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知っておきたい!住宅ローン繰り上げ返済のメリット、デメリットは?

繰り上げ返済はメリットだけではないの?
住宅を購入する場合、一般的には住宅ローンを利用しますが、住宅ローンの返済期間は長期間に及ぶことから、住宅ローンの負担を軽減するためにも、まとまったお金ができれば繰り上げ返済をしたいと考えるのではないでしょうか。

繰り上げ返済をすることはメリットのように感じられますが、必ずしもメリットだけとはいえないようです。今回は、繰り上げ返済のメリット、デメリットについてみていくことにしましょう。

繰り上げ返済のメリットは?
住宅ローンを繰り上げ返済するメリットは、住宅ローンを返済する必要がなくなるため、毎月の生活に余裕を持ちやすくなること、そして、利息の支払額を少なくできるために総返済額を減らせることです。

住宅ローンは、借入金額のことを指す「元本」と、住宅ローンの「利息」で構成されていますが、住宅ローンを借り入れしている以上、必ず「利息」を支払わなければなりません。

しかし、住宅ローンを繰り上げ返済してしまえば、それ以降は利息を支払う必要はなくなります。つまり、住宅ローンを繰り上げ返済すると、支払う予定だった利息の分だけ得することになるのです。

また、毎月の生活において住宅ローンの返済は負担になることが多いですが、住宅ローンを繰り上げ返済すれば、住宅ローンの返済の負担から解放されます。これこそが、住宅ローンを繰り上げ返済するメリットといえるでしょう。

繰り上げ返済のデメリットは?
次に、住宅ローンを繰り上げ返済するデメリットをあげてみると、繰り上げ返済でまとまった金額を支払うことによって貯金の額が少なくなってしまい、いざという時の出費に対応しにくくなってしまうことです。

長い人生を送っている間には、家族が病気にかかり、入院することがあるかもしれません。また、やむを得ない事情で会社を退職し、毎月の収入が一時的に途絶えてしまうことも考えられます。

ある程度の貯金を持っていれば、突発的な事態が起きてもなんとか耐えることができますが、貯金が少ない状態では、そのような事態を乗り切ることが困難になるかもしれません。

そのように考えると、住宅ローンの返済が負担に感じているとしても、いざという時のために貯金を確保しておくことを考えれば、急いで繰り上げ返済をする必要はないといえるのではないでしょうか。

繰り上げ返済は手数料がかかることに注意
そのほか、繰り上げ返済のデメリットとしては、繰り上げ返済の手数料がかかる点があげられます。

それでは、繰り上げ返済の手数料はどれくらいかかるのでしょうか。一例として、みずほ銀行の店舗で住宅ローンの繰り上げ返済を行った場合を示してみると、手数料は1件あたり3万2400円(2019年4月時点)となります。

参考:みずほ銀行 
https://www.mizuhobank.co.jp/

繰り上げ返済をすることで利息の負担は軽減されますが、手数料の額は比較的割高となっています。つまり、利息の支払額と手数料の額の差が小さくなるほど、繰り上げ返済による利息軽減のメリットは少なくなってしまうのです。

繰り上げ返済を行うことで貯金の額が減ってしまい、いざという時の備えが手薄くなることも踏まえれば、手数料をかけてまで繰り上げ返済をするメリットは少なくなることを念頭に置くと良いでしょう。

なお、金融機関によっては、繰り上げ返済をインターネットバンキングで申し込みした場合、繰り上げ手数料が無料となる場合がありますので、上手に活用するのも一つの手です。

繰り上げ返済のメリットとデメリットを十分に理解できたら、家計の状況を踏まえたうえで、繰り上げ返済を行うのか、それとも行わないのかを判断すると良いでしょう。

(画像は写真ACより)

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