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【pickupニュース】18年東京新築M坪単価が過去最高水準、トップは外苑前に

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マーキュリーが18年供給分のマンション平均坪単価を集計
不動産ビッグデータを取り扱う株式会社マーキュリーは4日、首都圏で2018年に供給された新築マンションの平均坪単価データを集計し、分析結果を発表しました。東京23区(東京都)、横浜・川崎(神奈川県)、埼玉県、千葉県の各エリアについて動向をみることができ、駅別のランキング化もなされています。

・2018年平均坪単価
東京23区:380.2万円(前年比+26.0万円)
横浜・川崎:271.0万円(前年比-12.2万円)
埼玉県:204.0万円(前年比+2.2万円)
千葉県:205.6万円(前年比+17.7万円)

2018年に新規供給されたマンションの平均坪単価は、横浜・川崎のみ前年を下回りましたが、その他のエリアはすべて上昇となりました。中でも東京23区は前年より26.0万円のアップで380.2万円となっています。301.3万円だった2014年時から約26.2%の上昇となったほか、この過去5年間、常に過去最高値を更新し続けてきました。

背景には2011年に発生した東日本大震災の復興需要、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに伴うインフラ整備や施設建築などで建築コストの高騰と地価高騰が同時に発生したことなどがあるとみられます。

前年に比べるとやや低下した横浜・川崎も、2014年比では50万円以上の上昇になっており、高水準な推移であることは間違いありません。むしろ前年において、目立った高額物件の供給が重なったため、一時的に坪単価が跳ね上がったと考えられ、長期的・平均的には、やはり緩やかな上昇にあるようです。昨今の首都圏における平均坪単価は全体として上昇基調、高水準になっているといえるでしょう。

都心3区高騰、東急線・JR京浜東北線・JR総武線は堅い人気に
・東京都平均坪単価ランキング
1位 外苑前(港区・東京メトロ銀座):924.5万円
2位 白金台(港区・都営三田):910.8万円
3位 信濃町(新宿区・JR総武):907.2万円
4位 渋谷(渋谷区・東急田園都市他):823.7万円
5位 青山一丁目(港区・東京メトロ銀座):822.3万円
6位 麹町(千代田区・東京メトロ有楽町):795.1万円
7位 神谷町(港区・東京メトロ日比谷):777.1万円
8位 赤坂見附(港区・東京メトロ丸ノ内他):708.5万円
9位 半蔵門(千代田区・東京メトロ半蔵門):699.4万円
10位 六本木(港区・東京メトロ日比谷他):696.7万円

東京都で2018年に供給された新築マンションの平均坪単価を駅別に集計し、ランキング化した結果では、1位が「外苑前」で924.5万円となりました。トップ3は900万円の大台を突破しています。2017年には850万円以上が1駅のみだったことを考えると、高騰ぶりがよく分かるでしょう。

トップ10の顔ぶれでは、千代田区、中央区、港区からなる都心3区にあたる駅が8つを占め、都内でも際立った高水準となっています。ビジネス中心地としての性格に加え、高級住宅街を擁するエリアとなっていることが、あらためて確認されました。

4位にランクインした「渋谷」駅は、再開発が進む同駅を最寄り駅とする大規模物件2件の供給があり、それがエリア平均値を引き上げる要因になっています。23区全体では、坪単価400万円以上の駅が2018年は75駅となり、前年より14増加しました。広く坪単価の上昇が発生しているといえます。

・神奈川県平均坪単価ランキング
1位 馬車道(横浜市中区・みなとみらい):398.2万円
2位 新丸子(川崎市中原区・東急東横):372.7万円
3位 高島町(横浜市西区・横浜市営地下鉄ブルーライン):368.0万円
4位 桜木町(横浜市中区・横浜市営地下鉄ブルーライン):365.1万円
5位 大倉山(横浜市港北区・東急東横):356.7万円

神奈川県では「馬車道」がトップの398.2万円でした。トップ5には、同じ横浜市中区から「桜木町」も4位でランクインしています。

路線では、2位と5位が東急東横線沿線駅で、トップ10に拡大すると、東急田園都市線を加えた東急線沿線が6つを占めていました。地下鉄への乗り入れもあり高い利便性が確保されているほか、自由が丘や武蔵小杉、二子玉川、たまプラーザなどおしゃれで人気な街が多いこと、「田園都市構想」をもとにした開発での高いブランド力といった要素から、需要も価格も高い傾向が生まれています。

・埼玉県平均坪単価ランキング
1位 川口(川口市・JR京浜東北):291.0万円
2位 浦和(さいたま市浦和区・JR宇都宮他):267.6万円
3位 本川越(川越市・西武新宿):258.8万円
4位 朝霞(朝霞市・東武東上):255.5万円
5位 南浦和(さいたま市南区・JR京浜東北):254.4万円

埼玉県では「川口」駅がトップの291.0万円で、2位が「浦和」駅の267.6万円、3位に「本川越」駅の258.8万円となっています。トップ5では、JR京浜東北線から2つ、川口と南浦和がランクインしました。トップ10でもさいたま市のJR沿線駅が強く、半数の5つを占めています。

JR京浜東北線の川口駅~大宮駅間はとくに人気で、多くの新築マンション供給がなされているほか、坪単価も他より高い傾向となっていました。京浜東北線は東京都内のオフィス街に優れたアクセスを確保しやすく、利便性が高いため安定した人気があります。今回のランキングでみられた結果も、全体にじわりと値上がりが続いていますが、顔ぶれはほぼ例年通りといった状況でした。

・千葉県平均坪単価ランキング
1位 市川(市川市・JR総武本):274.3万円
2位 新浦安(浦安市・JR京葉):268.2万円
3位 津田沼(習志野市・JR総武本):266.0万円
4位 浦安(浦安市・東京メトロ東西):254.7万円
5位 妙典(市川市・東京メトロ東西):240.4万円

千葉県の新築マンション平均坪単価は、「市川」駅がトップの274.3万円となり、次いで「新浦安」駅が268.2万円の2位になっています。上位は多くが東京23区に隣接する浦安市や市川市で、トップ10に拡大してみると、JR総武線沿線が目立ちました。

JR総武線は秋葉原や新宿に停車するため、都内通勤者に利便性が高く、根強い人気があります。千葉県エリアの場合、例年同沿線での新築マンションが県内相場を牽引しており、今回もそうした傾向が確認されたといえるでしょう。

特筆点としては、3位に「津田沼」駅がランクインしたことが挙げられ、同エリアに関しては、総戸数759戸という大規模物件の「津田沼ザ・タワー」が、平均坪単価266.0万円で供給されたことが主な上昇要因となっています。

ピックアップニュースは以上になります。
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(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

株式会社マーキュリーによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000079.000018769.html

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