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【pickupニュース】19年5月都心5区の空室率、再び低下で0.61%

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三幸エステートがオフィスマーケットレポートを更新
三幸エステート株式会社は13日、2019年5月度の主要都市における賃貸オフィス市場動向をまとめた「オフィスマーケット調査月報・オフィスマーケットレポート6月号」の公開を開始しました。東京都心5区大規模ビルのほか、大阪市大規模ビル、名古屋市、札幌市、仙台市、福岡市の各マーケット動向をみることができます。

・調査用語定義
都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
現空面積:現在テナント未入居で契約後すぐに入居可能な物件面積の合計
募集面積:各統計日時点で公開されているテナント募集面積の合計

なお、東京都心5区大規模ビルの市場動向調査における用語は上記のように定義されており、こうした統計を取り始めたのは1994年1月1日となっています。

・オフィス空室動向
空室率:0.61%(前月比-0.03ポイント)
現空面積:41,858坪(前月比-2,441坪)

2019年5月における東京都心5区大規模ビルの空室率は0.61%となり、前月から0.03ポイント低下しました。2カ月前に統計開始以来の最低値である0.52%まで低下した空室率は、4月に微増して0.64%となっていましたが、今回再び低下に転じています。直近では、およそ0.6%台というごく低水準で小幅な動きが続いているといえ、ほぼ満室稼働状態になっているようです。

引き続きオフィスニーズは旺盛で底堅いものの、空室床がきわめて少ない品薄感が広がっているため、さらなる低下の余地は乏しくなってきているとも指摘されました。現空面積は41,858坪で、こちらも再び減少、前月より2,441坪少ない値になっています。

賃料はさらに上昇、ついに3万円台突入
・オフィス賃料動向
募集賃料:月額坪あたり30,105円(前月比+223円)
募集面積:252,563坪(前月比-1,022坪)

2019年5月の東京都心5区大規模ビル、オフィスの賃料は共益費込みで、前月より223円上昇し、月額坪あたり30,105円となりました。2カ月連続でややまとまった上昇がみられ、高騰する賃料に天井感が出てきていたところ、再び伸びる勢いが生まれています。

29,000円台後半での推移から、ついに3万円台に突入、2009年3月以来の高水準を記録しました。ごく低い空室率と堅調なオフィスニーズを背景に、募集条件を引き上げる動きが広がっており、貸し手有利な情勢が賃料上昇を後押しするものとなっています。募集面積についても、前月より1,022坪減少し、252,563坪になりました。

一方で懸念点として、各種経済指標やエコノミスト分析から、景気の減速傾向が可能性として指摘され始めています。景気動向はオフィス市場にも大きな影響を与えますが、賃料や空室率にその動きが現れるまでには、ややタイムラグが生じるのが通常であることから、今後は市況が下降局面に入る変化要素が表面化していないか、十分注視する必要があるとされました。

・募集賃料対前年同月比のサイクル
5年9カ月の上昇局面を継続中
前回:2005年3月からの3年6カ月
それ以前:2001年1月からの1年5カ月、1997年10月からの8カ月

オフィスの募集賃料について、対前年同月比をとったデータを、市場サイクルとしてみた場合、現在は途中1回のマイナスを挟むことがあったものの、2013年9月に始まる長い上昇局面を続けている状況にあります。その期間はすでに5年9カ月に及び、統計開始以来の最長記録を更新中です。

上昇幅は比較的緩やかで10%内に収まっていますが、前回の上昇局面が3年6カ月、それ以前は1年5カ月、8カ月といった期間で終了し、下降局面に入っていることを考えると、この上昇基調の異例の長さがより際立って感じられるでしょう。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像は三幸エステート「オフィスマーケットレポート 東京都心5区大規模ビル 2019年6月号」公開資料より)


▼外部リンク

三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート」資料提供ページ
https://www.sanko-e.co.jp/data/report/201906

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