくらいの年数が経過したところで取り壊されていると思うか、平均年数の予想をしてもらったところ、「41~50年」が最多の23.1%、次いで「51~60年」の18.3%、「31~40年」の15.5%となりました。
「分からない」と回答した人も多いものの、41年以上と考えた人が5割を超える結果になっています。中には「81年以上」とした人も4.1%あり、半世紀は超えると考えた人も全体の3割超を占めました。
しかし、実際の平均取り壊し年数は32年で、1位回答と2位回答の境、50年と比較すると、イメージと実態には18年もの差があります。日本の住宅が、一般認識に比べ、いかに早く取り壊されているかが分かるでしょう。
ならば建物の寿命そのものも短いのかといえば、そうではありません。国土交通省の設置した「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」検討委員会が示した資料によれば、RC造のマンションなどで基本の耐用年数は120年、外装仕上げにより150年にもなるとされています。
木造住宅でも、適切なリフォームやメンテナンスを行えば、100年以上の耐用年数を見込めるとされ、平均取り壊し年数の32年では、寿命の3分の1以下しか活かされていないことになります。

耐震性が心配:61.9%
住宅設備や配管が古いのが心配:53.4%
耐火性や防音性など建物コンディションが不明:38.8%
清潔さに欠ける:36.2%
暑い・寒い:26.9%
思ったより値段が高い:23.7%
資産性が低そう:23.7%
その他:0.9%
とくにない/分からない:12.7%
では、中古住宅として購入・活用していく上で、どのような点がネガティブに働いているのか、イメージ調査を行ったところ、「耐震性が心配」という声が最も多く、61.9%にのぼりました。また「住宅設備や配管が古いのが心配」もこれに次いで多く、53.4%となっています。
以下、「耐火性や防音性など建物のコンディションが分からない」の38.8%、「清潔さに欠ける」の36.2%、「暑い・寒い」26.9%などと続きました。
住宅の安全性、基本的な機能にかかる部分で不安をもつ人が多いようです。見た目では分からないコンディションの情報不足や、他人の生活場所であったことや空き家イメージなどから来るとみられる“清潔でない”といったイメージもマイナスに働いていました。これらの不安を解消する十分な情報提供やイメージ改革が、中古住宅の流通促進に不可欠と考えられます。
また「思ったより値段が高い」という回答も23.7%にみられていますが、近年は不動産価格の高騰と需給の逼迫、市場に広がる品薄感から、立地のよい首都圏マンションで、中古が新築を上回る販売戸数となるなど、中古物件の再評価が進んでいます。
これにより、経年化による価格低下も緩やかとなっているため、中古物件ならば安いだろうと期待すると、「思ったより高い」と感じられる結果になっている可能性があります。しかしこれは、資産性が安定して高くなっていることの裏返しであるといえ、「資産性が低そう」のイメージとは合致しません。
・中古住宅購入に対するポジティブイメージの内容
新築より手ごろな価格:59.9%
リフォーム/リノベーションで新築同様の内装にできる:29.1%
フルリノベーションなどで思いのままになる:25.9%
趣がある:10.1%
廃棄物や環境負荷を減らせる:9.3%
価値が下がりづらい:7.3%
コミュニティができている:5.0%
その他:0.4%
とくにない/分からない:21.8%
逆に、中古住宅購入でのポジティブイメージについて尋ねた結果では、やはり「新築より手ごろな価格」が圧倒的に多く、59.9%でトップになりました。リーズナブルな価格に期待し、住宅購入を賢い買い物としたい意識の強さが見てとれます。
2位は「リフォーム/リノベーションなどで新築同様の内装にできる」の29.1%、3位が「フルリノベーションなどで思いのままにできる」の25.9%でした。リノベーションの認知が広がり、中古物件を購入してリノベーションすれば、お得に新築同様の、理想の住まいを手に入れられると考える人が増えてきているようです。
一方、「廃棄物や環境負荷を減らせる」は9.3%と1割未満でした。建て替え工事に比べ、CO2排出量も廃棄物の発生も大幅に抑えられる中古住宅の活用は、限りある資源の節約と環境保護にもつながっています。
中古住宅購入のポジティブさは「とくにない/分からない」と回答した人が21.8%になるなど、新築志向の強い日本では、まだまだ中古住宅の魅力や活用可能性が十分に理解されていない実態も浮かび上がりました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
(出典:リノベる調べ)
▼外部リンク
リノベる株式会社 プレスリリース
https://renoveru.co.jp/news/3768/
今回ピックアップするニュースはこちら!
リノベるが中古住宅イメージに関する調査を実施
テクノロジーを活用したリノベーション・プラットフォーム事業など、リノベーション関連の専門総合事業者として活動するリノベる株式会社は4日、6月5日の環境の日にちなんだ調査として、住まいの平均取り壊し年数や中古住宅購入に対するイメージを問うアンケートを実施、その結果をとりまとめて公開しました。この調査は、2020年5月27日~6月1日の期間、全国20~60歳以上の一般男女を対象に、インターネット・アンケート方式で行われ、536人から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代属性分布は下記のようになっていました。
・回答者年代
20代:20.9%
30代:20.9%
40代:20.1%
50代:17.9%
60代以上:20.1%
・日本の戸建住宅の平均取り壊し年数は何年だと思うか
20年以内:4.5%
21~30年:8.2%
31~40年:15.5%
41~50年:23.1%
51~60年:18.3%
61~70年:6.0%
71~80年:2.1%
81年以上:4.1%
分からない:18.3%
まず、国内の戸建住宅がどれくらいの年数が経過したところで取り壊されていると思うか、平均年数の予想をしてもらったところ、「41~50年」が最多の23.1%、次いで「51~60年」の18.3%、「31~40年」の15.5%となりました。
「分からない」と回答した人も多いものの、41年以上と考えた人が5割を超える結果になっています。中には「81年以上」とした人も4.1%あり、半世紀は超えると考えた人も全体の3割超を占めました。
しかし、実際の平均取り壊し年数は32年で、1位回答と2位回答の境、50年と比較すると、イメージと実態には18年もの差があります。日本の住宅が、一般認識に比べ、いかに早く取り壊されているかが分かるでしょう。
ならば建物の寿命そのものも短いのかといえば、そうではありません。国土交通省の設置した「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」検討委員会が示した資料によれば、RC造のマンションなどで基本の耐用年数は120年、外装仕上げにより150年にもなるとされています。
木造住宅でも、適切なリフォームやメンテナンスを行えば、100年以上の耐用年数を見込めるとされ、平均取り壊し年数の32年では、寿命の3分の1以下しか活かされていないことになります。

中古住宅活用の課題は住宅性能の不透明さ
・中古住宅購入に対するネガティブイメージの内容耐震性が心配:61.9%
住宅設備や配管が古いのが心配:53.4%
耐火性や防音性など建物コンディションが不明:38.8%
清潔さに欠ける:36.2%
暑い・寒い:26.9%
思ったより値段が高い:23.7%
資産性が低そう:23.7%
その他:0.9%
とくにない/分からない:12.7%
では、中古住宅として購入・活用していく上で、どのような点がネガティブに働いているのか、イメージ調査を行ったところ、「耐震性が心配」という声が最も多く、61.9%にのぼりました。また「住宅設備や配管が古いのが心配」もこれに次いで多く、53.4%となっています。
以下、「耐火性や防音性など建物のコンディションが分からない」の38.8%、「清潔さに欠ける」の36.2%、「暑い・寒い」26.9%などと続きました。
住宅の安全性、基本的な機能にかかる部分で不安をもつ人が多いようです。見た目では分からないコンディションの情報不足や、他人の生活場所であったことや空き家イメージなどから来るとみられる“清潔でない”といったイメージもマイナスに働いていました。これらの不安を解消する十分な情報提供やイメージ改革が、中古住宅の流通促進に不可欠と考えられます。
また「思ったより値段が高い」という回答も23.7%にみられていますが、近年は不動産価格の高騰と需給の逼迫、市場に広がる品薄感から、立地のよい首都圏マンションで、中古が新築を上回る販売戸数となるなど、中古物件の再評価が進んでいます。
これにより、経年化による価格低下も緩やかとなっているため、中古物件ならば安いだろうと期待すると、「思ったより高い」と感じられる結果になっている可能性があります。しかしこれは、資産性が安定して高くなっていることの裏返しであるといえ、「資産性が低そう」のイメージとは合致しません。
・中古住宅購入に対するポジティブイメージの内容
新築より手ごろな価格:59.9%
リフォーム/リノベーションで新築同様の内装にできる:29.1%
フルリノベーションなどで思いのままになる:25.9%
趣がある:10.1%
廃棄物や環境負荷を減らせる:9.3%
価値が下がりづらい:7.3%
コミュニティができている:5.0%
その他:0.4%
とくにない/分からない:21.8%
逆に、中古住宅購入でのポジティブイメージについて尋ねた結果では、やはり「新築より手ごろな価格」が圧倒的に多く、59.9%でトップになりました。リーズナブルな価格に期待し、住宅購入を賢い買い物としたい意識の強さが見てとれます。
2位は「リフォーム/リノベーションなどで新築同様の内装にできる」の29.1%、3位が「フルリノベーションなどで思いのままにできる」の25.9%でした。リノベーションの認知が広がり、中古物件を購入してリノベーションすれば、お得に新築同様の、理想の住まいを手に入れられると考える人が増えてきているようです。
一方、「廃棄物や環境負荷を減らせる」は9.3%と1割未満でした。建て替え工事に比べ、CO2排出量も廃棄物の発生も大幅に抑えられる中古住宅の活用は、限りある資源の節約と環境保護にもつながっています。
中古住宅購入のポジティブさは「とくにない/分からない」と回答した人が21.8%になるなど、新築志向の強い日本では、まだまだ中古住宅の魅力や活用可能性が十分に理解されていない実態も浮かび上がりました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
(出典:リノベる調べ)
▼外部リンク
リノベる株式会社 プレスリリース
https://renoveru.co.jp/news/3768/
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