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【pickupニュース】マンション購入のポイント、駅近などに加え災害への強さが浮上

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「MAJOR7」が最新の購入者意識調査を実施
大手マンションデベロッパーである、住友不動産株式会社、株式会社大京、東急不動産株式会社、東京建物株式会社、野村不動産株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社、三菱地所レジデンス株式会社の7社が共同で手がける新築マンションポータルサイト「MAJOR7」は2月27日、2019年度の「新築分譲マンション購入意向者アンケート」を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。

全国のマンション購入意向者約77万人のうち、「MAJOR7」へ参加する7社のマンション購入意向があるインターネット会員を対象とし、電子メールでアンケートの告知を行い、サイトに設置した専用アンケートフォームへ誘導、回答を促すかたちで行われた調査で、期間は2019年12月16日~12月30日にかけて実施、男性1,545人、女性685人の合計2,230人から有効回答を得ています。なお、重複回答は排除し、20歳以上の回答のみが有効とされました。

・回答者のマンション購入行動段階
漠然と思い立ったところ:16.8%
相場情報などを収集中:16.8%
物件情報を収集中:29.0%
実際にモデルルームや現地、物件を見に行っている:19.0%
特定物件に絞り込んでいる:4.1%
すでに契約をしようとしている(した):14.3%

調査段階における回答者のマンション購入に向けた行動段階としては、上記のような分布になっており、「物件の情報を集めているところ」という人が最も多く、約3割でした。

・マンション購入の検討理由
1位 資産を持ちたい/資産として有利:22.6%(前年比+1.3ポイント)
2位 もっと交通の便の良いところに住みたい:19.1%(前年比+1.0ポイント)
3位 もっと広い住まいに住みたい:17.7%(前年比-0.2ポイント)
4位 都心に住みたい:15.8%(前年比横ばい)
5位 老後の安心のため住まいを持ちたい:15.6%(前年比-1.0ポイント)
6位 通勤に便利な場所に住みたい:15.0%(前年比-1.3ポイント)
7位 賃貸より持ち家の方が得:14.3%(前年比+0.5ポイント)
8位 金利が低く買い時だと思う:13.5%(前年比横ばい)
9位 家の設備が古くなってきた:12.6%(前年比-0.8ポイント)
10位 魅力的な物件や広告を見た:11.8%(前年比-0.2ポイント)

現在、マンション購入の検討を行っている理由は何か尋ねたところ、「資産を持ちたい、資産として有利だと思ったから」が22.6%でトップとなりました。前回の2019年2月に発表された調査結果と比較しても1.3ポイント上昇し、資産性を意識する人が増加しています。

トップ3は前年と同じ顔ぶれになりましたが、2位と3位が逆転し、「もっと交通の便の良いところに住みたい」と考える人が増えて、「広い住まい」を志向する人は微減しました。しかし、やはり資産価値と交通利便性、広さは、なお大きな要素であることに変わりがないようです。

4位には、前回より2ランクアップして「都心に住みたい」からが入りました。職住近接志向から、都心回帰の向きも引き続きみられています。その他はトップ10に大きな変化はなく、トップ20に拡張してみると、「持ち家の方が住まいの質が良いと思うから」が13位から12位にアップ、「セカンドハウスがほしいから」が18位から15位にアップするなどしている点が、やや特徴的でした。

・理想のマンションタイプ
1位 信頼できる不動産会社の分譲するマンション:58.9%(前年比-1.9ポイント)
2位 信頼できる建設会社が施工するマンション:57.0%(前年比-2.6ポイント)
3位 管理会社が信頼できるマンション:51.7%(前年比-1.6ポイント)
4位 都心部立地のマンション:46.6%(前年比-2.9ポイント)
5位 周辺環境が自然に恵まれたマンション:40.6%(前年比-5.1ポイント)
6位 投資性の高いマンション:34.5%(前年比-1.4ポイント)
7位 間取りの可変性があるマンション:31.6%(前年比-2.7ポイント)
8位 低層マンション:29.7%(前年比-1.9ポイント)
9位 設計・サービス面がホテルライクなマンション:25.4%(前年比-5.4ポイント)
10位 小規模戸数マンション:21.3%(前年比-1.3ポイント)

理想とするマンションのタイプについて、どのようなものが該当するか選択してもらうと、トップ10では1~9位までが前回と同じ項目になり、重視ポイントに大きな変化がないことが分かりました。

とくにトップ3の「信頼できる不動産会社が分譲するマンション」、「信頼できる建設会社が施工するマンション」、「管理会社が信頼できるマンション」は、過半数の支持が変わらず存在し、常に広く重視されているといえます。

資産性と災害への強さは近年の大きな購入ポイントに
・お金をかけてでもこだわりたいポイント
1位 駅から近い:61.0%
2位 日常の買い物が便利:50.8%
3位 住みやすい間取り:50.3%
4位 セキュリティの充実:48.6%
5位 日照や採光が良い:48.1%
6位 資産価値の高いエリア:47.2%
7位 免震構造など耐震性が高い:47.0%
8位 信頼できる不動産会社が分譲している:46.7%
9位 信頼できる建設会社が施工している:46.4%
10位 信頼できる管理会社:45.7%
10位 災害(台風、水害など)に強い:45.7%

・上記の中でもどうしても妥協できないポイント
1位 駅から近い:40.0%
2位 日照や採光が良い:28.2%
3位 免震構造など耐震性が高い:27.1%
4位 災害(台風、水害など)に強い:26.2%
5位 資産価値の高いエリア:25.8%
6位 日常の買い物が便利:25.4%
7位 信頼できる不動産会社が分譲している:24.9%
8位 セキュリティの充実:24.6%
8位 信頼できる建設会社が施工している:24.6%
10位 信頼できる管理会社:22.1%

マンションを購入する際に、お金をかけてでもこだわりたいポイントを尋ねたところ、「駅から近いこと」が最も多く61.0%でした。トップ3は50%以上の得票率で、2位に「日常の買い物が便利なこと」、3位に「住みやすい間取りであること」が入っています。以下、セキュリティや日照・採光も上位で続き、48%台でした。

続いて、これらのお金をかけてでもこだわりたいポイントの中でも、どうしても妥協できないと考える譲れないポイントを尋ねると、トップはやはり「駅から近いこと」で、40.0%と2位以下に大きな差をつけて選ばれましたが、2位以下の順位には、やや違いが表れています。

2位には「日照や採光が良いこと」が5位からランクアップで選ばれ、3位に「免震構造など耐震性が高いこと」が7位から浮上しました。さらに4位でも「災害(台風、水害など)に強い」が10位タイからのランクアップで入り、健康にも影響を与える快適性や、非常時にも安全・安心のスペックを備えることなどが重視されています。

逆に、買い物利便性や間取りといった項目は、ある程度お金をかけてこだわりたいポイントではあるものの、どうしても妥協できないという観点では、やや落ちることが分かりました。

上位30位までに拡張してみると、「バリアフリー対応がされていること」や「シックハウス症候群対策」がなされていること、「ペットを飼えること」といった項目も、妥協できない点として尋ねた際に順位を大きく上げており、希望する人にとっては、とくに譲れない重要ポイントになることがうかがわれました。

・妥協できないポイントの5年前調査との比較
上位3位は不動
災害(台風、水害など)に強い:+7.2ポイント、8ランクアップ
資産価値の高いエリア:+5.8ポイント、6ランクアップ
災害時の対策・防災設備の配備がされている:+2.6ポイント、3ランクアップ
マンション規模が望む規模と合致:+0.6ポイント、3ランクアップ
マンションの外観が気に入ったものである:+1.0ポイント、4ランクアップ
人気の街、話題の街:+0.9ポイント、2ランクアップ

5年前の2015年2月に発表された、どうしても妥協できないポイントの調査結果と、今回の上記結果を比較すると、駅近、日照・採光の良さ、耐震性の高さという上位3つは不動で、引き続き譲れないポイントと考える人が多くなっていましたが、「災害(台風、水害など)に強い」は、12位から4位に大きく浮上、回答率も19.0%から26.2%に増加していました。

また、「資産価値の高いエリアであること」という項目も、11位から5位にアップし、20.0%の回答率であったところが25.8%にまで増えています。

自然災害との関連では、「災害時の対策・防災設備の配備がされている」かどうかも順位をアップさせており、近年、多発する異常気象や天災による甚大な被害を目の当たりにした結果、マンション購入意識にも変化が生じていると考えられました。

不動産市場の変動から、資産性の高さにこだわる向きが強まっている点と、災害対策のスペックが充実しているかどうかを重視する点は、ここ5年での大きな変化といえそうです。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

「MAJOR7」住友不動産/大京/東急不動産/東京建物/野村不動産/三井不動産レジデンシャル/三菱地所レジデンス プレスリリース
https://www.major7.net/contents/trendlabo/research/vol031/

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