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【pickupニュース】19年8月の新設住宅着工、7.6万戸で2カ月連続の減少に

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国土交通省が最新の建築着工統計データを公開
国土交通省は9月30日、2019年8月分を対象とした「建築着工統計調査」資料の公開を開始しました。住宅着工統計と民間非居住建築物の建築物着工統計の2部からなり、最新の動向をみることができます。

・新設住宅着工概要
着工戸数:76,034戸(前年同月比-7.1%)
着工床面積:639万7,000平方メートル(前年同月比-0.8%)
季節調整済年率換算値:89万1,000戸(前月比-2.1%)

2019年8月の新設住宅着工戸数は76,034戸で、前年同月より7.1%減少していました。前月に比べても少なく、2カ月連続で前年同月の値を下回っています。新設住宅の着工床面積は639万7,000平方メートルで、前年同月比0.8%のマイナスでした。3カ月ぶりに減少へと転じていますが、戸数に比べて下げ幅は小さく、1戸あたりの面積は引き続きやや余裕のあるものとなっていることが分かります。

季節調整済年率換算値による戸数は、今月で89万1,000戸となり、前月より2.1%低減しました。こちらも2カ月連続のマイナスとなっています。

・利用関係別戸数
【持家】
持家全体:24,027戸(前年同月比-1.6%)
民間資金によるもの:21,396戸(前年同月比-1.6%)
公的資金によるもの:2,631戸(前年同月比-2.0%)

【貸家】
貸家全体:29,255戸(前年同月比-17.5%)
民間資金によるもの:26,400戸(前年同月比-18.1%)
公的資金によるもの:2,855戸(前年同月比-11.9%)

【分譲住宅】
分譲住宅全体:22,517戸(前年同月比+5.6%)
マンション:10,159戸(前年同月比+11.1%)
一戸建住宅:12,236戸(前年同月比+2.4%)

利用関係別で新設住宅の着工動向をみると、持家は全体で24,027戸と、前年同月より1.6%減少していました。このうち民間資金によるものは21,396戸で、同じく前年同月比1.6%の減少、公的資金によるものは2,631戸の、前年同月比2.0%減少でした。

貸家は、全体で前年同月より17.5%の減少と、2桁マイナスになり、3万戸を割り込む29,255戸でした。民間・公的のいずれも2桁減ですが、とくに民間資金によるものは、前年同月より18.1%減って26,400戸になっています。

貸家が大きく減少した一方、分譲住宅は前年同月より5.6%増加し、全体で22,517戸となっていました。うちマンションは10,159戸で、前年同月を11.1%上回り、2桁増になっています。一戸建住宅は、上昇幅でマンションに及ばないものの、2.4%の増加で3カ月連続のプラス、12,236戸を記録しました。

・地域別戸数
【首都圏】
総戸数:前年同月比-0.9%
持家:前年同月比+7.5%
貸家:前年同月比-14.5%
分譲住宅:前年同月比+12.9%
 うちマンション:前年同月比+26.1%
 うち一戸建住宅:前年同月比+2.0%

【中部圏】
総戸数:前年同月比-16.4%
持家:前年同月比-7.1%
貸家:前年同月比-36.2%
分譲住宅:前年同月比+13.7%
 うちマンション:前年同月比+56.3%
 うち一戸建住宅:前年同月比+2.2%

【近畿圏】
総戸数:前年同月比-8.8%
持家:前年同月比+0.6%
貸家:前年同月比-7.1%
分譲住宅:前年同月比-16.9%
 うちマンション:前年同月比-27.3%
 うち一戸建住宅:前年同月比-1.7%

【その他地域】
総戸数:前年同月比-8.8%
持家:前年同月比-3.8%
貸家:前年同月比-17.6%
分譲住宅:前年同月比+6.7%
 うちマンション:前年同月比+11.1%
 うち一戸建住宅:前年同月比+5.4%

地域別に動向をみると、首都圏では新設住宅の着工総戸数が前年同月より0.9%の減少で、地域別では最も減少幅の少ないものとなり、ややマイナス傾向ではあるものの、ほぼ前年並みを維持していることが分かりました。貸家は14.5%と2桁減ですが、持家の7.5%増、分譲住宅の12.9%増が全体を支えており、とくに分譲住宅のマンションは、前年同月比で26.1%の増加と顕著な伸びをみせています。

中部圏は総戸数が前年同月より16.4%の減少で、最も下げ幅の大きい地域となりました。中でも貸家の減少が著しく、前年同月比で36.2%ものマイナスになっています。分譲住宅は全体で13.7%の増加、マンションは56.3%の高い増加率を記録しましたが、全体を下支えするまでにはいたっていません。

近畿圏は持家が前年同月比で0.6%増と、わずかに増加したほかはマイナスとなり、分譲住宅でまとまった増加傾向になった他の地域とは異なった動向となっています。貸家は他地域より減少幅が小さく、前年同月比で7.1%の減少でしたが、分譲住宅で16.9%の2桁減になりました。とくにマンションが前年同月より27.3%も少なく、この点でも他とは真逆の傾向がみられました。

その他地域は総戸数が前年同月比で8.8%減少、持家と貸家がそれぞれ3.8%、17.6%の減少で、分譲住宅は6.7%の増加でした。分譲住宅のうち、マンションは11.1%の2桁増で、一戸建住宅が5.4%の増加となっています。

非居住用建築物は主な使途別項目の全てがマイナス
・建築物着工床面積概要
全建築物着工床面積:1,117万平方メートル(前年同月比+2.4%)
公共の建築主:43万平方メートル(前年同月比+1.4%)
民間の建築主:1,074万平方メートル(前年同月比+2.4%)

2019年8月における民間非居住建築物の全建築物着工床面積は、1,117万平方メートルと、前年同月比で2.4%の増加になり、3カ月連続でプラスとなりました。このうち公共の建築主によるものは43万平方メートルで、前年同月より1.4%の増加、先月の減少から再び増加に転じています。民間の建築主によるものは1,074万平方メートルで、2.4%増加し、3カ月連続の増加になりました。

・民間内訳
居住用:712万平方メートル(前年同月比+7.0%)
非居住用:362万平方メートル(前年同月比-5.6%)

民間の建築主による着工床面積の内訳では、居住用が前年同月より7.0%増加し、712万平方メートルとなったのに対し、非居住用は5.6%の減少で、362万平方メートルになっていました。

非居住用の用途別では、宿泊業・飲食サービス業用、金融業、保険業用などがとくに増加し、それぞれ前年同月より49.4%、35.4%の増加を記録しましたが、情報通信業用や卸売業・小売業用、鉱業・採石業・砂利採取業・建設業用で減少傾向が強く、順に84.3%、32.2%、24.8%の減少となっています。

・主な使途別内訳
事務所:40万平方メートル(前年同月比-0.7%)
店舗:32万平方メートル(前年同月比-23.1%)
工場:70万平方メートル(前年同月比-21.4%)
倉庫:62万平方メートル(前年同月比-6.0%)

民間非居住用建築物の着工床面積を、主な使途別で分析すると、いずれも前年同月比でマイナスとなり、事務所はほぼ前年並みながら、先月の増加から再び減少に転じ、0.7%のマイナスで40万平方メートルとなっていました。

店舗と工場は減少幅が大きく、それぞれ23.1%、21.4%と20%を超えるマイナスで、32万平方メートル、70万平方メートルにとどまりました。

今回は倉庫も前年同月比で6.0%と減少傾向になり、3カ月ぶりのマイナスで62万平方メートルとなっています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000862.html

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