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不動産情報に特化したプラットフォーム事業を手がける株式会社マーキュリーは16日、2019年上半期の首都圏におけるファミリータイプ新築分譲マンション相場を分析した調査結果を公開しました。2019年7月3日時点のデータを採用し、ファミリー向けは、2SLDKなどのサービスルームも居室としてカウントした広義の3LDKで定義しています。

・首都圏3LDKマンションの価格動向
平均価格：6,059万円（前年同期比＋314万円）
中央値価格：5,380万円（前年同期比＋302万円）

2019年上半期に供給された首都圏ファミリータイプ、3LDKのマンション住戸価格は、平均が6,059万円で、前年同期より314万円、率にして5.5％上昇していました。中央値価格でも302万円、5.5％の上昇になり、5,380万円となっています。

マンション価格の高騰が続いていることが確認されたほか、平均価格と中央値価格に依然700万円程度の差があり、平均価格が中央値価格を大きく上回っていることから、際立った高額物件の供給も目立ち、それらが平均を押し上げていると考えられました。

・都道府県別価格動向
【東京都】
平均価格：7,537万円
中央値価格：6,608万円
平均価格と中央値価格の差：＋929万円

【神奈川県】
平均価格：5,518万円
中央値価格：5,428万円
平均価格と中央値価格の差：＋90万円

【千葉県】
平均価格：4,656万円
中央値価格：4,511万円
平均価格と中央値価格の差：＋145万円

【埼玉県】
平均価格：4,535万円
中央値価格：4,599万円
平均価格と中央値価格の差：－64万円

【茨城県】
平均価格：3,957万円
中央値価格：3,968万円
平均価格と中央値価格の差：－11万円

【栃木県】
平均価格：3,757万円
中央値価格：3,658万円
平均価格と中央値価格の差：＋99万円

都道府県別に平均価格、中央値価格を集計すると、東京都は平均価格が7,537万円と際立って高く、中央値価格も6,608万円と高水準であるものの、その差は929万円で、首都圏全体の結果を大きく上回る値になっていました。首都圏でもとくに東京都、都心部で高額物件が供給され、平均を押し上げているとみられます。

東京都に次いで平均価格と中央値価格の差が大きかったのは千葉県で、平均が4,656万円、中央値が4,511万円でした。神奈川県、栃木県は90～100万円の差に収まっており、埼玉県と茨城県では、逆に中央値価格が平均価格を上回りました。高額物件は都心を中心とした一部地域に偏って供給されていると分かります。

・価格帯別供給割合
1,000万円台：0.0％
2,000万円台：0.7％
3,000万円台：16.6％
4,000万円台：22.6％
5,000万円台：25.7％
6,000万円台：13.1％
7,000万円台：8.6％
8,000万円台：4.5％
9,000万円台：2.1％
1億円以上：6.1％

首都圏のファミリー向け新築マンション供給動向を、価格帯別で分析すると、最も多いのは「5,000万円台」の25.7％、次いで「4,000万円台」の22.6％、3位が「3,000万円台」の16.6％となっていました。4,000～5,000万円台で約半数を占め、およそこの価格帯が主力供給帯と考えられます。

5,000万円未満に該当するケースは4割弱ですが、8,000万円代以上の高価格帯物件は12.7％と比較的多く、1億円以上の“億ション”供給も全体の6.1％を占めていました。

・都道府県別の価格帯分布動向（500戸以上の主力帯および最多価格帯）
【東京都】
4,000万円台：618戸
5,000万円台：727戸
6,000万円台：587戸
7,000万円台：576戸
1億円以上：511戸

【神奈川県】
4,000万円台：577戸
5,000万円台：767戸
6,000万円台：501戸

【千葉県】
4,000万円台：334戸

【埼玉県】
3,000万円台：589戸
5,000万円台：563戸

【栃木県】
3,000万円台：148戸

都道府県別に価格帯分布をみると、東京都では5,000万円台が最多価格帯で727戸にのぼりましたが、1億円以上も511戸と500戸を上回る主力価格帯のひとつになっています。神奈川県は東京都と同じく、5,000万円台の767戸を最多としていますが、4,000～6,000万円台が主力で、3,000万円台も285戸とある程度確保される供給になっていました。

千葉県はやや安価な4,000万円台が最多価格帯となり334戸、埼玉県は3,000万円台が589戸で最多価格帯になっているものの、5,000万円台も563戸と僅差で続き、比較的多くなっています。茨城県は供給戸数全体が13戸とごく限定的であったため、こちらには記載していません。栃木県は3,000万円台が圧倒的に多く、191戸中148戸を占めていました。

マンション価格の高騰、高止まりが話題となって久しい首都圏ですが、とくに東京都などでは高価格物件による平均の押し上げが顕著になっており、一般の相場平均感覚としては、中央値の方が参考になる可能性も高まっています。

ピックアップニュースは以上になります。
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（画像はプレスリリースより）


▼外部リンク

株式会社マーキュリーによるプレスリリース（PR TIMES）
https://prtimes.jp/000000089.000018769.html