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【pickupニュース】19年1Q世界の商業用不動産投資額、都市別で東京が首位

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JLLが商業用不動産投資額に関する最新レポートを公開
グローバルに事業を展開する総合不動産サービスのリーディング企業であるJLLの日本法人、ジョーンズ ラング ラサール株式会社(JLL日本)は21日、2019年第1四半期分の「世界の商業用不動産投資額」に関するレポートを公開しました。

四半期ごとに世界の不動産投資マネーの動きを分析、解説するレポートとして発行されているもので、全編のレポートは英語のみでの提供となりますが、ハイライトは日本語文でも閲覧できます。

・世界の商業用不動産投資額概要
実績総額:1,560億ドル(前期比-28%、前年同期比-8%)
2019年通年見通し:約6,900億ドル(前年比-5~10%)

2019年第1四半期における世界の商業用不動産投資額は1,560億ドルで、前年同期に比べ8%の減少となりました。2,170億ドルにのぼった前期に比較すると、28%の大幅減少にもなっています。2019年通年の投資額もやや低調になる見通しで、約6,900億ドル、前年比5~10%の減少が予測されました。

・地域別動向
アメリカ大陸:620億ドル(前期比-19%、前年同期比-8%)
EMEA:500億ドル(前期比-49%、前年同期比-22%)
アジア太平洋地域:450億ドル(前期比+5%、前年同期比+14%)

地域別に投資額を分析すると、アメリカ大陸は620億ドルで、前期より19%、前年同期より8%減少していました。投資意欲は引き続き堅調ながら、今後の経済動向が影響する可能性が高く、最新の動きに注視する必要が出てきています。

欧州・中東・アフリカを指すEMEAの投資額は500億ドルで、前期より49%、前年同期より22%と大幅に減少しました。英国のEU離脱問題などで投資活動が鈍化したほか、その他の市場でも15市場中12市場で投資額が減少、地域全体が低調になっています。

一方、アジア太平洋地域は450億ドルと存在感をさらに増しており、前期比で5%、前年同期比で14%の増加でした。大型取引やクロスボーダー投資がみられた中国での投資額増が主因ですが、韓国、シンガポールにおける投資活動も堅調で、地域の好調さを支えています。

東京が4四半期ぶりに首位、2位はジャンプアップの上海に
・投資活動が最も活発な10都市
1位 東京:65億ドル(前年同期・1位)
2位 上海:63億ドル(同・6位)
3位 ニューヨーク:58億ドル(同・2位)
4位 ロンドン:55億ドル(同・3位)
5位 ソウル:45億ドル(同・9位)
6位 香港:45億ドル(同・4位)
7位 ロサンゼルス:43億ドル(同・5位)
8位 シリコンバレー:36億ドル(同・14位)
9位 深セン:34億ドル(同・68位)
10位 シアトル:33億ドル(同・17位)

2019年第1四半期における都市別投資額は、前年同期にあたる2018年第1四半期以降4四半期ぶりに東京が1位に返り咲きました。その額は91億ドルから65億ドルと大きく減少していますが、再びトップを獲得しています。国内事業会社やJ-REITなどの国内プレーヤーによる投資が大半で、全体の実に83%を占めている点が特筆されます。

2位は63億ドルで、前年同期の43億ドル(6位)から投資額、順位ともに伸ばした上海でした。2億ドル以上の大型取引が7件みられ、活発な国内プレーヤーに加え、海外投資家の投資活動も活発だったと報告されています。クロスボーダー投資額では、ロンドンに次ぐ2番目の投資額でした。

3位には、前年同期に86億ドルで2位だったニューヨークが入り、58億ドルとなっています。4位も前年同期67億ドルで3位だったロンドンが、順位を1つ下げて入るかたちとなり、その今期投資額は55億ドルでした。

8~10位はいずれも前年同期にトップ10ランク外だった都市で、14位から8位に順位を上げたシリコンバレーが36億ドル、68位から急激にジャンプアップした深センが7位で34億ドル、17位だったシアトルが10位で33億ドルとなっています。

・2019年見通し
アメリカ大陸:前年比-10%
EMEA:前年比-10%
アジア太平洋地域:前年比+5%

2019年通年の投資額に関する見通しでは、アメリカ大陸が前年比で10%の減少、EMEAも同じく前年比10%の減少予測となり、アジア太平洋地域のみプラスの5%増が見込まれました。

英国のEU離脱や、深刻化する米中の貿易摩擦による関係悪化など、世界的な先行き不透明感からマクロ経済の成長は低迷すると考えられますが、一方で近年の旺盛な投資ニーズは持続する予想となっていることから、世界の商業用不動産投資市場全体の動向としては、およそ安定的な推移になるとみられています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ジョーンズ ラング ラサール株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)
https://www.joneslanglasalle.co.jp/

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