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【pickupニュース】19年8月の都心大規模ビル、空室率1%未満を維持

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三幸エステートが最新の賃貸マーケットデータを公開
三幸エステート株式会社は12日、2019年8月分の東京都心5区と全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)のオフィスビルを対象とした「マーケットレポート」の公開を開始しました。最新のオフィス賃貸市況をみることができます。

この調査は、1994年1月1日にデータ収集が開始された統計調査で、都心5区は千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の5つを指します。また用いられている調査用語は、下記のような定義となっています。

・調査用語定義
大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
現空面積:現在テナント未入居で契約後すぐに入居可能な物件面積の合計
募集面積:各統計日時点で公開されているテナント募集面積の合計

・東京都心5区大規模ビルの空室動向
空室率:0.71%(前月比-0.01ポイント)
現空面積:48,930坪(前月比-1,765坪)

2019年8月末の東京都心5区における大規模ビルの空室率は0.71%で、前月より0.01ポイント低下、ほぼ横ばいながらわずかにマイナスとなっています。今年5月の0.61%を底として、6月にはやや上昇する傾向もみられた空室率ですが、引き続ききわめて低い水準の小幅な動きで推移しており、1%未満の値を記録するのは15カ月連続となりました。

複数の新築ビルがまとまった空室を抱えたまま竣工するケースもみられているものの、新築・築浅ビルを中心に強い需要があり、市場の品薄感は強い状態が続いているようです。現空面積は、前月より1,765坪減って再び5万坪を切り、48,930坪となりました。

募集賃料はさらに上昇、引き上げの動きも顕著
・東京都心5区大規模ビルの募集動向
募集賃料:月額坪あたり30,475円(前月比+231円)
募集面積:218,330坪(前月比-8,111坪)

2019年8月の東京都心5区大規模ビルにおける募集賃料の平均は、共益費込みで月額坪あたり30,475円となり、前月より231円上昇しました。2009年3月以来の高水準で、前月からの上昇幅も大きなものとなっています。

ごく低い水準を維持する空室率と、旺盛なオフィスニーズを背景に、既存ビルが賃料引き上げを決めるケースが増えているほか、満室目前の新築ビルでも、募集条件を一段引き上げ、賃料アップに踏み切るケースがみられていると報告されています。

募集面積は減少傾向で、前月よりさらに8,111坪のマイナスとなり、218,330坪となりました。

・建築中ビルの募集面積推移
2018年6月:約14万坪
2018年10月:17万坪超
2019年7月:8万坪台
2019年8月:8万坪台

募集面積について、既存ビルと建築中ビルの内訳をみると、2018年6月における建築中ビルの募集面積はおよそ14万坪で、その後はほぼ横ばいで推移、同年秋から増加傾向がみられて10月には17万坪超となっていました。

しかし、それ以降は減少傾向が続き、今年に入っては9万坪程度にまで減少、一度増加も経験しましたが、直近2カ月では急速な減少がみられ8万坪台にまで低下しています。

年内および2020年竣工予定のビルで順調にテナントが決まり、さらに続く2021年、2022年は新規供給が低水準になる見込みであることから、引き続き建築中ビルの募集面積は少ない傾向が続くと考えられています。

既存ビルの募集面積については、昨年後半以降およそ13~15万坪での推移となっており、今後はこの値の動きが市場の需給バランスを左右するポイントになると指摘されました。2020年の大量供給を前に、建築中ビルのテナント誘致が順調であることから、移転に伴う既存ビルのまとまった二次空室が、早期から顕在化する可能性もあり、注視が必要とみられています。

ピックアップニュースは以上になります。
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(画像は三幸エステート「オフィスマーケットレポート 東京都心5区大規模ビル 2019年9月号」公開資料より)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート」資料提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/data/report/201909

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