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【pickupニュース】19年11月の首都圏新築戸建価格、前月比で小幅に反転下落

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アットホームが新築戸建と中古Mの価格動向を調査
アットホーム株式会社は25日、同社の不動産情報ネットワークに登録された、首都圏(1都3県)に立地する新築戸建住宅と中古マンションの成約物件から市場価格を調査した結果を公開しました。2019年11月分のデータ発表で、最新動向をみることができます。

・新築戸建の成約価格動向
首都圏平均:3,634万円(前月比-0.8%、前年同月比+1.0%)
東京23区:4,895万円(前月比-4.9%、前年同月比-7.3%)
東京都下:3,933万円(前月比+3.2%、前年同月比+2.5%)
神奈川県:3,728万円(前月比-0.5%、前年同月比-1.5%)
埼玉県:3,269万円(前月比-0.4%、前年同月比+5.9%)
千葉県:3,023万円(前月比-2.7%、前年同月比+7.4%)

2019年11月における首都圏の新築戸建成約価格は、平均で3,634万円となりました。前年同月比では1.0%上昇し、6カ月連続のプラスですが、前月比では0.8%の下落と、2カ月ぶりにマイナスへ転じています。

地域別にみると、東京23区が前月より4.9%、前年同月より7.3%下落し、4,895万円となっていました。この価格水準の高いエリアである東京23区におけるややまとまった下落が、全体平均を押し下げた最大要因と考えられるでしょう。

小幅ですが、神奈川県も前月比、前年同月比ともマイナスになり、3,728万円となりました。前月比では、東京都下を除く全地域がマイナスにもなっています。一方、東京都下は前月比で3.2%、前年同月比で2.5%上昇し、4,000万円の大台を間近とする3,933万円にまで伸びました。前月に続く上昇傾向で、23区内からのニーズ流出があったとも推測されます。

・首都圏新築戸建の成約価格指数
首都圏:102.6(前月比-0.9ポイント、前年同月比+1.0ポイント)
東京23区:105.9(前月比-5.4ポイント、前年同月比-8.3ポイント)
東京都下:105.5(前月比+3.3ポイント、前年同月比+2.6ポイント)
神奈川県:101.1(前月比-0.4ポイント、前年同月比-1.5ポイント)
埼玉県:114.1(前月比-0.5ポイント、前年同月比+6.3ポイント)
千葉県:110.2(前月比-3.1ポイント、前年同月比+7.6ポイント)

2009年1月の値を100として算出した成約価格指数は、東京都下を除いて、全エリアで前月より低下したものの、引き続きいずれも100を上回る水準となりました。価格の回復、高騰傾向がうかがわれます。とくに東京都下は、調査開始以来最高の指数値となる105.5を記録しました。

・首都圏新築戸建成約物件の価格帯別構成比
2,000万円未満:3.2%(前月比+1.2ポイント)
2,000万円台:29.1%(前月比+0.8ポイント)
3,000万円台:37.9%(前月比-1.6ポイント)
4,000万円台:19.7%(前月比-1.3ポイント)
5,000万円以上:10.1%(前月比+0.9ポイント)

新築戸建の成約物件について、首都圏全体で価格帯別の構成割合をみると、最多は3,000万円台の37.9%ですが、前月に比べると1.6ポイント減少、より高い4,000万円台クラスも前月より1.3ポイント減少し、19.7%となっていました。逆に、2,000万円台以下の低価格帯割合が上昇しています。

地域別では、東京23区で最多の5,000万円以上が前月より7.1ポイントと大きく低下し、40.2%になっていました。高価格帯物件の減少が、平均価格を押し下げたとみられます。

一方、価格が上昇した東京都下では、2,000万円台以下の割合が大きく減少し、4,000万円台、5,000万円以上の高価格帯がいずれも伸びていました。この2クラスにおける伸び幅を合計すると、前月より7.6ポイントのプラスとなっており、23区内とは真逆の動向になっています。

・新築戸建成約物件の面積
【敷地面積】
首都圏平均:118.18平方メートル(前月比+0.8%)
東京23区:79.78平方メートル(前月比-6.6%)
東京都下:120.02平方メートル(前月比+0.8%)
神奈川県:109.08平方メートル(前月比-7.7%)
埼玉県:133.01平方メートル(前月比+11.8%)
千葉県:135.12平方メートル(前月比+4.8%)

【建物面積】
首都圏平均:98.93平方メートル(前月比-0.5%)
東京23区:92.34平方メートル(前月比-4.1%)
東京都下:92.86平方メートル(前月比-0.4%)
神奈川県:98.96平方メートル(前月比-0.8%)
埼玉県:102.52平方メートル(前月比-0.1%)
千葉県:101.99平方メートル(前月比+0.7%)

新築戸建成約物件の敷地面積は、首都圏平均で118.18平方メートルとなり、前月比で0.8%の拡大となっていました。しかし地域別では、東京23区と神奈川県が、それぞれ6.6%、7.7%とまとまった縮小傾向を記録、79.78平方メートル、109.08平方メートルになっています。地価が高騰する中、中心部ではコンパクト化で価格を抑える傾向がさらに進んでいるようです。

これに対し、埼玉県は前月より11.8%の拡大と、大幅増の2桁プラスになり、133.01平方メートルと余裕のある広さになりました。千葉県も前月より4.8%拡大され、135.12平方メートルになっています。

建物面積では、首都圏平均が前月より0.5%の縮小と、わずかながらマイナスになり、98.93平方メートルとなりました。全体に小幅な変動でとどまっていますが、東京23区に限っては、前月より4.1%縮小され、92.34平方メートルとなっています。

中古マンションは千葉県の価格上昇が顕著、埼玉県は大幅下落に
・首都圏中古マンションの成約価格動向
首都圏平均:2,545万円(前月比+0.2%、前年同月比-3.3%)
東京23区:3,663万円(前月比-1.6%、前年同月比-2.3%)
東京都下:2,265万円(前月比-12.8%、前年同月比+7.8%)
神奈川県:2,340万円(前月比+3.4%、前年同月比+3.4%)
埼玉県:1,547万円(前月比-26.4%、前年同月比-18.3%)
千葉県:1,821万円(前月比+9.1%、前年同月比+13.1%)

2019年11月における首都圏の中古マンション成約価格平均は、前月より0.2%上昇、前年同月比では3.3%の下落となる2,545万円でした。前年同月比がマイナスとなるのは、2カ月連続のことです。

地域別では、東京23区が前月より1.6%、前年同月より2.3%下落し、3,663万円となりました。価格高騰傾向がやや抑えられてきていることが分かります。東京都下は、前年同月比では7.8%の上昇を維持したものの、前月に比べると12.8%の低下で、2,265万円になっていました。

さらに下落傾向が強く表れたのは埼玉県で、前月より26.4%、前年同月より18.3%下落し、1,547万円にまで落ち込んでいます。反対に、千葉県では面積の増加や築年数の若返りなどからまとまった上昇傾向がみられ、前月より9.1%、前年同月より13.1%のプラスとなる1,821万円でした。

なお神奈川県は前月比、前年同月比とも3.4%のプラスと堅調な推移で、2,340万円になっています。

・首都圏中古マンション成約物件の価格帯別構成比
1,000万円未満:17.8%(前月比+3.1ポイント)
1,000万円台:30.3%(前月比-2.2ポイント)
2,000万円台:20.4%(前月比-1.8ポイント)
3,000万円台:14.4%(前月比-2.2ポイント)
4,000万円以上:17.1%(前月比+3.1ポイント)

成約物件を価格帯別に分析すると、首都圏全体では1,000万円未満の物件割合が前月より3.1ポイント増加、4カ月連続で上昇するものとなり、17.8%を占めました。直近1年間では最多の割合で、リーズナブルな物件を求める向きが強まっているとみられます。

一方、4,000万円以上の高額物件も前月より3.1ポイント上昇し、17.1%となりました。中間域を形成する価格帯は、いずれも前月より減少しており、ニーズの二極化が進行しているといえるでしょう。

・平均専有面積および築年数
【専有面積】
首都圏平均:62.01平方メートル(前月比-2.2%)
東京23区:51.04平方メートル(前月比-5.0%)
東京都下:64.88平方メートル(前月比-5.8%)
神奈川県:65.15平方メートル(前月比+2.3%)
埼玉県:66.38平方メートル(前月比-3.3%)
千葉県:72.85平方メートル(前月比+3.5%)

【築年数】
首都圏平均:28.8年(前月比+0.1年)
東京23区:27.4年(前月比-0.6年)
東京都下:29.4年(前月比+2.0年)
神奈川県:28.5年(前月比-0.4年)
埼玉県:31.5年(前月比+4.7年)
千葉県:29.2年(前月比-2.5年)

中古マンション成約物件の専有面積は、首都圏平均で前月より2.2%縮小された62.01平方メートルでした。東京23区や東京都下は、5%を超える縮小率で、コンパクト化が進んでいます。また、価格下落の目立った埼玉県も3.3%の縮小となっていました。一方、上昇した千葉県は面積も3.5%広がり、72.85平方メートルになっています。

築年数では、首都圏平均が28.8年と、ほぼ前月並みでした。東京23区は前月より0.6年若く、27.4年です。一方、都下は2.0年経年化が進み、29.4年となっていました。価格が下落した埼玉県は経年化も顕著で、前月より4.7年上昇、31.5年になっています。対照的な千葉県は、前月より2.5年若返り、30年を切って29.2年となりました。

ピックアップニュースは以上になります。
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(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)


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