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【pickupニュース】住宅購入意識は全世代で高めも、若年層はより老後資金や返済に不安

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カーディフ生命保険が生活価値観や住まいに関する意識調査を実施
カーディフ生命保険株式会社は8日、「世代別の生活価値観・住まいに関する意識調査」を実施し、その結果をとりまとめて公開しました。年齢により世代を3つに分類し、それぞれの違いを比較しています。

調査は株式会社インテージ協力のもと、インターネットアンケート方式で、全国の男女を対象に行い、20~34歳の「平成世代」、35~49歳の「ロスジェネ世代」、50~59歳の「バブル世代」として分類集計を実施したものとなっています。調査実施日は2019年9月20日~9月25日で、男性1,091人、女性1,065人の合計2,156人から有効回答を得ました。

・モノやサービスの購入意向(平成/ロスジェネ/バブル)
家:78.1%/78.4%/78.8%
車:77.5%/76.8%/76.0%
本:66.7%/70.4%/69.7%
ゲーム:59.8%/43.8%/29.6%
音楽:48.8%/51.9%/53.2%

モノ・サービスについて、近年はシェアリングやサブスクリプションなど、“買わない”消費スタイルが広がってきていますが、該当物について「買う」派がどれだけ占めているかを調べたところ、「家」については所有したい、買いたいと考える人が全世代で8割弱、78%台となり、他のモノ・サービスより高い傾向がありました。

ものを買わないとされる平成世代も、家や車に対する所有意識はかなり高いことが分かります。「ゲーム」については、バブル世代が3割を下回って低いものの、関心がない人の割合も高かった可能性があるでしょう。

近年における変化を反映した象徴的な結果は「音楽」で、平成世代の場合、「買う」派が半数を切り、所有せず、借りたり、聴き放題で楽しんだり、シェアで楽しむといったスタイルが深く浸透してきているとみられます。

・住宅への価値観(平成/ロスジェネ/バブル)
家は家族が団らんする場所:52.5%/43.2%/44.0%
仕事の疲れを癒やす休息場所:51.2%/52.8%/54.1%
家族が思い出を刻むもの:40.2%/28.5%/26.3%
老後も暮らせる安心感を確保するもの:37.5%/44.7%/53.4%
経済的財産・資産:25.4%/31.7%/31.3%
友人や仲間を招き交流する場:19.5%/13.6%/11.6%
収入やステータスを表すもの:13.7%/8.9%/9.5%

住宅というものをどう考えるか、その価値観を問うた設問では、平成世代で「家族団らんの場所」が52.5%とトップであったのに対し、ロスジェネ世代とバブル世代では「仕事の疲れを癒やす休息場所」が「家族団らん」を10ポイント近く上回り、トップになっていました。

また、ロスジェネ世代とバブル世代では、2位が「老後も暮らせる安心感を持てるようにするもの」となり、平成世代とはかなり違った結果がみられています。平成世代にとっては、まだ若いこともあるものの、家は家族とのつながりを象徴する場であり、コミュニケーションや思い出の充実化が強く意識される傾向にありました。

「友人や仲間を招き交流する場」と考える人も、ロスジェネ世代やバブル世代より多くみられ、親しい人とのつながりの拠点、その強化・醸成が促される機能を家に求めるところがあるようです。逆に「経済的な財産や資産」と捉える意識は、ロスジェネ世代やバブル世代より低く、5ポイント以上の差がみられました。

・暮らしで感じる不安(平成/ロスジェネ/バブル)
老後資金:85.7%/87.5%/85.6%
自然災害:83.2%/81.8%/79.5%
病気・怪我での就労不能:79.5%/80.6%/76.7%
親の介護:74.1%/76.5%/62.5%
失業・リストラ:60.7%/57.6%/51.8%

日々の暮らしにおいて今、感じている不安を調査すると、世代別で順位に違いはみられなかったものの、平成世代やロスジェネ世代の方が、バブル世代より全体的に不安感が高いことが分かりました。全世代が最も心配しているのは「老後の資金」で、いずれも85%超、ロスジェネ世代にいたっては87.5%が不安を感じています。

「自然災害」も平均的に高い傾向ですが、平成世代が中でも高く、83.2%でした。「親の介護」はバブル世代が6割強であるのに対し、平成世代が74.1%、ロスジェネ世代で76.5%と高い傾向があります。

ローンの返済不安は団信保障でカバー
・住宅ローン返済への不安
【平成世代】
とても感じた:15.2%
感じた:22.2%
やや感じた:36.7%
あまり感じなかった:20.7%
感じなかった:3.1%
まったく感じなかった:2.2%

【ロスジェネ世代】
とても感じた:14.9%
感じた:19.5%
やや感じた:34.8%
あまり感じなかった:21.3%
感じなかった:6.1%
まったく感じなかった:3.4%

【バブル世代】
とても感じた:9.2%
感じた:15.4%
やや感じた:33.3%
あまり感じなかった:31.7%
感じなかった:6.2%
まったく感じなかった:4.2%

住宅ローンの利用者に返済への不安を感じたかどうかを尋ねたところ、いずれの世代も「やや感じた」が最多回答で35%前後になっていますが、バブル世代は「あまり感じなかった」も31.7%とこれに拮抗しています。

全体に若年層ほど不安を感じる傾向があり、「とても感じた」から「やや感じた」までを合計した値では、バブル世代が57.9%だったのに対し、平成世代では74.1%、ロスジェネ世代で69.2%にのぼっていました。

平成世代の場合、「感じなかった」と「まったく感じなかった」は、合計しても約5%とわずかです。

不安に感じる理由では、「病気や怪我による収入の減少」が最も多く、「急な出費」や「リストラ」がこれに続きました。世代別の特徴としては、平成世代が「勤め先の倒産」をとくに心配しているのに対し、バブル世代では「失業」を懸念する向きがやや強いことが挙げられます。

・加入している団信保障
【平成世代】
死亡保障のみ:25.8%
死亡保障とがん保障などの特約:50.9%
わからない:15.5%
どれも契約していない:7.7%

【ロスジェネ世代】
死亡保障のみ:30.5%
死亡保障とがん保障などの特約:40.9%
わからない:18.0%
どれも契約していない:10.4%

【バブル世代】
死亡保障のみ:39.6%
死亡保障とがん保障などの特約:15.8%
わからない:24.6%
どれも契約していない:19.6%

住宅ローン利用者が加入している団信保障の内訳を世代別に集計すると、バブル世代では「死亡保障のみ」が最多で約4割を占めたのに対し、平成世代とロスジェネ世代では、さらに「がん保障などの特約」も付けているケースが最多となっていました。平成世代では、こちらが50.9%と過半にもなっています。

バブル世代の15.8%と比較すると、35ポイント超も高く、病気などによるローン返済不能リスクに対し、特約で備える意識が強いと分かりました。

・理想の生活における重視点(平成/ロスジェネ/バブル)
のんびり過ごす:89.4%/88.6%/89.1%
ひとりの時間を大切にする:83.6%/83.2%/83.7%
お金をたくさん持つ:80.2%/73.6%/66.9%
挑戦し続ける:57.7%/48.7%/40.8%
広い家に住む:56.3%/41.7%/26.6%
贅沢な旅行をする:50.0%/39.0%/30.6%
人から羨ましがられることをする:37.2%/26.6%/18.0%
人より早く出世する:33.3%/25.0%/14.4%

理想の生活を送る上で重視する点について、複数回答可で選んでもらうと、全世代で約9割の回答率となり、トップになったのは「のんびり過ごす」ことでした。次いで高いのは83%強の「ひとりの時間を大切にする」です。

3位は「お金をたくさん持つ」ですが、平成世代で8割を超しているのに対し、バブル世代では66.9%と低めで、年齢が上がるほど低下する傾向がありました。全体に平成世代が、他世代より高い理想を持っており、多くの項目を選択していますが、「広い家に住む」ことや「贅沢な旅行をする」ことなどは、とくに他世代より回答率が高く、半数以上が選んでいます。

・住宅購入後の意識変化(平成/ロスジェネ/バブル)
ずっと住み続けられる安心感:85.9%/69.4%/71.5%
計画的なお金の使用:72.9%/58.8%/57.9%
オン・オフの切り替え:68.1%/45.6%/37.9%
住宅ローン返済のため仕事を頑張る:67.6%/49.3%/41.1%
家具・インテリアへのこだわり:66.1%/54.4%/42.4%
金融や税制知識の増加:66.0%/50.5%/45.3%
自宅に友人や家族を招く:62.4%/38.3%/33.0%
資産管理・運用の開始:54.5%/38.3%/25.9%
外出が増えた:54.0%/32.4%/20.1%
地域イベントなどコミュニティ参加:49.4%/26.0%/19.7%

住宅を購入した人を対象に、購入後の意識変化について、該当するものを複数回答可で選んでもらったところ、全世代で最も多かったのは「ずっと住み続けられる安心感を得た」ということでした。平成世代では85.9%が、ロスジェネ、バブル世代でも7割前後が感じています。

2位は「計画的にお金を使うようになった」で、平成世代で72.9%、ロスジェネ世代で58.8%、バブル世代で57.9%の回答率でした。大きな買い物であるだけに、マネープランへの意識変化が起きるケースは多いと考えられます。

全体として、平成世代の選択率が他世代に比べてどの項目も高く、住宅を購入するという経験を経ることで、これまでの意識が大きく変わる傾向が強いことが分かりました。逆にバブル世代は購入を経験しても、さほど意識変化を感じることなく生きる人が多いようです。

平成世代は、とくに住宅購入を経験することで、「オンとオフの切り替えができるようになった」り、「住宅ローン返済のため、仕事を頑張るようになった」りと、公私ともに充実感を得て、積極的になる傾向が目立ちました。

「自宅に友人や家族を招くようになった」、「外出が増えた」、地域の「コミュニティに参加するようになった」など、暮らしの中での行動、コミュニケーション面でも前向きになり、積極性を増していることがうかがわれます。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

カーディフ生命保険株式会社 プレスリリース
https://life.cardif.co.jp/

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