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【pickupニュース】19年12月首都圏M、平米あたりの賃料が3カ月連続上昇

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アットホームが首都圏の賃貸物件成約動向を調査
アットホーム株式会社は23日、同社の不動産情報ネットワークに登録された首都圏賃貸物件における2019年11月期の成約動向をまとめ、発表しました。成約件数や賃料の最新動向をみることができます。

・1戸あたりの成約賃料
【マンション】
首都圏平均:8.86万円(前年同月比-1.8%)
東京23区:10.26万円(前年同月比-0.9%)
東京都下:7.25万円(前年同月比-2.2%)
神奈川県:7.65万円(前年同月比-0.8%)
埼玉県:6.80万円(前年同月比-1.2%)
千葉県:6.77万円(前年同月比-4.2%)

【アパート】
首都圏平均:6.12万円(前年同月比-5.1%)
東京23区:7.19万円(前年同月比-7.0%)
東京都下:5.79万円(前年同月比-2.5%)
神奈川県:5.94万円(前年同月比-2.5%)
埼玉県:5.18万円(前年同月比-4.4%)
千葉県:5.01万円(前年同月比-5.1%)

2019年11月における首都圏1都3県の成約賃貸物件で、1戸あたりの賃料をみると、マンションが全体平均で前年同月より1.8%低い8.86万円、アパートで前年同月より5.1%低い6.12万円でした。専有面積の縮小傾向が強く、賃料高騰が長く続いた結果、コンパクト化による価格低下が進むものとなっています。

地域別にみても、マンション・アパートの両方で全エリアが前年同月の水準を下回っていました。マンションの価格下落は比較的小幅で、東京23区と神奈川県は1%未満です。東京23区はなお10万円オーバーで、10.26万円となっています。一方、最も下げた千葉県は、前年同月より4.2%低下し、6.77万円となりました。

アパートはマンションより価格下落の幅が大きく、とくに東京23区では前年同月より7.0%のマイナスで、7.19万円となっています。ただし面積はこれを上回る縮小幅で、前年同月より9.0%のマイナスになっていました。東京都下と神奈川県は、それぞれ前年同月より2.5%の低下、埼玉県と千葉県は5%前後の低下です。

・平米あたりの成約賃料
【マンション】
首都圏平均:2,661円(前年同月比+1.0%)
東京23区:3,183円(前年同月比+2.7%)
東京都下:2,187円(前年同月比+1.6%)
神奈川県:2,181円(前年同月比-1.1%)
埼玉県:1,821円(前年同月比+0.4%)
千葉県:1,876円(前年同月比+2.9%)

【アパート】
首都圏平均:2,294円(前年同月比-0.3%)
東京23区:2,957円(前年同月比+1.9%)
東京都下:2,049円(前年同月比-2.3%)
神奈川県:2,171円(前年同月比-1.8%)
埼玉県:1,674円(前年同月比-0.2%)
千葉県:1,666円(前年同月比+0.6%)

成約賃料を平米あたりで分析すると、首都圏平均ではマンションが前年同月より1.0%上昇し、3カ月連続のプラス、2,661円となっていました。これに対し、アパートは前年同月より0.3%と、わずかですが下落し、2,294円になっています。

地域別では、マンションの場合、神奈川県のみ前年同月より下落し、1.1%のマイナスで平米あたり2,181円となりましたが、それ以外のエリアでは上昇を記録しています。最も伸びたのは千葉県で、前年同月より2.9%高い1,876円でした。東京23区はこれに次ぐ上昇で、2.7%プラスの3,183円となっています。

アパートは、東京23区と千葉県が前年同月比でプラス、東京都下、神奈川県、埼玉県はマイナスでした。埼玉県、千葉県の変動はごく小幅で前年並みですが、東京都内ではややエリア差が開いており、23区は前年同月より1.9%上昇の2,957円ですが、都下では2.3%の下落で2,049円になっていました。

・平米あたりの成約賃料指数
【マンション】
首都圏平均:95.4(前月比-1.9ポイント)
東京23区:97.9(前月比+0.2ポイント)
東京都下:94.1(前月比+0.9ポイント)
神奈川県:93.0(前月比-2.9ポイント)
埼玉県:97.4(前月比+1.2ポイント)
千葉県:90.1(前月比-4.4ポイント)

【アパート】
首都圏平均:101.1(前月比+0.5ポイント)
東京23区:97.3(前月比-0.7ポイント)
東京都下:90.1(前月比-1.1ポイント)
神奈川県:104.9(前月比+0.5ポイント)
埼玉県:98.9(前月比+1.7ポイント)
千葉県:95.4(前月比+1.0ポイント)

平米あたりの成約賃料について、2009年1~12月の該当月(今回ならば11月)における値を100として算出した指数でみると、首都圏全体では、マンションが前月より1.9ポイント低下し、5カ月ぶりのマイナスで95.4となっていました。一方、アパートは前月より0.5ポイント上昇し、101.1と2カ月連続で伸びたほか、100を超える水準になっています。

地域別では、マンションで神奈川県と千葉県が前月より低下、とくに千葉県が4.4ポイントのマイナスで90.1となっていました。都内は1%未満の小幅な上昇で、東京23区は前月比0.2ポイントの上昇となる97.9です。なおいずれのエリアも、100アンダーの推移となりました。

これに対しアパートの場合では、東京23区と東京都下がマイナスで、残る3県のエリアは前月比プラスになりました。神奈川県は、唯一100を超えるエリアとなっており、さらに前月より0.5ポイント上昇、104.9にまで回復しています。

成約数は大幅に減少、12カ月連続のマイナス
・新築/中古別の首都圏成約賃料
新築マンション:11.37万円(前年同月比-1.6%)
中古マンション:8.72万円(前年同月比-1.9%)
新築アパート:7.75万円(前年同月比+3.2%)
中古アパート:6.01万円(前年同月比-5.1%)

新築と中古の別により、1戸あたりの成約賃料を分析すると、首都圏平均では、新築マンションが5カ月ぶりにマイナスで、前年同月より1.6%下落し、11.37万円となりました。東京23区における下落が目立ち、前年同月より11.7%のマイナスとなっていたことから、全体を押し下げたと考えられます。

中古マンションは前月に続いてのマイナスで、前年同月より1.9%低い8.72万円でした。東京23区を含む3エリアが1%未満、ややまとまった下落の東京都下と千葉県も4%台と、下げ幅は限定的ですが、全エリアがマイナスになっており、平均もマイナスとなりました。

新築アパートは、前年同月より3.2%上昇し、7.75万円です。東京23区と千葉県がマイナスになったものの、その他の3エリアが2桁上昇で牽引しました。中古アパートは10カ月連続のマイナスで、前年同月より5.1%下落、6.01万円でした。地域別でも全エリアがマイナスになっています。

面積帯別では、マンションの30平米未満となるシングル向きが4カ月連続で上昇、30~50平米未満のカップル向きも上昇に転じました。それ以上のファミリー向け、大型ファミリー向け物件は下落しています。アパートについては、全面積帯が前年同月比でマイナスとなりました。

・成約数動向
首都圏:13,119件(前年同月比-21.7%)
東京23区:5,831件(前年同月比-24.4%)
東京都下:1,252件(前年同月比-8.9%)
神奈川県:3,481件(前年同月比-23.5%)
埼玉県:1,211件(前年同月比-20.2%)
千葉県:1,344件(前年同月比-16.1%)

【マンション前年同月比】
首都圏:-20.9%
東京23区:-23.7%
東京都下:-2.6%
神奈川県:-20.9%
埼玉県:-24.6%
千葉県:-12.7%

【アパート前年同月比】
首都圏:-25.3%
東京23区:-25.9%
東京都下:-19.8%
神奈川県:-29.5%
埼玉県:-17.7%
千葉県:-23.3%

2019年11月期の成約件数は、首都圏合計で13,119件となり、前年同月より21.7%の減少と、大きく落ち込みました。前月に続く20%超のマイナスを記録したほか、12カ月連続でのマイナスになっています。マンション、アパートの別でも、それぞれ-20.9%、-25.3%と前年同月を大きく下回っていました。

地域別でみると、やはり全エリアが前年同月より減少していますが、東京都下はやや回復傾向で、前年同月比8.9%のマイナスにとどまる1,252件でした。とくにマンションが2.6%の減少と、小幅になっています。

逆に最も減少幅が大きかったのは東京23区で、前年同月より24.4%のマイナスとなる5,831件と低調でした。東京23区はマンション、アパートの別でも、それぞれ25%前後のマイナスと大きく落ち込んでいます。

その他のエリアでは、千葉県のマンションと埼玉県のアパートがやや小さめの減少幅になり、回復の兆しをみせました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)


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