クラスコの資産運用

収益物件

【pickupニュース】19年8月の建設工事出来高、前年比2.9%の増加

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。
今回ピックアップするニュースはこちら!

国土交通省が最新の建設総合統計データを公開
国土交通省は17日、2019年8月分の「建設総合統計」を発表しました。これは建築着工統計調査、建設工事受注動態統計調査から得られる工事費額のデータを、着工ベースの金額としてとらえ、工事の進捗にあわせた月次の出来高に展開し、月ごとの建設工事出来高として推計し、まとめている同省による加工統計です。

国内の最新建設活動動向を出来高ベースで把握するべく作成されており、不動産市場の動きをつかむことにも寄与する資料となっています。

・建設工事出来高総計概要
出来高総計:4兆5,746億円(前年同月比+2.9%)
民間総計:2兆8,059億円(前年同月比+0.0%)
公共総計:1兆7,688億円(前年同月比+7.7%)

2019年8月における建設工事の出来高総計は4兆5,746億円で、前年同月より2.9%増加、直近5年を振り返っても最も高い値となっており、今年度に入ってからの活発な建設活動が維持されていました。

内訳でみると、民間の施工主による工事出来高の総計は2兆8,059億円で、ほぼ前年並み、一方、公共の施工主による出来高総計が1兆7,688億円で、前年同月を7.7%上回るものとなっています。公共総計が全体を押し上げるかたちで、前年同月比プラスがキープされたといえるでしょう。

・民間出来高総計の内訳
建築:2兆3,143億円(前年同月比+0.7%)
 うち居住用:1兆4,053億円(前年同月比+1.0%)
 うち非居住用:9,089億円(前年同月比+0.1%)
土木:4,916億円(前年同月比-2.8%)

民間総計について、さらに項目ごとの分析結果をみると、多くを占める「建築」は2兆3,143億円で、前年同月より0.7%の増加となっていました。このうち居住用は前年同月を1.0%上回る1兆4,053億円、非居住用が0.1%と微増の9,089億円になります。

プラス基調を保った「建築」に対し、「土木」は5,000億円を下回る4,916億円で、前年同月より2.8%減少していました。土木工事関連の出来高が、やや伸び悩んでいるようです。

地域別でマイナスは東北のみ
・公共出来高総計の内訳
建築:3,479億円(前年同月比+9.2%)
 うち居住用:454億円(前年同月比+5.4%)
 うち非居住用:3,026億円(前年同月比+9.8%)
土木:1兆4,209億円(前年同月比+7.3%)

公共の出来高総計について内訳をみてみると、全項目が前年を5%以上上回り、民間以上の活況さが見受けられました。「建築」は、前年同月より9.2%の増加となる3,479億円で、このうちの居住用が5.4%増の454億円、非居住用は9.8%増の3,026億円になっています。

また、より公共総計全体に占める割合の多い「土木」は、1兆4,209億円で、前年同月を7.3%上回っていました。

・地域別出来高
北海道:2,934億円(前年同月比+16.4%)
東北:4,734億円(前年同月比-1.5%)
関東:1兆6,156億円(前年同月比+0.2%)
北陸:2,525億円(前年同月比+1.3%)
中部:5,186億円(前年同月比+7.3%)
近畿:5,517億円(前年同月比+4.2%)
中国:2,426億円(前年同月比+7.6%)
四国:1,294億円(前年同月比+7.0%)
九州・沖縄:4,974億円(前年同月比+0.7%)

2019年8月の建設工事出来高を地域別に分析すると、全体にプラス基調で、東北を除く8地域が前年同月を上回っていました。東北地域のみ前年同月を下回り、1.5%のマイナスとなる4,734億円になっています。

最も伸びが大きかったのは北海道で、その他地域をダブルスコアで上回る2桁増の、前年比16.4%増を記録しています。また、中部、中国、四国の3地域でも、前年同月比で7%台のプラスとなるややまとまった増加がみられました。

これに対し、九州・沖縄地域や、関東地域は前年並みに近い1%未満の微増で、関東の場合、前年同月比で0.2%増の1兆6,156億円となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は国土交通省「建設総合統計」概要公開資料より)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000865.html

PAGE TOP