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【pickupニュース】19年10月のREIT保有資産総額、約22.3兆円に

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ARESが不動産投資市場の「マンスリーレポート」を公開
一般社団法人不動産証券化協会(ARES)は22日、2019年11月分の不動産投資市場に関する「マンスリーレポート」をまとめ、公開を開始しました。同協会のホームページから閲覧することができます。

・REIT市場の保有不動産総額(取得価格ベース)
全体合計:22兆2,794億円(前月末比+536億円)
J-REIT:18兆9,669億円(前月末比+536億円)
私募REIT:3兆3,125億円(前月末比横ばい)

2019年10月末時点のREIT市場における各REITの保有不動産額を取得価格ベースでみると、全体合計は22兆2,794億円となり、前月末時点より536億円増加していました。増加分はJ-REITにおけるものがすべてで、私募REITは3兆3,125億円のまま変化していません。

・投資法人数
全体合計:94
J-REIT:63
私募REIT:31

・物件総数
全体合計:4,912件(前月末比+13物件)
J-REIT:4,091件
私募REIT:821件

投資法人数は、全体で94、J-REITで63銘柄が上場し、私募REITでは31投資法人が運用中という状況になっています。保有物件の総数は、全体で4,912件となり、前月末より13件増加しました。内訳では、J-REITが4,091件を保有、私募REITが821件の保有になっています。

・REIT市場の保有不動産種別割合
オフィス:42.2%
商業施設:16.8%
物流施設:15.9%
住宅:15.1%
ホテル:7.1%
ヘルスケア施設:0.8%
その他:2.0%

REIT市場の保有不動産を物件種別で分析すると、取得価格ベースの比率で最も高いのは「オフィス」の42.2%でした。額にして9兆4,062億円を占めます。次いで多いのが「商業施設」の16.8%、3位は「物流施設」で15.9%でした。「住宅」はこれに続く15.1%です。

・保有不動産額の種別内訳
【J-REIT】
オフィス:7兆8,891億円
商業施設:3兆3,563億円
物流施設:3兆79億円
住宅:2兆7,596億円
ホテル:1兆5,747億円
ヘルスケア施設:1,837億円
その他:1,957億円

【私募REIT】
オフィス:1兆5,171億円
商業施設:3,961億円
物流施設:5,341億円
住宅:6,108億円
その他:2,544億円

J-REITと私募REITのそれぞれにおける保有不動産額を物件種別でみると、いずれも「オフィス」が最も多く、J-REITで7兆8,891億円、私募REITで1兆5,171億円となっていました。J-REITの場合では、「商業施設」と「物流施設」がこれに次ぎ、3兆円を超える規模となっています。

一方、私募REITでは「住宅」が2番目に多く6,108億円でした。3位は「物流施設」の5,341億円で、「商業施設」は3,961億円にとどまります。なお、私募REITのホテル、ヘルスケア施設は「その他」に含んで計上されました。

J-REIT投資口時価総額は約17.1兆円に増加
・J-REIT市場の概況
上場銘柄数:63銘柄(前月末比横ばい)
時価総額:17兆526億円(前月末比+5,391億円/+3.26%)
東証REIT指数(配当なし):2245.01(前月末比+3.12%)
東証REIT指数(配当込み):4625.77(前月末比+3.31%)
予想分配金利回り:3.42%(前月末比-0.09ポイント)
NAV倍率:1.26倍(前月末比+0.03ポイント)

2019年10月末のJ-REIT市場における上場銘柄数は、63銘柄で前月末と同値でしたが、投資口時価総額は17兆526億円となり、前月末より5,391億円増加、17兆円を突破しました。率にすると3.26%のアップになっています。

東証REIT指数は、配当なしで2245.01となり、前月に比べて3.12%上昇しました。配当込みはより上昇幅が大きく、3.31%のプラスで4625.77となっています。一方、予想分配金利回りは、前月末より0.09ポイント低下し、3.42%になりました。NAV倍率は0.03ポイント上昇し、1.26倍を記録しています。

・10月末までのJ-REIT市場動向
新規上場件数:2件(前年比-2件)
新規上場の募集・売出総額:438億円(前年比-758億円)
公募増資件数:25件(前年比-3件)
公募増資の募集・売出総額:4,572億円(前年比-776億円)
物件取得件数:284件(前年比-67件)
物件取得額:1兆2,497億円(前年比-3,942億円)
物件譲渡件数:84件(前年比+20件)
物件譲渡額:2,932億円(前年比-467億円)

2019年の1~10月末までにおけるJ-REIT市場の動向をまとめると、新規上場は前年より2件減って2件、募集・売出総額は758億円少ない438億円にとどまっています。公募増資を行った件数も3件減少し、25件でした。こちらの募集・売出総額は、前年の同期より776億円少ない4,572億円となっています。

物件の取得件数は、前年同期の実績より67件減り、284件でした。取得額も少なく、3,942億円のマイナスとなる1兆2,497億円になっています。一方、物件譲渡件数は前年同期より20件増加し、84件みられました。しかし譲渡額はやや低く、前年同期比で467億円のマイナスとなる2,932億円と、3,000億円を割り込みました。

・投資部門別売買状況
証券会社自己:330億円(前月比+506億円)
投資信託:278億円(前月比+17億円)
生保・損保:103億円(前月比+45億円)
日本銀行:24億円(前月比横ばい)
その他金融機関:13億円(前月比+76億円)
証券会社委託:2億円(前月比+3億円)
その他法人など:-7億円(前月比+7億円)
事業法人:-32億円(前月比+4億円)
銀行(日銀除く):-46億円(前月比+354億円)
海外投資家:-285億円(前月比-990億円)
個人:-306億円(前月比+112億円)

投資部門別の売買状況をみると、買い越しになったのが「証券会社自己」、「投資信託」、「生保・損保」、「日本銀行」、「その他金融機関」、「証券会社委託」の6部門、売り越しとなったのは、「その他法人など」、「事業法人」、「銀行(日銀除く)」、「海外投資家」、「個人」の5部門でした。

最も買いが進んだのは「証券会社自己」で、前月より506億円増加し、330億円の買い越しになりました。「銀行」も前月比では354億円のプラスで、これに続く伸び幅になっていますが、なお46億円の売り越しという結果でした。

最も売り越しとなったのは「個人」で、306億円のマイナスとなっています。前月に比べると112億円アップしましたが、なお300億円超売りが上回っています。前月より売りに振れたのは「海外投資家」で、990億円ものマイナスとなり、10月は「個人」に続く売り越しの-285億円になりました。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はARES「マンスリーレポート 2019年11月号」公開資料より)


▼外部リンク

一般社団法人不動産証券化協会 「マンスリーレポート」資料提供ページ
https://j-reit.jp/report/

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