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2019/12/16
【pickupニュース】中古住宅、77%の購入者がリノベーション前提
日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
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調査は、過去5年以内に中古住宅を購入し、リノベーションを行った全国の20歳以上男女を対象に、2019年10月25日~10月28日の期間、インターネットアンケート方式で実施、男性169人、女性140人の合計309人から有効回答を得たものとなっています。
なお、この調査における「リノベーション」とは、大規模な工事を行い、住まいの性能を新築時の状態より向上させたり、価値を高めたりすることと定義され、老朽化した建物を単純に新築化するリフォームとは明確に分けて取り扱うとされています。
・購入物件タイプ(男性/女性)
中古マンション:87人/82人
中古一戸建て:67人/73人
・購入時、最初に検討したもの
新築:12.3%
中古:68.9%
こだわりなし:18.4%
分からない/覚えていない:0.3%
【中古マンション購入者】
新築:15.4%
中古:68.6%
こだわりなし:16.0%
分からない/覚えていない:0.0%
【中古一戸建て購入者】
新築:8.6%
中古:69.3%
こだわりなし:21.4%
分からない/覚えていない:0.7%
まず回答者属性として、購入した物件のタイプでは、中古マンションが男性で87人、女性で82人、中古一戸建てが男性で67人、女性で73人となっていました。
住宅購入時、最初に検討したのは新築か中古か、尋ねたところ、全体では「中古」が68.9%と約7割で、「新築」を検討していた人は12.3%、とくに「こだわりなし」であった人は18.4%でした。検討スタート時点から中古物件に絞り込んでいた人が、多数派となっています。
購入した住宅のタイプ別でみると、「新築」から検討した人は、一戸建てよりマンション派に多くみられました。「中古」を最初に検討した人の割合は69%前後でほぼ同じでしたが、とくにこだわらずに検討を開始した人が、一戸建ての方でやや多くなっています。
・購入はリノベーション前提か
はい:77.0%
いいえ:23.0%
【中古マンション購入】
はい:78.7%
いいえ:21.3%
【中古一戸建て購入】
はい:75.0%
いいえ:25.0%
中古物件の購入はリノベーション前提で決めたことか、検討している最中にリノベーションの検討も始めたという人は「いいえ」を選んでもらうものとして調査すると、全体では「はい」が77.0%にのぼり、多くが早い段階でリノベーションの実施を決め、それを前提として中古マンションや中古一戸建ての購入検討を始めていることが分かりました。
マンションと一戸建ての別では、よりマンションの方にリノベーション前提だったという人が多く、78.7%になっています。中古一戸建て購入者では、75.0%がリノベーション前提での検討・購入でした。

【ポジティブ面】
価格が手頃:83.8%
立地が良い:54.0%
自分好みにカスタマイズできる:32.0%
周辺住民が分かり住むイメージもわく:31.4%
その他:1.0%
【ネガティブ面】
見えない瑕疵がありそう:41.4%
耐震性が不安:39.2%
修繕や補修などの履歴が不明:31.7%
前の住人がどんな人か不安:26.5%
価格の妥当性が不明:23.6%
その他:1.3%
検討し始めた当初にあった中古物件へのイメージを複数回答可で尋ねると、ポジティブな面では、やはり「価格が手頃」が圧倒的トップで83.8%になりました。とくに中古一戸建て購入者では87.9%が選択しています。また「立地が良い」ことも54.0%にあげられました。3位は「自分好みにカスタマイズできる」点で、32.0%となっています。
これに対し、ネガティブな面としては「見えない瑕疵がありそう」が41.4%で最も多くなりました。中古マンション購入者では36.7%でしたが、中古一戸建て購入者では47.1%ととくに高く、マンションより10ポイント以上多くみられています。
次いで多かった「耐震性がきちんとしているか不安」という点も、とくに中古一戸建て購入者で多く、マンションの32.0%に対し、47.9%と約半数がマイナスイメージに挙げていました。
以下は「修繕や補修などの履歴が分からない」の31.7%、「前の住人がどんな人か分からず不安」の26.5%などと続いています。なお、前の住人に関する不安は、一戸建てよりマンション購入者でとくに高い傾向がありました。
・リノベーション実施理由
内装を自分好みに変えたかった:65.0%
間取りを変えたかった:37.5%
新築注文住宅より安くカスタマイズできる:29.8%
新築気分を味わいたかった:26.5%
新築に気に入った間取り・デザインがなかった:9.1%
その他:8.1%
リノベーションを実施した理由としては、「内装を自分好みに変えたかったから」が最多で65.0%となりました。とくに中古マンション購入者では70.4%にのぼり、内装のカスタマイズが高い自由度で実施できることに魅力を見出しているようです。
「新築注文住宅より安くカスタマイズできる」や「新築に気に入った間取り・デザインがなかった」からといった回答もあり、よりリーズナブルに、理想の住まい空間を実現できる手法として、中古物件を購入しリノベーションするという選択肢が身近になってきていることがうかがわれました。
・リノベーション実施部分
壁紙の変更:73.5%
床の素材変更:58.3%
和室から洋室への変更:38.2%
リビングの拡張:35.6%
扉タイプの変更:26.9%
実際にリノベーションを行った部分を尋ねたところ、最多は「壁紙」で73.5%が変更していました。次いで「床の素材を変えた」が58.3%と過半になり、とくに住宅タイプ別で中古マンション購入者に多くみられ、65.7%が実施しています。一戸建て購入者は49.3%と半数を割っていたことから、そこには16.4ポイントもの差があり、注目されるところとなっているでしょう。
3位は「和室から洋室への変更」で38.2%でした。こちらは中古一戸建て購入者の方が、中古マンション購入者より5ポイントほど多く該当しています。4位は「リビングを広くした」の35.6%、5位は開き戸を引き戸に変えるなど「扉のタイプを変えた」という26.9%でした。
・リノベーションの満足度
実施して良かった:95.5%
良くなかった:4.5%
リノベーションを行って良かったかどうかという設問では、「はい」が全体で95.5%、マンション、一戸建ての別でも、それぞれ95.9%、95.0%にのぼり、非常に高い割合で満足していることが分かりました。
・リノベーション費用
【中古マンション購入者】
総予算:2,411万円
かかった費用総額:2,857万円
住宅購入費用:2,401万円
リノベーション費用:456万円
【中古一戸建て購入者】
総予算:2,140万円
かかった費用総額:2,507万円
住宅購入費用:1,835万円
リノベーション費用:672万円
リノベーションにかかった費用としては、中古マンション購入者で総予算2,411万円に対し、総額で2,857万円平均で費やしており、当初見込みより466万円多い金額になっています。内訳は住宅購入費用に2,401万円、リノベーション費用が456万円でした。
中古一戸建て購入者の場合では、総予算2,140万円のところ、実際にかけた総額は2,507万円で、こちらも予算より高く、その差額は367万円です。内訳は、平均で住宅購入費用が1,835万円、リノベーション費用が672万円でした。マンションより購入費用は安い一方、リノベーション費用がかかっています。
両者に共通するのは、予算よりもやや費用をかけてリノベーションを実施している点で、400~500万円程度は足が出ても希望を実現させる傾向にあるようです。
・リノベーション完成までの期間
【中古マンション購入者】
住宅購入に要した期間:5.2カ月
リノベーションに要した期間:1.8カ月
購入時築年数:20.8年
【中古一戸建て購入者】
住宅購入に要した期間:6.6カ月
リノベーションに要した期間:2.4カ月
購入時築年数:26.7年
完成までにかけた期間では、中古マンション購入者が物件購入までに平均5.2カ月、リノベーションに1.8カ月であったのに対し、中古一戸建て購入者では、物件購入までが6.6カ月、リノベーションで2.4カ月となっていました。一戸建ての方が、マンションより購入に約1カ月半、リノベーションに約半月長くかかっています。
築年数は購入時点で、中古マンションが平均20.8年、中古一戸建てが26.7年となり、一戸建ての方が経年化が進んでいました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)
▼外部リンク
アットホーム株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000051123.html
今回ピックアップするニュースはこちら!
アットホームがリノベーションに関する調査を実施
不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社は9日、近年注目される、中古住宅のリノベーションに関するアンケート調査を行い、その結果をとりまとめて公開しました。調査は、過去5年以内に中古住宅を購入し、リノベーションを行った全国の20歳以上男女を対象に、2019年10月25日~10月28日の期間、インターネットアンケート方式で実施、男性169人、女性140人の合計309人から有効回答を得たものとなっています。
なお、この調査における「リノベーション」とは、大規模な工事を行い、住まいの性能を新築時の状態より向上させたり、価値を高めたりすることと定義され、老朽化した建物を単純に新築化するリフォームとは明確に分けて取り扱うとされています。
・購入物件タイプ(男性/女性)
中古マンション:87人/82人
中古一戸建て:67人/73人
・購入時、最初に検討したもの
新築:12.3%
中古:68.9%
こだわりなし:18.4%
分からない/覚えていない:0.3%
【中古マンション購入者】
新築:15.4%
中古:68.6%
こだわりなし:16.0%
分からない/覚えていない:0.0%
【中古一戸建て購入者】
新築:8.6%
中古:69.3%
こだわりなし:21.4%
分からない/覚えていない:0.7%
まず回答者属性として、購入した物件のタイプでは、中古マンションが男性で87人、女性で82人、中古一戸建てが男性で67人、女性で73人となっていました。
住宅購入時、最初に検討したのは新築か中古か、尋ねたところ、全体では「中古」が68.9%と約7割で、「新築」を検討していた人は12.3%、とくに「こだわりなし」であった人は18.4%でした。検討スタート時点から中古物件に絞り込んでいた人が、多数派となっています。
購入した住宅のタイプ別でみると、「新築」から検討した人は、一戸建てよりマンション派に多くみられました。「中古」を最初に検討した人の割合は69%前後でほぼ同じでしたが、とくにこだわらずに検討を開始した人が、一戸建ての方でやや多くなっています。
・購入はリノベーション前提か
はい:77.0%
いいえ:23.0%
【中古マンション購入】
はい:78.7%
いいえ:21.3%
【中古一戸建て購入】
はい:75.0%
いいえ:25.0%
中古物件の購入はリノベーション前提で決めたことか、検討している最中にリノベーションの検討も始めたという人は「いいえ」を選んでもらうものとして調査すると、全体では「はい」が77.0%にのぼり、多くが早い段階でリノベーションの実施を決め、それを前提として中古マンションや中古一戸建ての購入検討を始めていることが分かりました。
マンションと一戸建ての別では、よりマンションの方にリノベーション前提だったという人が多く、78.7%になっています。中古一戸建て購入者では、75.0%がリノベーション前提での検討・購入でした。

魅力は価格で不安は見えない瑕疵や耐震性、リノベーションへの満足度はきわめて高い結果に
・中古住宅へのイメージ【ポジティブ面】
価格が手頃:83.8%
立地が良い:54.0%
自分好みにカスタマイズできる:32.0%
周辺住民が分かり住むイメージもわく:31.4%
その他:1.0%
【ネガティブ面】
見えない瑕疵がありそう:41.4%
耐震性が不安:39.2%
修繕や補修などの履歴が不明:31.7%
前の住人がどんな人か不安:26.5%
価格の妥当性が不明:23.6%
その他:1.3%
検討し始めた当初にあった中古物件へのイメージを複数回答可で尋ねると、ポジティブな面では、やはり「価格が手頃」が圧倒的トップで83.8%になりました。とくに中古一戸建て購入者では87.9%が選択しています。また「立地が良い」ことも54.0%にあげられました。3位は「自分好みにカスタマイズできる」点で、32.0%となっています。
これに対し、ネガティブな面としては「見えない瑕疵がありそう」が41.4%で最も多くなりました。中古マンション購入者では36.7%でしたが、中古一戸建て購入者では47.1%ととくに高く、マンションより10ポイント以上多くみられています。
次いで多かった「耐震性がきちんとしているか不安」という点も、とくに中古一戸建て購入者で多く、マンションの32.0%に対し、47.9%と約半数がマイナスイメージに挙げていました。
以下は「修繕や補修などの履歴が分からない」の31.7%、「前の住人がどんな人か分からず不安」の26.5%などと続いています。なお、前の住人に関する不安は、一戸建てよりマンション購入者でとくに高い傾向がありました。
・リノベーション実施理由
内装を自分好みに変えたかった:65.0%
間取りを変えたかった:37.5%
新築注文住宅より安くカスタマイズできる:29.8%
新築気分を味わいたかった:26.5%
新築に気に入った間取り・デザインがなかった:9.1%
その他:8.1%
リノベーションを実施した理由としては、「内装を自分好みに変えたかったから」が最多で65.0%となりました。とくに中古マンション購入者では70.4%にのぼり、内装のカスタマイズが高い自由度で実施できることに魅力を見出しているようです。
「新築注文住宅より安くカスタマイズできる」や「新築に気に入った間取り・デザインがなかった」からといった回答もあり、よりリーズナブルに、理想の住まい空間を実現できる手法として、中古物件を購入しリノベーションするという選択肢が身近になってきていることがうかがわれました。
・リノベーション実施部分
壁紙の変更:73.5%
床の素材変更:58.3%
和室から洋室への変更:38.2%
リビングの拡張:35.6%
扉タイプの変更:26.9%
実際にリノベーションを行った部分を尋ねたところ、最多は「壁紙」で73.5%が変更していました。次いで「床の素材を変えた」が58.3%と過半になり、とくに住宅タイプ別で中古マンション購入者に多くみられ、65.7%が実施しています。一戸建て購入者は49.3%と半数を割っていたことから、そこには16.4ポイントもの差があり、注目されるところとなっているでしょう。
3位は「和室から洋室への変更」で38.2%でした。こちらは中古一戸建て購入者の方が、中古マンション購入者より5ポイントほど多く該当しています。4位は「リビングを広くした」の35.6%、5位は開き戸を引き戸に変えるなど「扉のタイプを変えた」という26.9%でした。
・リノベーションの満足度
実施して良かった:95.5%
良くなかった:4.5%
リノベーションを行って良かったかどうかという設問では、「はい」が全体で95.5%、マンション、一戸建ての別でも、それぞれ95.9%、95.0%にのぼり、非常に高い割合で満足していることが分かりました。
・リノベーション費用
【中古マンション購入者】
総予算:2,411万円
かかった費用総額:2,857万円
住宅購入費用:2,401万円
リノベーション費用:456万円
【中古一戸建て購入者】
総予算:2,140万円
かかった費用総額:2,507万円
住宅購入費用:1,835万円
リノベーション費用:672万円
リノベーションにかかった費用としては、中古マンション購入者で総予算2,411万円に対し、総額で2,857万円平均で費やしており、当初見込みより466万円多い金額になっています。内訳は住宅購入費用に2,401万円、リノベーション費用が456万円でした。
中古一戸建て購入者の場合では、総予算2,140万円のところ、実際にかけた総額は2,507万円で、こちらも予算より高く、その差額は367万円です。内訳は、平均で住宅購入費用が1,835万円、リノベーション費用が672万円でした。マンションより購入費用は安い一方、リノベーション費用がかかっています。
両者に共通するのは、予算よりもやや費用をかけてリノベーションを実施している点で、400~500万円程度は足が出ても希望を実現させる傾向にあるようです。
・リノベーション完成までの期間
【中古マンション購入者】
住宅購入に要した期間:5.2カ月
リノベーションに要した期間:1.8カ月
購入時築年数:20.8年
【中古一戸建て購入者】
住宅購入に要した期間:6.6カ月
リノベーションに要した期間:2.4カ月
購入時築年数:26.7年
完成までにかけた期間では、中古マンション購入者が物件購入までに平均5.2カ月、リノベーションに1.8カ月であったのに対し、中古一戸建て購入者では、物件購入までが6.6カ月、リノベーションで2.4カ月となっていました。一戸建ての方が、マンションより購入に約1カ月半、リノベーションに約半月長くかかっています。
築年数は購入時点で、中古マンションが平均20.8年、中古一戸建てが26.7年となり、一戸建ての方が経年化が進んでいました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
(調査内容・アットホーム調べ)
▼外部リンク
アットホーム株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000051123.html
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