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【pickupニュース】日本人は理想の住まいイメージが希薄!?

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LIFULLがヒュッゲの国・デンマークと日本の住生活比較を実施
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営など住生活関連の総合サービスを提供する株式会社LIFULLは16日、社内シンクタンク「LIFULL HOME'S総研」による研究報告書「住宅幸福論Episode.2 幸福の国の住まい方~日本・デンマーク住生活比較調査~」を発行しました。

調査結果は一般公開されており、PDF版の閲覧が可能、送料のみ負担すれば、報告書を無料で入手することもできます。

日本との比較対象に選ばれたデンマークは、国連による幸福度ランキングで上位の常連国となっており、「Hygge(ヒュッゲ)」というワードに象徴される同国流の暮らし方は、日本をはじめ世界から高い注目を集めています。

・理想の住まいイメージ
【デンマーク】
とても明確に持っている:21.0%
明確に持っている:32.0%

【日本】
とても明確に持っている:5.6%
明確に持っている:19.9%

まず理想の住まいに対するイメージをどの程度持っているか、それぞれの国民に調査したところ、デンマーク人では「とても明確に持っている」人が21.0%、「明確に持っている」人が32.0%で、合計は53%と過半にのぼりました。

一方日本人では、「とても明確に持っている」と回答した人はわずか5.6%で、「明確に持っている」人も19.9%となり、合計は23%、デンマークに比較するとダブルスコアを上回る、30ポイントもの差がみられました。

・住居に求めるもの
デンマーク:クリエイティビティ、楽しみ、コミュニケーション
日本:最新設備、有名メーカー、雑誌掲載のようなスタイル

住居に求めるものとしては、デンマークの場合、クリエイティビティや楽しみ、コミュニケーションを求める傾向が強く、より“住まい”に多様な意味を求める人が多くなっていました。

これに対し日本の場合、住居に求めるのは最新設備や有名メーカーの品質・安心感、雑誌に掲載されるようなスタイルのものとなり、やや独自性が薄い傾向がみられます。一方で家という場所については、プライベートな休息場所と考える人が多いのも特徴的でした。

・住んでいる街での友人数
【デンマーク】
0人:14.9%
3人以下:36.8%
4~9人:32.1%
10人以上:16.2%
平均値:6.7人

【日本】
0人:46.2%
3人以下:32.3%
4~9人:15.0%
10人以上:6.6%
平均値:4.5人

続いて街での暮らし方を比較すべく、地域コミュニティとの関わりを調査すると、その交流頻度には大きな差がみられ、とくに日本人単身世帯の約半数が「まったく交流なし」と回答していました。

居住地における友人数でみても、デンマークは「0人」が14.9%、「3人以下」が最多の36.8%、「4~9人」も32.1%で多く、「10人以上」という人も16.2%にのぼりました。平均値では6.7人という結果になっています。

一方日本では、「0人」が46.2%と最も多く、「3人以下」が次いで多い32.3%でした。「10人以上」は6.6%に限られ、平均値が4.5人と、デンマークより2人以上少ないものとなっていました。また、子どものいない単身世帯および夫婦のみの世帯に限定すると、半数が友人数は「0人」と回答しており、交流の少なさが浮き彫りになっています。

家での多彩な交流を重視するデンマーク
・自宅に友人を招く機会
【デンマーク】
1週間に1回以上:33.8%
月に2~3回程度:27.1%
月に1回程度:15.6%

【日本】
1週間に1回以上:1.9%
月に2~3回程度:5.4%
月に1回程度:9.1%

自宅に友人を招く回数の調査結果では、さらに大きな差がみられました。デンマークの場合、「1週間に1回以上」という人が約3分の1の33.8%にのぼり、月に1回程度以上までを合計すると実に8割近い人が該当、年代を問わず盛んに交流がなされています。

これに対し、日本は「1週間に1回以上」という人はわずかに1.9%で、「月に1回程度」が1割弱、月に1回程度以上の合計でみても16%にすぎません。

・住まいの改善意欲
【デンマーク】
とても強く心がけている:15.2%
強く心がけている:26.1%

【日本】
とても強く心がけている:5.0%
強く心がけている:18.2%

自分の住まいをより良くするための行動意欲も、「とても強く心がけている」がデンマークでは15.2%に対し、日本は5.0%、「強く心がけている」人がデンマークで26.1%、日本で18.2%と日本の方がかなり弱い結果になっていました。

・リフォーム/リノベーションの経験
【経験あり】
デンマーク:43.2%
日本:19.2%

【平均回数】
デンマーク:3.75回
日本:1.98回

・インテリア変更頻度
【デンマーク】
とても頻繁にしている:7.9%
頻繁にしている:14.2%

【日本】
とても頻繁にしている:1.5%
頻繁にしている:4.9%

実際にリフォームやリノベーションをどの程度経験しているかで比較しても、経験のある人がデンマークでは43.2%と4割を上回りましたが、日本では19.2%で2割弱になっています。実施平均回数もデンマークの3.75回に対し、日本は1.98回でした。

住み始めてからの家具やインテリアの大きな変更、配置変更についてでは、デンマークが「とても頻繁にしている」が7.9%、「頻繁にしている」が14.2%で、合計23.1%となったのに対し、日本は「とても頻繁」が1.5%、「頻繁にしている」が4.9%で、合計6.4%と、こちらも15ポイント以上の差がみられています。

・家の満足度
【デンマーク】
0点:1.4%
1点:0.7%
2点:2.8%
3点:3.7%
4点:4.9%
5点:10.0%
6点:8.9%
7点:17.1%
8点:20.5%
9点:17.4%
10点:11.8%
平均点:7.02点

【日本】
0点:2.1%
1点:0.9%
2点:1.8%
3点:4.3%
4点:4.1%
5点:14.4%
6点:12.4%
7点:19.3%
8点:23.8%
9点:8.8%
10点:8.4%
平均点:6.67点

・住生活総合満足度
【デンマーク】
0点:0.6%
1点:0.4%
2点:2.4%
3点:3.1%
4点:5.2%
5点:8.3%
6点:8.3%
7点:15.0%
8点:21.1%
9点:20.8%
10点:14.8%
平均点:7.35点

【日本】
0点:1.6%
1点:0.7%
2点:1.8%
3点:3.2%
4点:3.8%
5点:14.4%
6点:12.0%
7点:20.6%
8点:24.8%
9点:9.5%
10点:7.8%
平均点:6.79点

今住んでいる家への満足度を、「非常に満足している」を10点、「まったく満足していない」を0点として評価してもらうと、デンマークでは7~9点に平均的にピークがあり、10点をつけた人も1割以上みられた一方、日本の場合は5点と7~8点に山があり、9点、10点は限定的という傾向がありました。平均点でみても、デンマークが7点台で上回っています。

一般的に期待度が高ければ、同程度のパフォーマンスでは主観的評価が低くなりがちですが、家への理想や期待が高いことがこれまでの問いで明らかになったデンマークで、評価自体も高くなっていることは、かなり家の感度が高い人が多いことを示していると考えられます。

住生活の総合満足度では、同じように10点満点での評価を求めたところ、デンマークは8点、9点が20%を超えて最多領域になり、前後の7点、10点も15%前後と多く、平均点で7.35点となっていました。

これに対し日本は、8点が最多の24.8%ですが、9点、10点は1割を切り、7点で20.6%、5点が14.4%と3番目に高い結果になっています。平均点は6.79点で、0.5点ほどデンマークより低い値でした。

デンマークの場合、持ち家と賃貸で住生活への総合満足度の差が、日本より小さい点も注目されるポイントで、日本では賃貸居住者における住生活満足度の低さが目立つとも指摘されています。

ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社LIFULLによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000081.000033058.html

LIFULL HOME'S総研 調査結果提供ページ
https://www.homes.co.jp/souken/report/201905/

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